北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.64
オホーツク網走マラソン |
今年唯一エントリーしていたのが、第1回オホーツク網走マラソンだった。 宿泊地のてんとらんどキャンプ場を午前7時過ぎに出て、駐車場のある大曲湖畔園地へと向かう。 ここがゴール地点となり、スタート地点の網走刑務所までシャトルバスで送ってもらうのだが、これでは9時のスタートに遅れるんじゃないかと心配になってくる。 |
シャトルバスを待つ | シャトルバスでスタート地点へ |
お恥ずかしい話しだけれど、私はこのスタート地点の網走刑務所が、網走観光の一番人気の場所だと思い込んでいたが、観光地になっているのは違う場所にある博物館網走監獄で、マラソンのスタート地点になるのは本物の刑務所だったのである。 屋外の仮設トイレは長蛇の列。 昨夜の開会式でも網走マラソン攻略法のトークショーをやっていた金哲彦さんとエリック・ワイナイナさんが、スタート前の挨拶をしていた。 そして午前9時にスタート。 網走市には東京農大のオホーツクキャンパスがあり、このマラソン大会も農大の学生のボランティアに頼る部分が大きいみたいである。 網走刑務所を出て、暫くは網走の街の中を走っていく。 |
スタートゲートまでは走ることもできない | ワイナイナさんが見送ってくれる |
今回の私の目標は5時間を切ること。 かみさんにとっては遅すぎるペースだけれど、これで良いと言うので一緒に走っていく。 街中を過ぎ、カツラの街路樹の良い香りを嗅ぎながら走っていくと、海岸沿いに出てきた。 |
二ツ岩が見える素晴らしいロケーション |
5キロ地点で海岸線から離れ、いよいよそこから急な登りが始まる。 まだ体力も十分あるし、上り坂はそれ程苦手ではない。 ようやく登り終えた後から続くアップダウン。 気温はかなり上がってきていた。 そして能取岬の灯台へと続く折り返しコースへと入る。 折り返しコースなので、網走マラソンに合わせて囚人服姿で走っているダイスケさんや、職場関係の人ともすれ違った。 折り返しコースなので、下ってきた道は、再び登らなければならない。 |
灯台を一回りするコースは素晴らしいロケーションだ |
能取半島を一周する道道まで戻ると、そこから先は下りである。 坂を下っていく途中、後ろを振り返ると遠くに能取岬が見え、ここもなかなかのビューポイントである。 右手に広がっていたオホーツク海が、途中から能取湖へと変わる。 快適なコースだけれど、走りの方はそれ程快適でもなかった。 |
トンネルの中を走るのはなかなか新鮮だった |
網走マラソンでは、30分刻みで設定した目標タイムに合わせてペースメーカーが一緒に走ってくれるのである。 ここでもう、5時間切りは完全に諦めていた。 そう考えると、25キロを過ぎて歩いてしまう時も、何の抵抗も無かった。 網走マラソンに向けて、それなりの練習もしてきたけれど、今年は一度も30キロを走れていなかった。 「去年までは30キロも走れていたのに、年齢的な衰えだろうか?」 毎朝走っている距離は殆んど変わっていなくても、朝夕の3キロのウォーキングが無くなってしまえば、確実に体力は衰える。 29キロ付近に設置されたエイドパークの手前が、1.5キロほどの折り返しコースになっている。 一方の私は、折り返したところで5時間30分のペースメーカーが直ぐ近くまで迫ってきている事を知り、焦ってしまう。 しかし、焦ったところで早く走れるわけは無い。 ようやく辿り着いた29キロのエイドで、楽しみにしていたシジミ汁が品切れになっていたのは悲しかった。 33キロ地点の私設エイドでは和牛のステーキを振舞っていたようだが、勿論それが残っているわけも無い。 35キロ付近からコースはオホーツクサイクリングロードへと入っていく。 |
暗い空にカオナシの応援、暗すぎ! | コースはサイクリングロードに入る |
鉛色の空からとうとう雨粒が落ち始めた。雷の音とともに、それは直ぐに本格的な雨へと変わってきた。 しかし、こんな雨具が全く役に立たないような、土砂降りの雨になってきた。 ずぶ濡れになると、さすがに身体も冷えてくるので、無理してでも走らなければならない。 残り2キロでスタート地点の大曲湖畔園地へと戻ってきた。 そんな中でも一生懸命に応援してくれる農大生達。 こちらがガッツポーズを見せると、彼らも元気良く応えてくれる。 カメラを向けると学生達も元気にポーズをとってくれる。 網走市長が傘をさしながら、ゴールの前に出てきて、ランナー一人一人に声をかけていた。 |
後ろで傘をさして応援してくれてるのが市長さん |
ネットタイムは5時間28分50秒。 4時間45分でゴールしていたかみさんは、既に雨具を着ているのかと思ったら、走り終わったままの姿でずぶ濡れになって私を待っていてくれた。 その引換所の列は既に解消されていた。 車へ戻って着替えていると雨もようやく止んできたので、もう一度収穫祭をやっている会場へと引き返す。 私がこれまでに走ったことのあるマラソンは制限時間が5時間半。 走り終わったランナーには飲み物と食べ物の引換券が渡されていた。 ここの駐車場は、車は何台でも停められるだけの広さがあるけれど、出口は一箇所だけ。 車の誘導をしているスタッフを大声で怒鳴りつけていたオヤジがいたが、本当に見苦しい奴だった。 色々とあった網走マラソンだったけれど、多分来年も私達は出場する事になりそうだ。 |
来年もこのヒマワリ畑の中を走ってみたい |