北海道キャンプ場見聞録 夏山歩きの部屋
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オロフレ山(2011/6/8)

シラネアオイはやっぱり


 オロフレ山のシラネアオイが素晴らしいと人から教えてもらい、今年は絶対に登ってみようと考えていた。
 前の週末の6月5日に当別の神居尻山に登った時、シラネアオイがちょうど見頃を迎えていたので、オロフレ山のシラネアオイも良い時期かもしれない。
 ところが次の週末には別の予定が入っていて、グズグズしていたら花の季節が終わってしまいそうなので、無理矢理休みを取って登ることにした。 
つまらない車道歩き オロフレ山はオロフレ峠の展望台から1時間半程度で登ることが出来る。しかし、冬期間は展望台への道が閉鎖されていて、今年の開通は6月14日の予定である。
 通行止めのゲートから展望台までは約2.5キロ。歩けば30分程の距離なのでわざわざ道路が開通するのを待つこともない。
 朝の8時前にゲートに到着。人気の山なので既に何台かは停まっているだろうと予想していたが、我が家が一番乗りだった。
 ゲートをくぐって8時に出発。
 最近は毎朝5キロ以上は走っているので、こんなところを歩くくらい苦にはならないと思っていたのに、登山靴でアスファルトの上を歩くのはちょっと勝手が違った。
 きっちり30分で展望台の駐車場に到着。
 ここへ来るのに道央自動車道を走ってきたけれど、千歳を過ぎた先からは海からの霧が入ってきてずーっと曇り空だった。
 それが登別から内陸に入るに従ってその雲も取れて、現在は青空が広がり遠くには羊蹄山の姿も見えている。
 ただ、海側に目をやると、私達が通ってきたきた場所は相変わらず雲海の下に隠れたままである。


オロフレ峠展望台 展望台からの眺め
オロフレ峠展望台で記念撮影 展望台からの眺め、海は雲海の下に隠れて見えない

登山口 登山口の看板から登り始める。
 そこから直ぐ先で登山道は背の低いダケカンバのトンネルの中へと入ってく。
 そこには早くもツバメオモトやエンレイソウ、タチツボスミレなどの花が沢山咲いていて喜ばせてくれる。
 神居尻山では萎れた花しか見られなかったショウジョウバカマも、ここではまだ元気に花を開いている。
 お目当てのシラネアオイもポツリポツリと姿を見せる。
 そんな花を一つ一つ撮影しているとさっぱり先に進まない。
 でも、短時間で登れる山なので先を急ぐ必要もなく、思う存分花を楽しむことが出来る。


エンレイソウとシラネアオイ ツバメオモト
エンレイソウとシラネアオイのツーショット 端正な姿のツバメオモト

岩壁の風景 そんな花の風景の次に、今度は荒々しい岩壁の風景が現れる。
 直ぐ足下が垂直に切り落ちた崖になっているところもあり、なかなかスリリングである。
 そんなゴツゴツとした荒々しい風景とは対照的に、 足下ではミツバオウレンの可憐な花が風に揺れている。
 オロフレ山の山頂が見えてきた。
 圧倒的な迫力の大岩壁が目の前に広がる。
 これが羅漢岩と名前の付いた岩壁なのだろう。
 ノウゴウイチゴにサンカヨウ、本当に色々な花が咲いている。
 シラネアオイの姿も目立ってきた。
 よく見ると花びらの色や形も個体によって微妙に違っていて、中には白い花びらのシラネアオイもあった。


羅漢岩
羅漢岩に向かって岩場を降りる

ミツバオウレン 白いシラネアオイ
華奢な姿が美しいミツバオウレン 白いシラネアオイも

シラネアオイの群落 羅漢岩の裏側をトラバースするように登山道が続いている。
 オロフレ山の堂々とした姿を真横に見ながら歩く。
 そこでシラネアオイの大きな群落にであった。
 山野草の女王とも言われるシラネアオイが群生して咲いている姿は何とも豪華である。
 正面に小岩峰が見える。
 その上まで登れるのかなと思って近付いていくと、知らない間にその裏側を通り過ぎてしまっていた。
 登別方面の展望が眼下に広がるが、殆どが雲海の中に隠れてしまっている。
 小岩方を過ぎたあたりから道はやや下っていて、これから向かう登山道が一筋の線となって山頂へ続いていく様子が一望できる。


小岩峰 オロフレ山の姿
小岩峰が近付いてくる 山頂へ続く登山道が一望できる

 下り終えたコルには、所々に雪が残っていた。その付近では雪が溶けてからまだ間がないため、シラネアオイも蕾のままのものが多い。
 道は再び登り始める。
 楽しみにしていたシラネアオイの群落は、時期的に少し早すぎたのかもしれない。そう思い始めた頃、突然目の前にシラネアオイの大群落が現れた。背の低いダケカンバ林の林床がシラネアオイの花に覆われているのだ。
 初めて目にする光景に二人で歓声を上げる。


シラネアオイの大群落
ダケカンバの林の中には一面のシラネアオイの群落が広がっていた

急な登り そこで暫く目を休めた後、いよいよ急な登りにさしかかる。
 両手をフルに使わなければ登れないような岩の急斜面もある。
 しかも細い尾根の上なので、結構な恐怖感があり、かみさんはかなりびびっているようだ。
 雪の残っている場所まであって、木の枝を頼りにしながら何とかそこを登り切った。
 ここでもシラネアオイまだ所々で花を咲かせている。
 他の花の姿は見えなくなったけれど、代わりにこれから咲いてきそうなミヤマオダマキやヨツバシオガマの姿が目立つようになってくる。
 登山道以外は笹に覆われているが、もしもこの笹を全部刈り取ったとしたらその下に隠されていた花々が一斉に咲いてきそうである。
 そうして10時過ぎに山頂に到着。
 途中でかなり時間を費やしてきたつもりが、思っていた程時間はかからなかった。この山に登る標準タイムは、こうやって花を楽しみながら登る時間を考慮しているのかもしれない。
 それまでの登山道と比べて、頂上は周りを笹に囲まれた中に土のグランドがあるだけでちょっと味気ない場所だった。
 晴れている割には海側は雲海に隠れ、その他も霞がかかってあまり良い眺めではない。


残雪の上を登る オロフレ山山頂
アイゼンが欲しくなる 空気が霞んで眺めは今一

下山開始 虫がぶんぶんと頭の周りを飛び回って五月蠅くてしょうがないので早々に下山を開始。
 下る時の方が眺めが良い。
 暫く下ったところで初めて他の登山者とすれ違う。
そのうちにすれ違う登山者の姿が次第に多くなってきた。
 さすがに人気の山である。早い時間帯に登ってき他のは大正解だったようだ。
 地元のボランティアの人だろうか、シラネアオイの群落を保護するロープを張張ったり、看板を付け直したりしている。
 「ご苦労様です」と挨拶しながら通り過ぎる。
 その後も続々と登山者が登ってくる。
 ヘルメットを被った作業員らしき人の姿も目立ってくる。
 「何か変だな〜」と思いながら腕章を付けている人に「ゲートが開いたんですか?」と聞いてみたら、「はい、今日の10時から開通です」との返事が返ってきた。
 車道上に雪は全く無く、開通するのは当然として、「それが何で今日なんだ〜」とがっかりしてしまう。
 そして駐車場まで下りてきたらそこにはびっしりと車が停まっていた。まあ、余計に歩かされた分、ゆっくりと花を楽しむ時間を持てたと思えばそれも気にならない。
 でも、そこから自分たちの車を停めた場所まで歩く気分は、なんだかとってもつまらないものだった。 かみさんなどは途中から走り始める始末だ。
何はともあれ、当初の目的を十分に果たすことができたオロフレ山であった。

オロフレ山登山の写真 


展望台の駐車場 車道を走る
この光景にはさすがにガッカリ 走り始めたかみさん

GPSトラックデータ

ゲ ー ト 駐 車 場 山  頂

0:35

1:35
下り 1:30
距離:5.8km 標高差:594m


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