我が家のファミリー通信 No.61

室蘭へのミニ旅


北海道の街のビジネスホテルに泊まって地元の居酒屋で一杯。
仕事で出張の多い人にはそれが日常の風景かもしれないけれど、出張というものが殆ど無い私には、それは非日常の世界なのである。
キャンプとはまた違った面白さがあって、これまで函館や根室でそんな旅をしていた。

今回の目的地は室蘭。我が家が室蘭を訪れるのは、今年になってこれが3回目。
それまでは殆ど訪れることのなかった室蘭が、今年の我が家のちょっとしたブームになっているのだ。

昼食は途中の苫小牧で食べるつもりで、その時間に合わせて札幌を出発。
降りるインターを間違えたおかげで、目的のまるとみ食堂に着いた時には12時を少し過ぎてしまい、既に店の前には順番待ちの列ができていた。
そこに並ぶ気にもなれず、近くの市場内の食堂「浜っこラーメンけんたろう」で海鮮ラーメンを食べる。
まるとみ食堂は、5月に訪れた時は休業日だったし、どうも我が家には縁が無いようである。
ちなみに、けんたろうのラーメンは、やたらにラードがきつくて我が家の好みではなかった。

錦大沼公園それにしても、昨日は札幌で大雪警報が出て、北区を中心に40センチを越える大雪となっていたのに、苫小牧は雪が全く積もっていない。
時間も早いので、錦大沼公園に寄り道する。
葉が全て散ってしまった森の中を抜けて、錦小沼の湖畔まで行ってみる。
凍った沼の上を歩けるかもと考えたが、水面が開いているところもあって、これでは恐ろしくて氷の上は歩けない。
それでも、小沼に流れ込む小川の水は清冽で、何となく楽しくなってくる。
この公園は、オートキャンプ場の苫小牧アルテンに隣接していて、これならばアルテンでのキャンプという選択肢もあったかもしれない。


錦小沼 凍った錦小沼
錦小沼に流れ込む小川 清々しい冬の風景だ

日本製紙白老工場今回の旅では、室蘭の工場夜景の撮影が一番の目的だったけれど、工場と言えば苫小牧も負けてはいない。
かみさんは、そんな工場が建ち並ぶ苫小牧の海岸線の風景を、「何だか殺伐としていて好きじゃないわ」と昔から言っていた。
それが最近は、私の影響を受けたのか、「わ〜っ、あの工場、格好良い!」などと言うくらいの変わりようである。

冬空にもくもくと煙を上げる工場が目を惹いたので、北吉原駅に車を止めて、早速工場写真の撮影となる。
それは日本製紙白老工場の煙突だった。
良い感じで赤さびの浮いた煙突のような構造物。
その回りに階段とかパイプの構造物が複雑に絡み合い、工場フェチには堪らない光景である。


日本製紙白老工場 日本製紙白老工場
煙を上げる煙突達 格好良い煙突?

巨大な熊その次に目にとまったのは、お土産屋の屋根に乗った巨大な熊の張りぼて。
一旦通り過ぎてしまったけれど、その巨大さが気になって、途中でUターンしてそこまで戻った。
改めて近くまで寄ってみるが、本当にバカでかい熊だ。
その頭の上に、白い米粒のようにカモメがとまっていた。
隣の鮭の鼻先にもカモメがとまっていて笑わせる。

ついでに店内の様子も覗いてみる。
乾燥ナマコや毛皮製品、何故か化粧品コーナー、目一杯活蟹が詰め込まれた水槽。
完全に中国の団体客を対象にした品揃えである。
日本人の団体観光客が入ってきたとしても、ここで買い物する気にはならないだろう。(なる人もいるかも)
半ば呆れながら店を出て、後は室蘭を目指すだけだ。

まずは国道37号線に入る。
工場夜景の撮影ポイントについては、事前に「室蘭工場夜景+α展」じっこういいんかいさんのページで調べておいたので、下見を兼ねて、それらのポイントに寄っていく。
丸いタンクと白鳥大橋時間は既に午後4時近くになって、西の空が夕焼けに染まりつつあった。
展望の良い場所に上がると、丸いタンク群の向こうに白鳥大橋の姿が見えていた。

これらの撮影ポイントの多くは、道路際のちょっとした空き地。
そんなところでは、なかなか落ち着いて撮影していられない。
しかし、次に訪れた南部藩陣屋跡は、一体が公園のように整備されてて、眺めもまずまず。
そこでゆっくりと、JX日鉱日石エネルギー室蘭精油所の向こうに日が沈んでいく様子を撮影。

この付近ではあまり風を感じないけれど、煙突の煙が真横にたなびいているのを見ると、かなり風は強そうである。
前回、室蘭の工場夜景撮影に臨んだ時は風が強くて、私の軽量カーボン三脚ではまともな写真を写せなかった。
その時の反省から、今回はわざわざ新たに購入した大型三脚を持ってきたので、少々の風なら何とかなるだろう。
暗くなってからもう一度ここに戻ってくることにして、道の駅みたら室蘭へと向かう。


精油所の夕焼け
夕焼けが美しいけれど風が強そうだ

精油所の建物にに夕日が当たる 精油所と白鳥大橋
精油所の建物が赤く染まる 無骨な工場建物と美しい白鳥大橋

道の駅で一休みしてから外に出ると、既に辺りはかなり暗くなってきていた。
いよいよこれからが工場夜景の撮影である。
まずはマリーナ近くの岸壁で撮影を試みるが、風が猛烈に強くて、大型三脚を持ってしても、ぶれた写真しか撮れない。
こんな時は傘で風を遮るとの話しも聞いていたが、傘を持ってきていなかったので、着ていたジャンパーを広げて風を遮る。
それでもやっぱりダメだった。

陣屋除雪ステーションから撮影そこは諦めて、次の撮影ポイント陣屋除雪ステーションに向かう。
ここは日鉱日石室蘭精油所が見下ろせる絶好のポイントなのだけれど、ここでも風がまともに吹き付けてくる。
スローシャッターにしたいけれど、そうすると完全にぶれた写真になってしまう。
これでは今回も良い写真を撮れずに終わってしまいそうだ。

次に向かったのが国道37号線を白鳥大橋展望台へ向かう途中の撮影ポイント。
ここは交通量が多いので道路際に駐車するのは難しいのだが、交通の邪魔にならずに路肩に駐車できるポイントが一カ所だけあるのだ。
眺めは申し分なく、おまけに風も遮られる場所だったので、ようやくここで少しは満足できる写真を撮ることができた。


室蘭工場夜景
国道沿いからのビューポイント

次に向かったのは、途中に寄ってきた南部藩陣屋跡。
その隣に神社があったので、そこの上まで登ってみると、そこがまた良いビューポイントだった。
そして、風もそれ程強くはない。
ここでもそれなりに満足できる写真が撮れた。


室蘭工場夜景
今回写した中では一番気に入った写真

室蘭工場夜景
ライトアップされた集合煙突が目立ち過ぎかも

室蘭夜景この後は大きく場所を変えて、観光道路側からの夜景を狙うことにした。
この観光道路は地球岬へと通じるかなり高い場所を通っているので、そこまで登っていく坂道もなかなかスリリングである。
坂の多い室蘭なので、夜景撮影も雪の少ない時期に訪れたかったこともあり、今回の室蘭の旅となったのである。

残念ながら、この観光道路側はまともに風が吹き付けるところだったので、ここでの写真撮影は直ぐに諦め、腹も減ってきたので予約してあったビジネスホテルに向かうことにした。

ホテルに荷物を置いてから街へと出る。
夕食は勿論、何処かの居酒屋。
室蘭と言えば室蘭焼き鳥を食べない訳にはいかないので、狙うのは焼き鳥屋である。
本当は室蘭焼き鳥の元祖とも言われている「やきとりの一平」中島本店に行きたかったのだが、ホテルからは徒歩15分くらいかかる。
室蘭焼き鳥街の中も風が強く、歩いているだけで震え上がるような寒さだったので、ホテルの直ぐ近くにある「東町やきとり一平」で済ませることにした。
この店は、名前が同じでも元祖のやきとりの一平とは全く関係がないらしい。
店内は小綺麗で、室蘭焼き鳥もそれなりに美味しかったけれど、他の焼き鳥類はあまり美味しくはなくて、寒さに日和ってしまったことを後悔した。

今回泊まった室蘭プラザホテルは、ビジネスホテルなのに温泉大浴場があり、部屋の風呂も温泉が出てくるのである。
ホテルに戻った後は、その温泉に入って、近くのコンビニで買ってきたアルコールで部屋飲み。
これもまた、旅の楽しみ。

夜の盛り場を歩く楽しみはなかったけれど、今年3回目の室蘭で、すっかり室蘭ファンになってしまった気がするのである。



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