北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.93
ハーフマラソン自己ベスト更新
2017年から3年連続で出場したフードバレーとかちマラソンのタイムは、順に1:58:25、1:58:32、1:58:32。
それぞれの年で目標にしていたタイムは、2012年の余市味覚マラソンでの1:57:31。
それが3年連続で跳ね返されてしまい、年齢的なこともあってハーフマラソンでのその記録を上回るのはもう無理かもしれないと半ば諦めていた。
9月初めに走ったわっかない平和マラソンでのタイムは、フルマラソンで5:22:45。
とりあえず、半月板損傷でもゆっくりと走ればフルマラソンを走れることが分かった。
稚内を走る前は、膝を再び痛めてしまっては元も子もないので、練習でもゆっくりペースを心がけていたが、次のハーフマラソンに向けては少しだけスピードアップに取り組むことにする。
清水町で暮らしていると、走る場所が沢山あって楽しい
そして10キロで1時間を切るペースで走っても膝に問題がないことを確認。
これならば3年ぶりに出場するフードバレーとかちマラソンでも、何とか2時間を切れるかもしれないと思えてきた。
レースの一ヶ月前からハーフの距離を3回走って、それぞれのタイムは2:05:14、2:02:42、2:00:00。
10キロの距離を全力で走ってのタイムは54分。
これならば過去のフードバレーとかちマラソンでのタイムくらいは出せるかもしれない。
練習では、前半10キロで余力を残し後半10キロでスピードを上げようとしたけれど、余力を残したつもりでも後半ではなかなかスピードを上げられないことが分かった。
あわよくば10年前の記録も破ってしまおうと密かに考えていたので、ダメ元で最初から目いっぱいのスピードを出して、後半はなるようにしかならないとの気持ちで本番に挑むことにしたのである。
折り返しコースでハーフの距離を走ると隣町まで行ってしまう
大会当日は朝から雲一つない青空が広がる、正に十勝晴れといった最高のマラソン日和である。
ただ、この日の日中の最高気温は15度まで上がる予報なので、何を着て走るかで迷ってしまう。
15度なら半袖で丁度良いくらいだけれど、朝の気温は3度まで下がっていたので、さすがに半袖のままでスタート時間を迎えるのは無理だった。
大会指定の無料駐車場もあったが、少し離れていて混雑することもあり、会場に近い有料駐車場を利用する。
予定していた駐車場が交通規制区域に入っていて焦ったけれど、直ぐ近くに400円で停められる駐車場があったので助かった。
スタートは来年1月で閉店となる藤丸デパート前
寒くて堪らないので、ウォーミングアップを兼ねて会場まで小走りで走っていく。
何時もならば、スタート前に無駄な体力は使わないのだけれど、そうも言っていられない。
スタート地点のアカナラの街路樹は、今年も綺麗に紅葉していた。
スタートの時間は、かみさんが午前8時半で、私が8時45分。
今年の大会では、混雑を避けるためなのか、申告タイムを基準にスタートを2組に分けたようだ。
遅いスタートの組は、申告タイムが2時間を超える人達。
私としては2時間を切るつもりで参加していたので、後ろの組に入ってしまったのは少々不本意である。
メイン会場の帯広中央公園
そんな気持ちもあって、後ろの組でもなるべく前の方に並んでスタートの時間を待つ。
結果的にこれが正解だった。
大集団の中でスタートすると、人が多いので最初はあまりペースを上げられない。
それが、スタート直後から周りを気にすることもなく自分のペースで走ることができるのだ。
これは気持ち良かった。
後発組のスタートでは前の方に並んだ
しかし、ハーフ2時間超のランナーが集まる後発組なのに速い人はやっぱり速い。
先頭との距離はどんどん開いていく。
私の方は最初の1キロが5分16秒と、自分にとっては快調なペースだ。
5キロまでキロ5分20秒を切るペースを維持。
キロ5分40秒で走れば2時間を切れるし、キロ5分30秒ならば10年前の記録を更新できる。
記録狙いで走っていると周りの風景を楽しむ余裕もあまりない。
そもそこのコースを走るのが4回目なので、沿道の風景にはあまり気を取られないのだ。
そんな中で唯一楽しみにしていたのが、帯広南商業高校チアリーダーの応援。
しかし、今年はその姿が見当たらない。
代わりにと言っては失礼になるが、パンダの着ぐるみで応援してくれている女性(多分?)がいたので、その姿をカメラに収めた。
応援風景の写真はこれ1枚
その先で待ち構えている急坂。
標高差は15m程度と大したことはないけれど、斜度がきつい。
ここでスピードを落としたら後に影響しそうな気がして、呼吸が乱れるのも気にしないで坂を駆け上がる。
乱れた呼吸を整えるのに、しばらく時間がかかった。
5キロから10キロまでは、この急坂のある区間だけ5分35秒だったが、その他の区間は5分20秒台を維持。
心が折れそうになる急坂
結構良いペースで走れていたが、8キロ付近の距離表示で確認すると、自分のGPS腕時計に表示されている距離よりも実際は200m以上長くなっていた。
前半でかなり貯金ができそうだと喜んでいたが、これではその貯金が1分以上減っていることになる。
気温が上がることを心配していたが、帯広の森の中を抜けるコースには日陰も多く、暑さはあまり気にならない。
コースが陸上自衛隊帯広駐屯地の中に入ってくるとそんな日陰も無くなるが、吹いてくる風が涼しくて向かい風でも心地良く感じた。
15キロまでの5キロも、途中で写真を撮っていた区間と給水所のある区間では5分30秒を超えてしまったけれど、その他の区間はまだ5分30秒を切れていた。
タイムを気にしていると写真を撮っている余裕はない
大会のホームページで公開されているコーズの標高グラフを見ると、14キロから先はずーっと下り勾配になっている。
余力があればそこでまたスピードを上げようと考えていたが、さすがにそこまでの体力は残っていなかった。
下り坂と言っても、かろうじて上り坂ではないと分かる程度の下り勾配しかないのだ。
それでも、スピードは上げられなくてもスピードが落ちることはない。
コース全体で40m程度の標高差なので目立つような坂は殆どない
残り3キロになると、このまま走りきれる感じもあったので少しスピードを上げてみる。
1キロのラップも再び5分30秒を切って、最後の1キロは5分10秒台のラストスパートもかけられた。
ゴールした選手に景品を配っていた十勝青空レディ
ゴールのタイムは1時間55分40秒。
10年前のタイムを2分近く短縮しての自己ベストを記録することができたのである。
かみさんは、今までのフードバレーとかちマラソンの中では一番速いタイムだったけれど、10年前の余市で記録した自己ベストには1分20秒およばず。
私達が着替えを済ませた後でもまだ走っている人達がいる
自己ベストも嬉しかったけれど、半月板損傷を乗り越えて10年前の自分に勝てたことが一番の喜びだった。
フルマラソンは、30キロを過ぎると自分の体にどんな変化が現れるのか、走ってみなければ分からない。
それに比べてハーフマラソンは、その距離を走り通すことに全く不安は無く、後はペース配分と自分の頑張り次第。
フルマラソンもそんな境地で走れるようになりたいものだけれど、そちらのハードルはなかなか高そうだ。