北海道キャンプ場見聞録
利尻山(2013/7/26)
ちょっとだけ自信が |
昨夜来の雨も上がり、午前3時55分に霧に包まれた利尻北麓野営場を出発。 この甘露泉水が利尻山の3合目になり、そこから先がいよいよ本格的な登山道となる。 この登山道には合目ごとに標識が整備されているので、登っている時のちょうど良い目安になる。 登るにしたがって、周りの林相はトドマツ林から背の低いダケカンバへと変わってくる。 昨夜の雨とこの霧で、ダケカンバだけではなく周りの笹なども、葉にたっぷりと露をたくわえている。 露ばかりでなく、登山道を横切るように張られた蜘蛛の糸も厄介である。 次第に傾斜もきつくなり、汗が吹き出てくる。 6合目が第一見晴台となっていた。 7合目の標識には胸突き八丁と書かれていた。 利尻山の登山道はオーバーユースで荒れてきていると聞いていたので、今回はストックは持ってきていなかった。 さっきまで見えていたはずの下界が、何時の間にかガスで隠されていたり、また晴れたりと、変化は大きい。 |
何となく晴れてきそうな気配も | これから洗車機の中に入っていく? |
長官山のピークが8合目になっていた。 そこから、避難小屋に向かって登山道はやや下っている。 そうしてようやく避難小屋に到着。 9合目は大きな広場になっていた。 花の姿に励まされながら、岩場の登山道を両手もフルに使って登っていく。 山肌が大きくえぐられて門の様になっている場所を通り抜ける。 |
大きくえぐられた山肌 | こんなところに立つと足がすくむ |
ローソク岩が見えてきて、頂上への最後の登りとなる。 ローソク岩にまつわり付いていたガスも間もなく晴れて、島の西側の海岸線までがくっきりと見渡せるようになった。 |
徐々にガスが晴れてきて | ついに青い海が見えた |
青空が広がり南峰とローソク岩がくっきりと浮かび上がる |
下界は雲海に隠されていた |
中学生くらいのお孫さんを連れた年配の方と単独の男性が相次いで登ってきた。 ただ、我が家にとって、1500mの標高差を一気に登るのは初めての経験で、それだけの体力があるのかさえ心配していたくらいなので、それを4時間以内に登れたのは、私にとっては結構嬉しい結果だった。 彼らに山頂を譲って、午前8時25分、私達は下山開始。 |
雲海に向かって下りていく、9合目の広場も見える |
滑りやすい場所はロープが頼り | 花畑の反対側は断崖絶壁 |
9合目の広場ではツアーの団体が休憩していた。 避難小屋を9時50分に通過。 長官山も完全にガスの中で、私達が登って来た時よりも状況は悪くなっていた。 登りは素通りした甘露泉水だが、下山時はここで飲める冷たい水が最高に美味しく感じる。 |