我が家のファミリー通信 No.19

スキーは楽しキロロスノーワールド

毛無峠からの展望 一冬にそう何回も巡り会えないような快晴の土曜日、かみさんと二人でキロロスノーワールドへスキーを滑りに出かけてきた。
 その日入学試験がある高校生の息子を駅まで送り届けて、そのまま親だけスキー場へ遊びに行くという、何とも親失格のような行動に反省しつつも、素晴らしい青空を見上げると心がウキウキしてくるのはどうしようもなかった。
 途中の小樽市内から赤井川へ抜ける道道393号の毛無峠からは、日本海の向こうに増毛の山並みがくっきりと浮かんでいるのが見て取れる。
 小樽付近から増毛の山まで見通せるのは空気が澄んだ日でなければ難しいが、今日は格別に澄み切っている感じである。
 スキー場に着いた頃にちょうどリフトの運行も始まった。ゴンドラに乗り込んでそのまま山頂へ向かう。
 2,3日前にかなりの量の雪が降っているはずだが、周りの木々にはそれほど雪は積もっていない。木々が真っ白に雪化粧した風景を楽しみにしていたのにちょっと残念である。
キロロ頂上の雪景色 それでもゴンドラが山頂に近づくと、枝先まで樹氷に覆われて真っ白になった白樺や雪の固まりにしか見えないようなトドマツなど、如何にも雪山らしい風景に変わってきた。
 ゴンドラを下りると素晴らしい白銀の世界が広がっていた。スキーで滑るのは後回しにして、まずはその白銀の世界をスキーで歩いてみることにする。
 ゴンドラ駅周辺はなだらかな地形が広がっていて、樹氷に覆われたシラカバがまばらに生えているだけだ。
 太陽の光でキラキラと輝く雪面には、所々にキツネやウサギの足跡が残るだけで、誰も足を踏み入れた跡はついていない。
 雪原の向こうには丸みを帯びた余市岳の山容が見え、その山頂までは山スキーを履いて2時間ほどで登れるという話しを聞いたことがある。
 我が家のゲレンデ用スキーでは周辺を少し歩く程度で精一杯で、かみさんはスノーシューを持ってくれば良かったと残念そうである。
 真っ青な青空に真っ白な雪と樹木、そして遠くには青々とした海も望めて本当に最高の景色である。


白銀の世界 木の上に雪男の子供が!

スキー場の雪景色 しばらくそこで時間を過ごした後、雪の風景をカメラに収めながらダラダラと初心者コースを滑り降りた。
 写真撮影にも満足したので、リフトで頂上まで戻りスキーに専念することにする。
 先週末にテイネのスキー場へ初滑りに行った時にスキー靴が壊れてしまったので、今日は息子の借り物スキーである。息子のスキーは、どうせ高校のスキー授業の時くらいしか使わないだろうと買った安物セットスキーなので、ちょっと不安だった。
 でも、実際に滑ってみると、その違いはほとんど解らない。上級レベルの人ならば微妙な違いにも気づくのだろうが、私のようにダラダラと滑るだけならばどんな板でも関係なさそうだ。
 それならば普段から安いスキーで満足していれば良いものを、いざ自分のスキーを買う段になるとついつい見栄を張って高いスキーを買ってしまうのである。
 少し慣れてきたところで、朝里第2エクスプレスリフト横の急斜面にチャレンジしてみることにした。いつもならば嫌がるかみさんも、すんなりと付いてくる。絶好のコンディションの中のスキーでかみさんも調子づいているようである。
 昔は二人で猛吹雪もものともせず良くスキーへ出かけていたのに、最近は天気が良い日でないとスキーを滑る気にはならなくなってしまった。
 そのコースは急斜面な上に圧雪していないので完全な上級者向けになっている。それでもフワフワの雪なので、よいしょよいしょと言った感じのターンで何とか滑り降りることができた。
 私の場合、圧雪された斜面ならばそれなりに滑れる自信はあるけれど、コブ斜面とかアイスバーン、深雪になると、途端にへっぴり腰になってしまう。
 モーグルの選手のようにコブ斜面を格好良く滑り降りるのが若い頃の目標だったが、この年になって、しかも年に2、3回くらいしか滑らないようでは、これ以上の上達は無理そうである。

 かみさんも何とか滑り降りてきて、次は長峰のコースを滑ることにする。
 キロロのスキー場の欠点は、下の方の斜面が緩すぎると言うことである。ゴンドラに乗って頂上まで登り後は一気に麓まで滑ろうと思っても、最後の半分近くはダラダラと続く緩斜面を直滑降で滑ることになってしまう。
 楽しく滑れるコースは今まで滑っていた頂上直下のリフト沿いのコースと、これから向かう長峰の頂上リフトの脇くらいだ。
 長峰の方を滑るには一度下まで降りなければならない。絶好の天気に恵まれた週末、そろそろ人も増えてきたかなと思ったら、リフトやゴンドラ乗り場で並んでいる人はほとんどいなかった。
 4人乗りリフトに一人で乗っても、誰も文句を言わない。つくづくスキー人口が減ったんだなーと言うことを実感してしまう。
 30分待ちでリフトに乗っていた時代が信じられない。しかもそのリフトは一人乗りで、コロコロと滑車の回る音が聞こえ、スピードもやたらに遅い。今の高速リフトに乗り慣れてしまうと、その遅さは堪えられないだろう。
 現在は高速リフトに待ち時間無しで乗ることができてしまう。我が家の場合、途中で1,2回止まるだけで一気に滑り降りてくるので、そうなるとほとんど休む間もなく滑り続けることになる。
 そのおかげで最近は、4時間券を購入してもまともにその時間を滑ったことがない。その前に体がギブアップしてしまうのである。

長峰頂上から リフトを2本乗り継いで長峰の頂上までやってくると、また違う景色が広がっている。深雪をこいで切り立った斜面の端まで行ってみると、眼下に日本海が広がっていた。そして遠くには増毛の山並み、毛無し峠で見た風景よりもこちらの方がダイナミックである。
 かみさんが太陽の周りに架かる暈に気が付いた。かみさんに命ぜられるままにその光景を撮影する。無理矢理撮させられた割りには、できあがった写真はなかなか幻想的である。
 遠くの山並みの向こうに見慣れた山の頂が少しだけ顔を出していた。
 「あれってもしかしたら羊蹄山?」
 キロロから羊蹄山が見えるなんて一瞬信じられなかったが、どう見ても羊蹄山の山頂である。家に帰ってからカシミールという地図ソフトで3D表示にしてみたら、確かにそれは羊蹄山の姿だった。
 その地図ソフトを見ていてもう一つのことに気が付いた。そこから一山越えれば定山渓の国際スキー場まで滑り降りられるのだ。
余市岳まで登ることを考えたら、無理な距離ではない。ただ、そちら側に滑り降りてしまったら、車の回収に苦労するのだけは確かである。
 長峰の頂上リフト沿いには3本のコースがある。
 両側は綺麗に圧雪してあって、斜度も適度で滑りやすい。中央のコースは圧雪していないのでコブも多く、最後にそこで1本滑ったら完全に体力を使い果たしてしまった。
 時間は12時、5時間券を買ったのでまだ2時間分は残っているが、十分に満足できたのでそれで帰ることにした。
 最近は滑る回数は減ったけれど、スキーはやっぱり楽しい。
 でも、今回のキロロの風景を見て、ますますゲレンデスキーより山スキーの方に興味が湧き始めてしまったのは困ったことである。

太陽にかかる暈 羊蹄山の山頂が見えた!

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