北海道キャンプ場見聞録
太忠岳(2016/05/26)
最後の水場は何処? |
体調が優れない中、屋久島で最後に登る山が太忠岳だ。 レンタカーを借りてヤクスギランドへ。 朝は快晴だったのに、安房の町を出る頃には太忠岳の山頂は雲に隠れてしまっていた。 ヤクスギランドは前回も前々回も訪れていたので、千年杉やひげ長老と名前の付けられた屋久杉の前で写真を撮る程度で、ササッと通り過ぎる。 屋久杉ランドを離れて登山道に足を踏み入れると、風景がガラリと変わった。 周りの木々や切り株、倒木が全て苔に覆われている。 そんな時、足下に北海道でも見かけるフタリシズカが咲いているのを見つけて、何となくホッとした。 |
全てが苔に覆われる |
「天文の森」と看板の出ている場所に休憩用のベンチがあったので、そこで休憩する。 ここが何で天文の森と呼ばれるのか、現地の看板には何も書かれていない。 |
苔の森の風景に圧倒される |
ガイドブックの地図では登山口から最後の水場までのコースタイムは65分になっていた。 そこまでかかった時間は45分。 しかし、道は更に険しさを増してきた。 ヤクスギランド入口から山頂までの標高差は500m。 辺りには霧がかかってきた。 前方に巨大な岩が見えてくる度に「あれが天柱石か!」と思うのだが、ことごとく外れる。 急なロープ場が現れたところで、ストックを使うのを諦め、そこに置いていくことにした。 もう少しで山頂なので頑張ってくださいと励まされる。 |
ロックガーデンのようなところに降りてきた |
目の前に岩に太いロープが垂れ下がっている。 天柱石の上までは登れないので、目の前のロープを頼りに登った場所が一応の山頂となる。 まずは私が登っていく。 しかし、最後に1m以上の高さを上がらなければならない。 足下のスペースは僅かしか無く、その下は真っ直ぐに切れ落ちた崖なのである。 かみさんも同じ場所まで登ったが、結局は諦めて降りてきた。 上まで登ったところで、ガスがかかって展望も楽しめない。 |
ロックガーデンのようだ | 天柱石を見上げる |
下山は楽だろうと思っていたが、登りと同じくらいにきつかった。 いずれにせよ、その水場は本当に美しい場所である。 |
岩の間を降りてくるかみさん | 疲れ切って大岩に寄りかかる私 |
これが多分釈迦杉 |
ヤクスギランドまで約2時間かけて戻って来た。 そこから更に遠回りして、ヤクスギランドの中でも私の好きな場所であるつつじ河原に寄り道。 そうして午後4時半、ヤクスギランドの駐車場まで戻って来た。 |
岩に張り付くサツキが開花したらもっと美しいつつじ河原 |
ヤクスギランド入口9:40 - 太忠岳分岐10:30 - 最後の水場?11:15 - 12:45山頂13:05 - 太忠岳分岐15:05 - ヤクスギランド入口16:30 |