北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.56
雪国へ行こう |
日本のアメダス観測地点の中で常に最深積雪を記録している青森県の酸ヶ湯。 そうして2月6日木曜日の午後10時、急行はまなすに乗って、雪まつりの観光客で賑わう札幌駅を後にした。 |
B寝台の下段、向かい合わせの席を確保できた | 雪の舞う青森駅に到着 |
寒さに震えながら、アウガの地下の朝5時から営業している新鮮市場へと入る。 近くには朝6時から営業している「まちなか温泉」と言う温泉施設もあって、そこで朝風呂に入るのも良いかもしれない。 金曜日なので、駅は通勤客で賑わい始めていた。 スターバックスとかドトールとかの類のコーヒーショップに入るのは、実はこれが初めての経験だった。 |
さすが青森、マグロの解体中だ | 新鮮市場内の市場食堂で朝食 |
8時のバスで、まずは八甲田へと向かう。 しかし、バスで山に向かうにしたがって、雪の降り方も次第に激しくなってきた。 今年に入ってから今日までの、酸ヶ湯での日照時間合計は僅か9.9時間しかないのだ。 八甲田ではスノーシューのツアーを申し込んでおいたので、スキー客で賑わうロープウェー駅に着くと、早速ガイドの方が声をかけてきてくれた。 ロープウェーの中は、平日にもかかわらずスキー客で満員である。 山頂駅のこの日の天候。昨日からの降雪量60センチ、気温−16℃、風速22m。 それなりに冬山にも登っていて、装備も山登りの時とほぼ同じ。 |
近くまでこないと駅舎の存在も分からない | 駅舎の直ぐ近くにある樹氷 |
ゴンドラ乗り場も樹氷に覆われ | 施設の全てが凍り付いている |
樹氷の姿は自分たちの直ぐ近くにあるものしか見られなかったけれど、八甲田の厳しい自然を味わえたのは貴重な経験だった。 酸ヶ湯のアメダス観測では、この日ついに積雪4mを記録していた。 そうは言っても、先頭を歩く小柄なガイドさんは、腰の深さの雪をラッセルしながら歩くので大変そうだ。 八甲田周辺はブナ林が広がり、雪の積もったブナ林の風景もなかなか美しいものである。 近くにはキャンプ場もあって、その施設も深い雪に埋もれている。 |
先頭のガイドさんは腰までの雪をラッセル | 私にとっての聖地、酸ヶ湯のアメダス |
高さ6mの灯具が同じ高さに | 外れたスノーシューを直すガイドさん |
美しい雪景色だ |
1時間ほどのスノーシュー散策を楽しんでから、宿にチェックイン。 客層は、スキー目的の客と一般的な観光客の2種類に分かれている感じだ。 翌朝、朝食を終えてから、宿の周りを散歩する。 |
築100年の酸ヶ湯温泉旅館 |
道の両側は高さ4mの雪の壁 | 貴重な日射しだ |
白い木々 |
午前8時50分の送迎バスに乗って青森市内へ戻る。 写真ではない、実物の作品を間近で見て、その迫力に圧倒された後は、青森ラーメンの有名店「まるかい」で昼食にすることにした。 青森のラーメンは焼き干しのダシが特徴らしく、まるかいのスープもあっさりとしていて、私達好み。 午後からは青森県立美術館に行こうと思っていたが、そのまま青森ベイエリアの観光施設を見て回るルートに変更した。 アスパムの後は、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」でねぶたの展示を楽しむ。 |
ワ・ラッセのエントランス部 | 祭りで実際に使われたねぶたが展示されている |
その後は、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸を見に行く。 車両甲板を見に行って驚いた。 エンジンルームも凄かった。 |
こんな人形を見ると一緒に写真を撮りたくなる | 男の子ならばワクワクしてくる光景だ |
ここのホテルは割引がきいてかなり安く泊まれるのだが、何時も利用しているビジネスホテルと比べると部屋も広くて、とても快適に過ごすことができた。 美味しい食べ物に舌鼓を打っていると、午後7時から津軽三味線と民謡の実演が始まった。 居酒屋を出て「灯りと紙のページェント」を見に行く。 風が強く、アルコールで温まっていた身体も直ぐに冷え切ってしまう。 最終日は青森県立美術館で「あおもり犬」に会いたかったのだが、帰りの電車は午前11時50分発。 そして最後に、市場で今夜の夕食の買い出しをして、冬の青森の旅を終えた。 |
美しい森林博物館の建物 | 映画八甲田山のロケも行われた旧営林局長室 |