我が家のファミリー通信 No.37

オオワシを探して北へ


 道北の浜頓別町にオオワシの集まる木があると聞いたのは、もう何年前になるのだろう。
 それ以来、一度その様子を見てみたいと考えていたものの、何せ真冬の道北である。
 北海道内は殆ど行き尽くした感のある我が家だけれど、真冬の朱鞠内から北の道北と、釧路・根室の道東は、僕にとっての未踏の地として残されていた。
 その中でも特に道北は、空気は凍て付きブリザードが吹き荒れる、シベリアと大差のない異境の地として僕の頭の中にイメージされていたのである。
 そんな極地探検の旅へはせめて安定した天候の下で出発したかったのに、土曜日は冬型の気圧配置が強まる最悪の天気になってしまった。
真っ白な高速道路 朝起きて、まずは昨夜から積もった10センチの雪を綺麗に除雪し、時間に余裕を持って7時半に自宅を出る。
 昨日は通行止めの区間も出ていた高速道路だけれど、今日は今のところ全線が開通していた。
 青空も見えているものの、油断はできない。雨雲レーダーを見ても、何筋もの雪雲が日本海から流れ込んできているのだ。
 そうして予想通り、途中から雪が降り始める。前の車が巻き上げる雪煙で、ホワイトアウト状態で何も見えなくなる。
 そんな状況でも、猛スピードで追い越しをかけてくる車がある。
 私も決して大人しい運転をする方ではないけれど、そこまで命知らずな運転はさすがにできない。
 真っ白な雪煙のその先には何も障害物が無いとどうして決め付けられるのか、その自信の根拠を聞いてみたいものである。

青空が広がった 浜頓別までは、道央道をそのまま終点まで走るのが最短距離になるけれど、それでは面白くないし、オホーツク海側へ抜けた方がいくらかは天気も良さそうなので、途中から旭川紋別自動車道を経由し、浮島峠を越えて滝上町を目指す。
 予想通り、浮島トンネルを抜けると青空が広がってきた。
 ずーっと見通しの利かない中を走り続けてきたので、その真っ青な空がこの上なく美しく感じられる。
 滝上町では渚滑川が削り出した渓谷「錦仙境」に寄り道して、その冬景色を楽しむ。
 数分間だけ車から降りて写真撮影をしていただけなのに、寒さで指先が痛くなってくる。
 早々に車の中に逃げ込み、次は道の駅「香りの里たきのうえ」へと向かう。そこでは美味しそうなチーズが売られていたけれど、今回は興部町でチーズを仕入れる予定なので、フレッシュチーズ「月のチーズ」を一個だけ購入。


強烈に寒い 凍り付いた滝

 昼食は西興部村で食べるつもりだった。
 雪景色を楽しみながら快調に車を走らせる。
 しかし道路の路面ははほぼアイスバーン状態。今シーズンに購入したばかりの新品スタッドレスタイヤとは言えども、何処まで信頼して良いのかはなかなか分からない。気温が低いので、その分だけはグリップ力も落ちずにすみそうだ。
 山を越えると西興部村の市街地が見えてきた。周りを完全に山に囲まれた小さな街である。
ホテル森夢(リム) しかしその中に、やたらに豪華な建物が沢山建っているのに驚かされる。
 森の美術館「木夢」、マルチメディア館「IT夢」、道の駅フラワーパーク「花夢」、そして昼食を食べる予定のホテル「森夢」、その他の福祉施設なども立派な外観である。
 こんな小さな、山里とも言えるくらいの村で、どうしてこれだけの立派な公共施設を作ることができるのだろう?
 村の何処かに放射線廃棄物でも埋められているんじゃないかと本気で考えてしまった。それくらいの補助金をもらわないと、こんな施設は造れない筈である。
 昼食はホテル「森夢」の中にあるレストラングリーンリーフで「村長ラーメン」を食べた。
 美味しいラーメンだったけれど、それにしても立派なホテルである。どうやったら この村で経営が成り立つのだろうか?
 「何で?どうして?」と疑問が次々と湧いてくる中、キツネにつままれた気分で西興部村を後にした。

美しい廃屋 滝上町から西興部村、興部町へと走る道すがら、農家の廃屋がやたらに目に付いた。
 廃屋好きのぼくなので、雪に埋もれたそれらの廃屋にどうしても目が向いてしまうの。
 雪の重さで屋根が落ちてしまったものから、まだ人が住んでいそうに見えるものまで様々である。
 後者の方は、道路からの入り口が除雪されているかどうかで見分けるしかない。
 古い廃屋には開拓者の苦労が偲ばれるが、新しい廃屋は高齢化したそこの住人が息子夫婦の家に移り住んだとか、そんな理由によるものが多いのだろう。
 真っ白な風景の中に屋根に雪が積もったままポツンと取り残されている廃屋は、まるでおとぎ話の一シーンに出てくるような美しさである。

 海に近づくにしたがって、空は再び鉛色へと変わってきた。
 興部町の手前でチーズ工房らしき建物を見つけたけれど、売店らしきものが見当たらない。
冬の日の出岬 道の駅まで行けば何か売っているだろうと考えそのまま先を急いだけれど、興部町の道の駅の売店は冬期間は営業していないようだ。
 観光客も立ち寄らないような冬の道の駅は、ある種の物悲しささえ漂っている。
 何の収穫も無いまま興部町を通り過ぎ、雄武町の日の出岬に寄り道する。
 車のドアを開けるのにも苦労するような猛烈な風が吹いていて、かみさんは車から降りようともしない。
 鉛色の空と鉛色の海、カメラを向ける気にもならない風景しか広がっていないけれど、ぼくには流氷キャンプ適地調査と言う陰の目的もあったので、長靴に履き替えて車を降りた。
 岬の展望台ラ・ルーナのトイレは冬でも使え、駐車場も除雪されているので、流氷キャンプには最高の場所かもしれない。
信号待ちのエゾシカ でも、その季節には観光客も沢山やってきそうで、さすがにそんなところでテントを張る気にはなれないだろう。
 岬から国道に戻ろうとしていると、目の前の道路に鹿が飛び出してきたので、そのままゆっくりと鹿の後ろを付いていく。
 するとその鹿、国道に出る赤信号の手前で立ち止まって左右を確認しているのには大笑いしてしまった。
 道内の他のエゾシカにも見習ってもらいたいものである。

 雄武町の道の駅にも立ち寄ったけれど、やっぱりここでも何も売られていなかった。
 道の駅の隣りに出塚食品の店舗があったので、そちらの方に入ってみる。
 ぼくは知らなかったけれど、かみさんの話ではかまぼこで有名な店だそうである。
 かまぼこ屋かと思ったら何故か焼きたてパンも置いてあったので、明日の朝食用にクロワッサンとくるみパンを購入した。
 このパン、店内で焼かれているようだけれど、美味しくてお勧めである。

地吹雪の道 オホーツク海沿いの道を車を走らせる。
 雲が低く垂れ込める暗い空、荒々しい波が打ち寄せる海岸線、地吹雪で飛ばされて来た雪が舗装の表面を這うように流れていく。
 「これが冬のオホーツクの本当の姿だよな〜!」とかみさんに言ってみたが、さすがのぼくも気持ちが沈んできていた。
 こんな天気の時は、地元の人達は家の中でじっとしているのだろう。人影も殆ど見えない。
 交通量も少なく、道を走っているのもトラック程度だ。まして、観光目的で走っているのは、我が家だけかと思われる。
 再び雪が激しく降り始め、堪らずに道の駅「マリーンアイランド岡島」に逃げ込んだ。
 入り口には雪が積もったままなので「まさか閉鎖中?」と驚いたが、除雪が間に合っていないだけのようだ。
 もちろん他にお客さんの姿は無く、従業員が暇そうにレジの隅で話しこんでいるだけだった。
道の駅に逃げ込んで一服 ここには売店もあったが、枝幸の道の駅だけあって売られているのは海産物ばかり。さすがにチーズは置いていなかった。
 100円のインスタントコーヒーを飲みながら一服。
 ここの道の駅の営業時間は午後4時まで。ぼくも何とかその時間までには宿に入りたいので、再び先を急いだ。

 今日の宿泊は浜頓別町のファームイン「ぶんちゃんの里」である。
 山の方に入った場所にある農場らしいので、この風と雪の中、果たして宿までたどり着けるのかが心配になってきた。
 雪も少し小降りになってきたので、枝幸町を過ぎたところでウスタイベ千畳岩に寄り道する。岬の先端まで除雪されているようなので、ここも流氷キャンプの候補地になりそうだ。
 先端まで行こうとしたら吹き溜まりで道が塞がっていたので、慌ててバックする。こんなところで雪に埋ったら大変なことになってしまう。
 雪も完全に止んで、無事に宿までたどり着ける目途が付いたので、ようやく心に余裕が生まれてきた。
 そうすると、枝幸神威岬の荒々しい冬の風景さえ、とても美しいものに感じられる。


冬の枝幸神威岬

 浜頓別町の手前で、ウソタンナイ砂金掘り公園の案内板を目印に道道へと曲がる。
 そこからしばらく走って「本当にこの道で良いのかな?」と心配になり始めた頃、「ぶんちゃんの里」の看板を発見。
ぶんちゃんの里看板 白と黒のモノトーンの世界を走ってきたので、その黄色をベースにした可愛らしい看板が、とても暖かく感じられる。
 そこを一旦通り過ぎて、今回の旅の一番の目的である「オオワシの森」を見に行くことにした。
 ウソタンナイ川を遡上するサケを狙ってオオワシやオジロワシが多い時には100羽以上も集まり、地元では「オオワシの森」と呼ばれている。
 その程度の情報はあったけれど、砂金掘り公園の近くだと言う以外は詳しい場所などは良く分からなかった。
 道道に架かる橋から下流に向かって、しばらく川沿いを走ってみたが、オオワシの姿など何処にも無い。
 そろそろ暗くなりかけてきたので、オオワシ探しは明日に回して今日はひとまず宿に入ることにした。

一軒家貸し切り 今回の旅では、何処に泊まるかが大きな問題だった。
 さすがに今回はテント泊するつもりは無かったので、ネットで安い宿を検索していると、ファームイン「ぶんちゃんの里」の素泊まり3000円の料金に目が留まった。
 しかし、ファームインは農業体験などをしながらそこに泊まるのが一般的な利用方法であり、ただの宿泊だけの利用なんて許されるのだろうか。
 それに、冬もファームインを営業しているかどうかの方がもっと心配である。
 恐る恐るメールで問い合わせてみたところ、快く泊まらせてもらえる旨の返信が届き、一安心したのであった。
 牧場に着くと仕事中だったご主人が出迎えてくれた。
 宿は古い住宅を改造した一軒家。その中にツインが3室とダブルが1室用意されているものの、居間や台所は普通の民家と何の変わりもない。
普通の居間だ 今日はもう一人宿泊者がいると聞いていたが、その人は母屋の方に泊まるようなので、この一軒家が私達の貸切りとなる。
 これは嬉しかった。
 今回は宿に泊まるというよりもキャンプの延長みたいな感覚でいたものだから、これは正にバンガロー、いや、豪華キャビンに泊まっているのと同じである。
 元気の良い奥さんが、搾りたての牛乳を沸かして持ってきてくれた。
 私の実家で牛飼いを止めてもう15年。15年ぶりに飲む本物の牛乳はとても懐かしい味がした。
 奥さんが「いや〜、日本語が通じるのって良いわね〜」と言う。もう一人の宿泊者はあまり日本語が話せない外国人のようである。
 夕食は家で作ってきたビーフシチュー、滝上町で買ったフレッシュチーズを入れたサラダ、そして差し入れの牛乳。質素だけれど、とても美味しかった
 満腹になって寛いでいると、宿の奥さんからお誘いの電話がきた。会話が続かなくて間が持てないので助けに来てほしいとのことである。
見知らぬ同士が 雄武町の出塚食品で買ったホタテのかまぼこを手土産に、直ちに助けに駆けつけると、ご主人と外国人のお客さんが既に顔を赤く染めて焼肉をつついているところだった。
 外人の彼はオーストリア人のマインハルトさんで、京大の客員教授として日本に来て4ヶ月、今回はグリーンツーリズムやウィンターツーリズムの研究のため北海道を数泊の予定で回っているらしい。
 ここのご主人の小川さんとは当然知り合いなのだろうと思っていたら、別の知人からメールで「こんな人が泊まりに行くからよろしく」と頼まれただけで、全くの初対面とのこと。
 マインハルトさんの方も、私達と小川さん夫婦が知り合いだと思っていたらしく、身振り手振りで「今日初めて泊まりに来た」と説明すると驚いていた。
 道北の山奥のこんな小さな宿で、全く見知らぬ同士が、しかも言葉も通じなくて、こうして楽しくお酒を酌み交わしているのが何だかとても不思議な気がした。

牧場の朝 翌日は朝から青空が広がっていた。
 雪も新たに積もって、静かな山里を更に美しく飾っている。
 ここで飼われている犬のメイちゃんも、昨日最初に私が近づいたときは警戒して吼えられたけれど、少しずつ近づいてそっと手を差し伸べると、クンクンと臭いを嗅いでから直ぐに仲良くなってくれた。
 今朝はもう最初から気を許してくれている。
 かみさんとは今日が初対面なのだけれど、こちらはもう一目見ただけで大歓迎の様子だ。
 散歩中の見知らぬ犬が、かみさんの姿を見た途端にそこから動かなくなって、飼い主を困らせることはしょっちゅうであり、犬に好かれるタイプであることは確かである。
 朝食を済ませ、家の中を綺麗に片付ける。
 雪の無い季節の来訪を約束し、小川さんご夫婦とマインハルトさんに別れを告げた。


犬のメイちゃん メイちゃんの手荒な挨拶

 海岸まで出てくると、昨日の荒れた海が嘘のように静まっていた。
 朝日がやたらに眩しく感じられる。
 昨日の暗い空も冬の道北ならば、この広々として澄み渡った青空も冬の道北なのだろう。
 これから何度もぼくの頭の中に蘇ってくることになるのは確実な、そんな風景が目の前に広がっていた。

冬のオホーツク街道

 そのままクッチャロ湖を目指す。
 ハクチョウが飛来することで知られているクッチャロ湖だけれど、冬の間は湖も氷結してハクチョウなどいる訳が無いと思っていたら、小川さんの話しによると餌付けされたハクチョウがそのまま越冬しているらしいのだ。
 湖に到着しても、一面の真っ白な雪景色しか目に入らない。
白鳥の夫婦 そこに2羽のハクチョウが、青空をバックに白い大きな羽を広げ、優雅に飛んできた。
 よく見ると管理棟のような建物の裏にぽっかりと湖面が開いていて、そこで沢山のハクチョウや水鳥が羽を休めていた。
 まだ朝も早く、長い首を羽の間に丸め込んで頑なに眠り続けている白鳥もいれば、2羽で喧しく鳴き交わしている白鳥もいる。
 仲が良いのだろうなと微笑ましくその姿を見守っていると、突然喧嘩を始めたのにはびっくりしてしまった。
 何処へ出かけていたのだろうか。
 次々とハクチョウが飛んできては、水しぶきを上げながら着水してくる。
 次第に寒くなってきたので車に戻ろうとしても、かみさんが立ち去り難そうな様子である。
 「こんな鳥達やサル山の猿とかを見ていると退屈しないのよね」とかみさん。


僅かばかりの水面は大混雑 仲良し?

 次はいよいよオオワシの森へ。
 宇曽丹小学校の裏辺りに集まるらしいと、その場所も小川さんから聞いていた。
 昨日は道道から下流に向かってオオワシの姿を探したけれど、宇曽丹小学校は道道のすぐ上流側にあった。
小学校の裏へと回る 下流の方でもワシの姿は見られるようだけれど、河川の工事が行われているので、逃げてしまったのかも知れない。
 日曜日で学校も休みなので、校舎の前に車を停めさせてもらう。
 その校舎の隣りに立つカラマツの木に2羽のオジロワシがとまっているのが見える。
 これは期待が持てそうだとワクワクしてくる。
 スノーシューを履いて校舎の裏に歩いていくと、河畔林の中から数羽のオジロワシが飛び立っていった。
 これだけ人の気配に敏感ならば、近くで写真を写すのは難しそうだ。
 カラマツにとまっていた方も、私の姿を見て直ぐに1羽が飛んでいってしまった。
 ところが残りの1羽が、落ち着いているのか、ただ鈍いだけなのか、私が近づいていっても逃げようとしない。
 そのうちにゆっくりと翼を広げて、面倒くさそうに飛び立っていったが、間近まで近寄れたのでトリミングしなくても大丈夫なくらいに、画面一杯の写真を撮ることができた。


オジロワシ 羽ばたくオジロワシ

 河畔の雪の上は動物達の足跡だらけだ。ワシが落としていったサケをキタキツネが奪い合ったのだろうか。
 主役達の姿は見えなくても、その足跡だけで生々しい食物連鎖の営みが思い浮かべられる。
沢山の足跡 飛び立っていったワシ達は、そこから少し離れた1本の大きな木に集まっているようだ。
 その木は、写真にもよく登場しているので見覚えがある。
 でも、そんな写真はバズーガ砲のような望遠レンズが無ければ、写せそうもない。
 集まっているワシ達の中には目当てのオオワシも混じっているようだ。
 まあ、オオワシ、オオワシとこだわってはいるが、「オオワシの森」だからオオワシの写真を撮ろうとしているだけであって、別にオジロワシでも私としてはその姿を見れただけで十分満足できた。

 後はひたすら札幌を目指してのドライブ。
 真っ青な空が広がり、白い山並みがその空を背景にくっきりと浮かび上がっている。そんな風景を眺めながらの楽しいドライブと言いたいところだが、冬道ではそうもいかない。
 乾燥した路面ならば注意力の2割ほどを路面状態に向けて、後の8割で風景を楽しむことができる。
 それがこの日のような凍結路面で、しかもある程度のスピードで走ろうとすると、6〜7割の集中力で路面状況を観察しなければならず、景色に向けられる分は僅かしか残らない。
 それでも、昨日のように120%の集中力で前方を確認し続けながら走るのよりは全然楽なのは確かである。


美しい道北の風景

 天気が良いので朱鞠内経由で走ることにした。殆どの季節の朱鞠内を経験しているけれど、1月はまだ一度も訪れていなかった。
 美深から朱鞠内へ向かう道を走っていくと、途中の川沿いの木にオジロワシがとまっているのに気が付いた。
 車のスピードを落として付近を見てみると、他にもオジロワシの姿が確認できる。でも、もっと多いのはカラス達だった。
最後に撮せたオオワシの姿 ここではワシ達のおこぼれをもらうのはカラスのようである。
 車から降りてカメラを構えていると、森の中から1匹のオオワシが飛び出てきて、そのまま私の頭の上を横切っていった。
 最後に何とか、オオワシの姿をカメラに収めることができて、これでようやく今回の旅の目的を達成できたのである。

 数日前のアメダス観測値では朱鞠内の積雪は2mを超えていたけれど、実際はそれほど多くも感じなかった。
 でも、雪景色の中に見えるのは家々の屋根だけで、ここで暮らす人達は毎日が雪との格闘なのだろう。
 一度廃屋になって屋根の雪下ろしをしなければ、数シーズンも持ちこたえられずに潰れてしまうかもしれない。
 滝川を過ぎる辺りから、再び空が曇ってきて、また昨日と同じ雪の中の高速道路を走ることとなる。
 そして札幌付近が大雪のため、高速道路は江別東から通行止め。
 そのおかげで1時間近くも余計に時間がかかってやっと自宅に到着。
 往復800キロの冬道ドライブは疲れたけれど、とても楽しい冬の道北の旅であった。

2010/01/17
道北の旅のアルバム




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