北海道キャンプ場見聞録
円山(2014/10/26)
これが初登頂 |
予定の無かった週末、天気が良いので半日だけでも何処かに出かけたい。 札幌市の中央区にある円山は標高225mの小さな山だけれど、山全体が円山原始林として国指定の天然記念物となっている。 円山動物園の駐車場に車を入れる。 散歩をする人、走っている人、動物園へと向かう親子連れ、いかにも山に登りそうな服装をしたおばさんグループ。 大師堂から山頂まで続く登山道は、円山八十八箇所として沢山の石仏が立てられている。 山頂までは1キロ、1時間の道のり。 円山原始林として指定されているだけあって、立派な樹木が沢山生えている。 イタヤカエデやハリギリ、カツラ、ミズナラなど、黄色に色付く樹種が多いので、紅葉の派手さは無い。 |
カツラの巨木が多い |
時々、しゃがみこんでカメラを構えている人がいた。 本当の野生のリスを撮影するのは難しいけれど、ここではリスがカメラの前でポーズでも取っているかのように餌を食べているので、苦労せずに迫力あるどアップ写真を写せるのである。 |
餌場が作られている | クルミを食べるエゾリス |
尾根の上に出てくると、傾斜も緩くなり、木々の枝越しに都会のビル群が見えるようになる。 周りの風景よりも紅葉の風景だけを楽しむことにする。 人だかりができていたので何事かと思ったら、そこでもリスのショータイムだった。 |
晴れている間に山頂までたどり着きたい! |
手渡しでクルミを貰っていたエゾリス | 八十八カ所の石仏達 |
そうして円山山頂に到着。 山頂は小さな岩場になっていて、既にそこでは沢山の人達が休んでいた。 一休みして下山開始。 南側から射してくる陽が、ちょうど木々の紅葉を逆光で照らし、登っている時とは違った紅葉風景も楽しめる。 沢筋にはカツラの巨木が多く、そのせいかカツラの甘い香りはこちらのコースの方がより強く感じる。 その動物園の外柵フェンスまで降りてきた。 |
霧に包まれた花畑も良いものだ、晴れていればもっと良いはずだけど・・・ |
霧に包まれた花畑も良いものだ、晴れていればもっと良いはずだけど・・・ |
エゾリスやシマリスが人馴れしているのには驚いたけれど、円山の野鳥も人馴れしているんじゃないかと思えてしまう。 森の中に特徴のある鳴き声が響いていた。 動物園のフェンスから離れ、円山川沿いに歩いていく。 その先に生えていたカツラの巨木の周りは、根元を保護するためにロープ柵で囲まれていた。 ちょうど昼になるので、そのまま公園の中を抜けて、近くのレストランにでも入ることにする。 |
落ち葉の絨毯が敷き詰められた円山公園 |
久しぶりに歩く円山公園周辺の街並みはすっかり変わってしまい、昔入ったことのあるスパゲティ屋も建物ごと無くなっていた。 窓の外を、最近話題になっているマリオカートの集団が走りすぎていった。 その中に一人だけ、中年の赤毛のおばさんが混じっているのが異質に感じられる。 ケンタッキーを出た後は北海道神宮にも寄り道する。 最後にそんな紅葉を楽しんで、円山登山の締めくくりとなったのである。 |
ピーチ姫?! | 神社仏閣の建物には紅葉が似合う |