我が家のファミリー通信 No.15

感動宮島沼

 数日前の新聞の記事に、宮島沼の氷が溶けて沼明けし、マガンが集まりはじめたというニュースが載っていた。
 月形町の近くにある宮島沼は、渡り鳥の中継地として、春と秋は沢山のマガンや白鳥が集まってくることで知られている。何万羽もの渡り鳥が羽を休めるそんな風景は、以前から一度は見てみたいと考えていたところだ。
 キャンプの予定もない週末、札幌は時折雨やあられが降るような天気だったが、インターネットで調べてみると月形町付近は晴れているみたいだ。
 夕方近くになると、近くの水田などでエサを食べていた鳥たちが一斉に沼まで戻ってくると言うことなので、そんな風景をカメラに収めるために、午後3時を過ぎた頃に急遽宮島沼まで行ってみることにした。
 急にそんなことを決めたものだから、これから夕食の準備を始めるところだった妻は「一人で行ってきても良いわよ」とのこと。一人の方が、じっくりと撮影に専念できるので、その方がありがたかった。
 札幌を出る時に降っていた雨も直ぐに止んで、北へ向かうにつれて空も晴れ渡ってきた。
水田でエサをついばむ白鳥 月形町へ近づくと、道路沿いの水田に何やら白い物体が沢山転がっているのが見える。何だろうと思って近づいてみると、その白い物体は水田でエサをついばむ白鳥の姿だった。
 夕方には彼らも近くの沼に戻って夜を過ごすのだろう。
 宮島沼の駐車場ではガードマンの方が交通整理をしていた。さすがにこの時期は人間も沢山集まってくるみたいである。
 湖畔には立派なカメラを構えたカメラマンがずらりと並んでいた。
 私も、去年の暮れに一大決心をして購入した愛機DiMAGE A1を大事に抱えて、その列の端っこに入れてもらう。
 大砲のような巨大な望遠レンズを付けたカメラの群れを見ると、私の自慢の愛機が何だかとっても貧弱に感じてしまう。
 宮島沼は思っていたよりも小さな沼だった。
 遠くの方には既に沢山の水鳥たちが羽を休めているのが見える。。
 カメラマンや観光客が集まる岸辺付近には、近くの畑でエサを探すよりも人間からエサをもらう方が簡単だと気が付いた要領の良い白鳥たちが集まっていた。
 畑の中でエサをついばむ白鳥には夢中でカメラを向けたが、そんな人慣れした白鳥はカメラの被写体にする気にはならない。
 夕暮れが近づくにしたがって、小さなマガンの群れが沼に戻って来はじめた。夕陽をバックに写真が撮れそうな場所に移動する。
 空は晴れていても、やたらに寒い。冬用のコートは着てきたが、手袋を持ってこなかったので手がかじかんでくる。鼻水も垂れ流しの状態だ。
 
 日が沈み始める頃になると、戻ってくる群れの数が増えてきた。
 沼と反対側の空を眺めて、大きな群れが近づいてくるのを確認するとカメラを構えてシャッターチャンスを狙う。しかし、なかなか思うように夕陽と鳥が重なってくれない。
 やがて夕陽は完全に沈んでしまった。
 寒いし、そろそろ帰ろうかなと考えていると、クライマックスはそこから始まったのだ。
 それまでは、二、三十羽の小さな群れが散発的に戻ってくるだけで、たまに大きな群れがそれに混ざる程度だった。
 ところが、日が沈んだ後は次々に大きな群れが現れ始め、群れと群れが繋がって空に大きな幾何学模様を描き出している。
 たちまち沼は、賑やかな水鳥たちの賑やかな声に包まれた。
 それでも絶えることなく、遠くの空からマガンの群れが次々と沼に向かって飛んできている。空を埋め尽くすくらいの巨大な群れもやってきた。
 花火大会のフィナーレを飾る超大型のスターマインを見ているような感動である。
 三脚からカメラを外し、あらゆる方向からやって来る鳥の群れに夢中になってシャッターを押し続けていると、512MBのメモリーカードもとうとう一杯になってしまった。
 フーッと一息ついて、後はゆっくりと空を見上げる。
 留守番をしている妻に電話をかけ、マガンの鳴き声を聞かせてあげる。かなり悔しがっているみたいだ。
 次には妻にも絶対にこの光景を見せてやりたい。
 まだ時折群れの姿が空に見える中、すっかり満足して札幌への帰途についた。(2004.4.17)
 
 と言うことで、翌日もかみさんを連れて宮島沼まで行ってしまいました。(^_^;
 昨日よりも空全体に薄い雲がかかった感じでしたが、その分夕焼けも綺麗で、今日の方が良い感じだったです。
 昨日は、日が沈んでからマガンの飛来がピークを迎えましたが、今日は日が沈む直前が一番多かったみたいです。
 私も宮島沼へ行ってみたいという方は、日没前後がおすすめです。
 4月下旬頃にピークを迎えるみたいですよ。(2004.4.18)
 

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