北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.83
別海マラソンで自己ベスト大幅更新か
2年ぶりの参加となる別海町パイロットマラソン。
2年前には初のサブ5も記録し、それ以来4大会連続でサブ5達成。
ようやく、42.195キロを歩かずに走りとおす自信もついてきたので、今回の目標はズバリ大幅な自己ベスト更新である。
去年の大会は台風の影響で中止となったけれど、今年は気持ちの良い青空が広がっていた。
午前10時、スタート時の気温は13.4度。
これくらいの気温ならば何時もは半そで、短パンで走っているのだけれど、待っている間が寒いので、長袖にタイツをはいて走ることにする。
陽射しが強いので直ぐに汗を掻いてきたが、別海町の市街地を過ぎると林の中で日陰に入って、途中から雲も広がって陽射しが遮られ、なかなか良いコンディションである。
そのおかげで、ついついペースが上がりすぎる。
練習の30キロ走では6:20ペースで走れるようになっていたけれど、フルマラソンなので最初の10キロは6:40くらいで走ろうと思っていた。
しかし、周りのペースにも釣られ、気が付くと6:10ペースにまで上がっている。
これでは駄目だと思ってペースを下げようとするが、10キロまでは6:30を切るペースのままで走り続けてしまう。
もしかしたら、それだけ体が軽くて調子が良いのかも知れないと思い、早いペースはあまり気にしないことにした。
牧草ロールにメッセージが書かれている
10キロから20キロまでの間は6:30~40ペースで、大体は予定通りだ。
ほぼ並走していた若い女の子が、息が乱れてかなり苦しそうになっていた。
こちらはまだ余裕があるので「少しペースを落とした方が良いよ」と声をかけてあげたくなる。
私が少し前に出ると「オヤジには負けたくない」といった様子で急にペースを上げる。
しょうがないので少し後ろから付いていくが、15キロまでは一緒に走っていたものの、そこから先で徐々に遅れ始めたので追い抜いてしまう。
20キロで持参したジェルでエネルギー補給。
家の近所のスポーツショップにエナジージェルを買いに行った時、フルマラソン完走の必需品としてジェルのセットが1500円で売られていたのを見て、ついつい買ってしまった。
6個のセットで、走る前にまず二つを飲んで、残りは20、25、30、35キロで飲むようになっている。
別海マラソンのエイドではバナナ程度しか置いてないので、今回は全てこのジェルに頼ることにしたのである。
その後も予定通り全て飲み干したけれど、これだけ飲んでいれば途中でエネルギー切れになることもない。
でも、色々な味付けはしてあるものの、決して美味しいものではない。
エイドのバナナを食べていた方が、まだ良いかもしれない。
20キロから30キロまでは、ほぼ6:40ペースで走る。
もう少しペースを上げたい気もしたけれど、スタミナにはまだ完全な自信がないので、無理をしないようにする。
最初の計画では30キロまでなるべくセーブして走って、体力が残っていればそこからペースを上げていくつもりでいた。
しかしそれは絵に描いた餅。
ペースを上げるどころか、30キロを過ぎると急に足が重たくなってきて6:50までペースが落ちてきてしまう。
5キロごとに給水ポイントがあり、その間にスポンジサービスがある。
32.5キロでスポンジで太ももに水をかけると、その直後は元気に走り出せるけれど、直ぐにまた足が重たくなる。
そしてとうとう35キロを過ぎると足が動かなくなってきた。
主な原因は、筋肉疲労よりも足首と股関節の痛みである。
負担がかからないように歩幅を狭めて走ることしかできず、ペースはとうとう7:20くらいまで落ちてしまう。
それでも歩きさえしなければこれ以上タイムが落ちることは無い。
ゴールまでは絶対に歩かないぞと心に決めて、よちよち走りで走り続けた。
今回は最低でも4時間45分を切るつもりでいた。
サブ4.5は無理なので、切りのいいところでサブ4.75を最低目標にしていたのである。
走りながらタイムを計算すると、35キロ以降はキロ7分で走れば何とか目標タイム以内には収まりそうだ。
37.5キロのスポンジサービスまで何とか辿り着き、患部に水をかける。
14キロと28キロ付近で通過する中西別の集落では人が多くなるが、その他の区間は牛しかいない
そこから再びスピードを上げようとすると、今度は急に膝も痛くなり、直ぐにまたよちよち走りに戻してしまう。
今までのマラソンでは、我慢して走り続ければ最後はまた走れるようになることもあったけれど、今回はゴールするまでこの苦しい状態は改善されなかった。
最後には吐き気までしてきた。
市街地まで戻ってくると、沿道の応援の人達も増えてくる。
私は余程悲惨な様子で走っていたのだろう。
「あと少しだから頑張って」と皆から声をかけられ、それを励みに走り続ける。
そんな応援が欲しくて、余計に悲惨な表情を浮かべて走っていた気もする。
会場に戻って来る最後の直線が永遠に続く様に感じた
会場まで戻ってきて、最後のトラック一周くらいは最後の力を振り絞って颯爽と走りたかったけれど、あちらこちらの関節が痛くてよちよち走りが精一杯。
それでも、自己ベストは大幅に更新して別海マラソンを走り終えることが出来たのである。
かみさんも自己ベストを大幅に更新。
しかも、私たちがマラソンを始めるきっかけを与えてくれた恩師コウメさんをも途中で追い抜いたと言う。
ペースは全く落ちずに、逆に最後の方ではペースを一層上げてのゴールだったらしい。
一方の私はラップタイムは見事な右肩下がりで、最後は足首、膝、股関節が痛くなってまともに走ることもままならず。
筋肉はまだまだ鍛えられたとしても、関節の痛みは年齢からくるものと思われ、これは鍛えようもない。
自己ベスト更新を狙って走るのは、今回が最後かもしれない。
来年からは楽しみながら走るマラソンに切り替えたほうが良さそうである。
ストライドとラップペースが見事な右肩下がり