北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.54
別海町パイロットマラソン |
いよいよ、私達にとって初めてのフルマラソン、別海パイロットマラソン当日を迎えた。 準備は完璧。 |
パイロットマラソンのキャラクター「ミルパー」 | こうめさんと一緒だと心強い |
フルマラソン参加者は男女合わせて1500人くらいだろうか。 ただ不安なのは、過去の30キロ走では、走り終えた段階で余力はゼロ。フルマラソンではそこから更に12キロの未知の世界を走らなければならないと言うことだった。 スタートのピストルを合図に、大きな集団が一斉に動き始める。 最初の5キロの給水。 コースの周辺には牧草畑が広がり、そこに積まれた牧草ロールにはペンキで応援メッセージが書かれている。 |
並べられた牧草ロールにはメッセージが | 笑わせてくれる |
キロ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
タイム | 6:33 | 6:24 | 6:21 | 6:19 | 6:24 | 6:25 | 6:15 | 6:21 | 6:24 | 6:35 |
10キロ毎の給水所には水の他にスポーツドリンクとオレンジジュースが用意されている。 kenjiさんが小さなスクーターでコースの途中に先回りし、写真を撮ってくれる。 15キロで給水。 これくらいの天気の方がマラソン日和と言えるのだが、半袖に短パンだと寒く感じるくらいだ。 ○キロではバナナや砂糖などのサービスがある |
キロ | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
タイム | 6:35 | 6:32 | 6:36 | 6:31 | 6:49 | 6:27 | 6:30 | 6:38 | 6:37 | 6:41 |
20キロを通過。 折り返し地点はまだ先だけれど、フルマラソンの中間地点を通過。 私も少しペースを上げようと思ったが、体がどうも動かない。 折り返し地点が近づいたところで、こうめさんとすれ違う。 途中でトイレに並んでいたこうめさんを追い抜かす。 ここでポーチに入れてあったエネルギー補給用のゼリーを食べる。 やっと25キロを通過。 |
カメラに気が付いて元気な振りを | でも直ぐに元の状態に |
キロ | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
タイム | 6:53 | 6:27 | 7:17 | 7:30 | 6:52 | 7:55 | 8:06 | 8:37 | 7:56 | 7:48 |
そうして30キロを通過。 これから未知の12キロを走らなければならないと言うのに、体力は限界に達していた。 ザックを背負って自転車で走り回っているスタッフがいた。 でもエアーサロンパスで足の痛みは一瞬消えるけれど、その効果は直ぐに消えてしまう。 その中に若い女の子が一人混ざっていた。 その彼女は何故か、途中の給食ポイントで手にしたバナナを2本、両手に持ったままで走り続けている。 途中でkenjiさんがカメラを構えていたが、手を振る余裕も無くなってきていた。 相変わらず尿意が消えないので、仮設のトイレに入ろうとしたが、ちょうど運悪く使用中だった。 誰かがコースからそれて防風林の陰で用を足しているのを見て、私もその真似をした。 残り5キロを切ってようやくゴールが見えてきた気がした。 道路が林の中に入ると風が遮られ、冷えた体が何となく暖まってくる気がした。でも、その林を抜けると再び風が吹き付けてきて、体に鳥肌が立ちそうになる。指先も痺れてくる。 沿道から地元の人達が「頑張って」と声をかけてくれる。それに「頑張ります!」と答えて、自分に活を入れる。 「ここまで来たら、スピードを上げて一気に走ってしまった方が楽かもしれない」そう思ってスピードを上げてみたら、意外と早く走ることができた。 「何とか5時間以内で走ろう」 しばらく私の前を走り続けていた女の子が、とうとう歩き始めた。追い抜く瞬間に「もう少しだから頑張ろう!」と声をかけると、苦しそうな表情ながらも「はい!」と応えてくれた。 そうしてようやく競技場まで戻って来た。 |
キロ | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
タイム | 8:51 | 8:47 | 8:18 | 8:19 | 7:58 | 8:47 | 9:22 | 9:22 | 8:11 | 8:03 | 8:17 | 7:56 |
完走賞をもらって、鮭の引き替えコーナーへ。 無料で振る舞われる暖かな鮭汁を食べてようやく人心地付けた。 かみさんのタイムは4時間32分55秒、私は5時間11分56秒。 二人で鮭を抱えてキャンプ場に戻ると、その姿を見てkenjiさんがとても感激してくれた。 |