北海道キャンプ場見聞録
風不死岳・樽前山東山(2012/6/3)
ランニングの延長で |
美笛キャンプ場を後にして、樽前山の7合目ヒュッテへと向かう。 それに、かみさんが何処かで聞いたのか「支笏湖側の北尾根コースは熊が多いから絶対に嫌だ」と言い張るのだ。 樽前山に向かって国道を曲がる。 心地よい緑のトンネルの中を走っていくと、やがて木々の向こうに樽前山の姿が見えてきた。 風不死岳へは、駐車場から少し下ったところにある目立たない登山口から登り始める。 その時に目指した932m峰と、その右にはこれから向かう風不死岳が姿を見せていた。 雲海に覆われた下界が既に足元に見えていた。 イソツツジはまだ蕾のものが多いれど、ウコンウツギが所々で花を咲かせて目を楽しませてくれる。 |
場所によっては既に開花しているイソツツジ | 微妙に花弁の色が違うウコンウツギ |
4月に屋久島を縦走していたけれど、北海道の夏山に登るのは今日が初めてとなる。 そうして先を歩いていたグループを追い越した。 そこを登りきると、樽前山から932峰の下をトラバースしてくる道と合流する。 両手をフルに使い、木の枝や岩を手掛かりにしながら登っていく。 引き離したつもりが、後ろの方からまだ若者たちの話声が聞こえてくる。かなり疲れが溜まってきていたけれど、頑張って先を急ぐことにした。 そこを間近にして時計を確認すると、登り始めてから1時間15分しか経っていない。ガイドブックのコースタイムでは2時間50分となっていたので驚異的な速さで登ってきたことになる。 しかし現実はそんなに甘くは無かった。 一気に足取りが重くなってきた。 |
ムラサキヤシオの花が鮮やかだ | これが最後の登りか? |
そしてついに山頂へ。 「あれ〜?」 何故か、その先にもう一つの山が見えていた。 先程の本物の偽の頂上だと思ったのはただの偽の頂上で、本当に本物の偽の頂上がここであって、本物の頂上はこの先に見えているのである 茂みの中の細い登山道を下っていくと、シラネアオイの群落が花を咲かせていた。 今朝出てきた美笛のキャンプ場は、まだ低い雲に覆われたままである。 予定していた時間よりも、かなり早く登頂できたので、目の前に見えている羊蹄山まで足を延ばすことにした。 |
温泉街の方向は青い支笏湖が見えていた |
今朝までいた美笛の方は雲海の下に |
雲海の向こうに浮かぶ羊蹄山が印象的だ |
予定を変更して樽前山まで足を延ばすことに |
再び急な鎖場までやってきた。 風不死岳の登山口まで降りてきて、その先の眺めの良い場所で昼食にする。 昼食を終えて再び歩き始める。 冬のリベンジを果たしたいところだが、今回は予定外の寄り道登山なので、樽前山の東山山頂に登るだけで我慢することにする。 樽前山の外輪山は、岩がゴロゴロと転がる荒涼とした風景のイメージを持っていたが、意外と花を楽しめるところだった。 後ろを振り返ると、真っ青な空を背景にして、932m峰と登ったばかりの風不死岳が仲良く並んでいる。 |
気分は登山マラソン | 東山ピークまで一気に駆け上がる |
雲海の向こうには日高の山も見えている |
7合目の駐車場から50分程で登って来られるだけあって、登山者とは思えないような人も沢山登ってきていた。 夕張岳や日高山脈の山々も雲海の向こうに見えている。 外輪山の一周は次の楽しみにとっておくことにして、下山開始。 そのまま支笏湖温泉の休暇村へまっしぐら。 |
樹海と雲海を見下ろしながら下山 |
樽前山ヒュッテ | → | 分岐 | → | 風不死岳 | → | 分岐 | → | 東山 | → | 樽前山ヒュッテ | |||||
0:40 | 1:00 | 0:55 | 0:40 | 0:30 | |||||||||||
距離(ヒュッテ〜登山口):4.2km 標高差:415m |