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我が家のファミリー通信 No.112

練習のつもりで洞爺湖マラソン

今年は久しぶりに千歳JAL国際マラソンを走るつもりでいたが、熊の出没により開催が中止になってしまった。
一度振り上げた拳は簡単に下ろすこともできず、同じような時期に行われる洞爺湖マラソンにエントリーすることとなったのである。

去年は70歳でのフルマラソン自己ベスト更新を目標にしていたが、別海パイロットマラソンでそれに失敗。
年を越してもまだ70歳なので、目標はそのまま延長され、この洞爺湖マラソンで自己ベスト更新を目指すつもりでいた。

しかし、洞爺湖にエントリーした後でその1ヶ月後に開催されるサロマ湖100kmウルトラマラソンにもエントリーしてしまったので、話が少し変わってきた。
フルマラソンの自己ベスト更新ならば秋のマラソンでも良いので、今回はウルトラマラソン完走の方を大きな目標に定めた。
別に、洞爺湖で自己ベスト更新を狙っても良いのだけれど、そこで力を使い果たしてその後のサロマ湖に影響が出てしまうのだけは避けたい。
そこで考えた作戦は、洞爺湖はあくまでもサロマ湖に向けたロング走の練習として走ることだったのである。

洞爺湖マラソンを走るのは9年ぶり3回目。
過去2回は近くのキャンプ場に泊まってのマラソン参加だった。
最近は地方のマラソン大会に出場する時は、キャンプではなく年相応にホテルに泊まるようになっていた。
今回も、湖畔の洞爺観光ホテルに2泊しての大会参加である。


湖畔の散策路を走るランナーを部屋の窓から見下ろす


ホテルの夕食でたっぷりと炭水化物を摂取するつもりでいたけれど、バイキングじゃなかったのでおかずだけで腹一杯になってしまった。
腹ごなしに湖畔を散策。
到着時には沢山のランナーが湖畔の散策路を走っていたが、さすがにこの時間ではランナーの姿もまばらだ。


湖畔の記念撮影スポット


洞爺湖の花火はビールを飲みながら見物したいところだが、最近は眠りの質を高めるために長い間習慣となっていた寝酒もやめている。
勿論マラソン大会の前日の夜にビールを飲むなんてとんでもない。
人も変われば変われるものなのである。


部屋の窓から間近に見える花火


朝食時間は普通は午前7時からなのに、マラソン大会参加者のために午前6時半からにしてくれる。
宿泊客もマラソン関係者が多いようで、朝食会場は朝から大賑わいだった。

スタート地点は泊まっているホテルから直ぐ近く。
走る格好のままでホテルを出れば良いのだが、それもちょっと味かない気がする。
せっかくだからマラソン大会の気分だけでも味わいたかったので、わざわざスタート地点よりも遠い洞爺湖文化センターまで行って荷物を預ける。


中央が私たちが泊まった洞爺観光ホテル


以前に出場した時は、マラソンコースは温泉街の対岸付近で湖畔から離れて3キロほど山の方へと入っていくコースになっていた。
洞爺湖一周だけではフルマラソンの距離には少し足りないのである。
それが今回は、スタート後湖畔を逆方向に走り、3.1キロで折り返してもう一度温泉街に戻ってくるコースに変わっていた。
それを知ったのが前日。
サロマ湖に向けた練習のつもりだったので、そんなことも知らずにいたのである。


朝は曇っていたけれどスタート時には青空が広がってきた


スタート時間は午前9時。
私たち夫婦はタイムは狙わないので、一番後ろのGブロックに並んだ。


 

後ろの方からスタートしてゆっくりと走っていると、折り返しのランナーとすれ違うようになる。
私たちも折り返しすると、間もなくして最後尾のランナーがやってきてビックリした。
最後尾のランナーとのタイム差は殆ど無かったのである。


最初の3キロは往復コース


スタート地点のわかさいも本舗本店前まで戻ってきた。
賑やかな応援を受けるのは温泉街を走っている間だけである。


スタートラインは2回通過する


今回の目標は5時間以上かけてゴールすること。
そうでもしないと、周りのランナーに引っ張られてペースを上げてしまいそうで心配なのである。
設定ペースはキロ7分を少し超えるくらい。
走り終えた後に湖をもう一周できるくらいの余力を残しておくことが、今回のロング走の目的なのである。


二人一緒の写真は貴重だ


そんな訳で、今回はかみさんと一緒に走っていた。
昔は最初の方だけ一緒に走っていたこともあったけれど、最近はスタートブロックが違っていたりして、ゴールするまでその姿を見ることは殆どない。
でも、私が写真を撮っている間にかみさんが先に行ってしまうことも度々。
20キロエイドで、私がわかさいも本舗のチーズケーキ「ふろまーる」の包装を剥がすのに四苦八苦している間にかみさんは先に行ってしまい、その後ゴールするまでその姿を見ることはなかった。


ふろまーるは包装を開けるのに苦労して、周りを包む紙もあるので走りながら食べるのが難しい


気温はそれほど上がっていなかったけれど、日差しが強くて結構暑く感じる。
そんな時、樹木に覆われた湖畔の道を走るのは本当に気持ちが良い。


樹木に覆われた道が心地よい


木漏れ日の中を走るのも良いけれど、走るにしたがってその様子を変える洞爺湖の風景を眺めながら走るのが、やっぱり洞爺湖マラソンの一番の魅力であることは間違いないだろう。


湖の眺めは良いけれど散らばったスポンジが残念!


財田付近では水が張られたばかりの水田風景を楽しめた。
北海道で開催されるマラソン大会で水田の風景を楽しめるのはここくらいしかない気がする。


北海道で水田の風景はなかなか見られない



対岸の洞爺町にある30キロエイドでは、この水田で収穫されたブランド米である「財田米」のおにぎりが食べられる。
ここのおにぎりは自分で塩をかけれるので、塩分調整ができて助かる。
それだけで嬉しいのに、その隣ではこのおにぎりにウニ味噌まで付けてくれる。
そして最後にホタテ汁まで用意されていて、もう最高である


30キロエイドが一番充実している


ただ、20キロエイドのチーズケーキは食べづらいし、その他に特に魅力的なものはなく、塩分補給用の塩飴も見当たらなかったし、エイド全体では今一の印象である。

その後、洞爺小公園や浮見堂公園など、何度かテントを張った場所を通り過ぎる。
そこから対岸に見える温泉街の建物が遥か遠くに感じて、以前に走った時は心が折れそうになったものだが、さすがに今回はそんなこともなかった。


洞爺湖温泉街が遥か遠くに感じられる


ただ、その温泉街まで到達した後に湖をもう一周する余裕があるとはさすがに思えない。
その代わりに、35キロ過ぎ辺りからペースアップできるくらいの余裕があれば良いだろうと考えていた。

しかし、キロ7分を切るくらいまでペースを上げようとしても、思うようにペースアップできない。
最近はサロマ湖に向けて、何時もキロ7分以上のペースで走っているので、その感覚が身体に染み付いてしまったような気がしてくる。


カーブを曲がる度に温泉街が近づいてくる


その辺りで、何度も抜いたり抜き返されたりしているランナーが二人いた。
若い女性ランナーと、私と同じくらいの年齢と思われる男性ランナー。
私は一定ペースで走っているつもりなので、その二人の方がペースを上げ下げしながら走っているのだろう。
私が追い越すと、暫くしてからその二人が抜き返してくる。
私も何度も経験があるけれど、せっかく追い抜いた相手に抜き返されると、こちらも意地になってしまうのだ。


ここまで来たら後一息


40キロくらいでその二人に先に行かれ、どうせゴール前にもう一度抜きかえせるだろうと軽く考えていたが、逆にその差が広がってくる。
サロマ湖に向けて月300キロ以上走り込んできた成果をここで出さずして、何時出せるというのか。
最後のラストスパートをかける。
しかし、二人の背中はどんどん遠ざかっていき、そのままゴールを通過。

先にゴールしていたかみさんが出迎えてくれた。
タイムの5:11:02はどうでも良かったけれど、目標としていた走り終わった後に洞爺湖をもう一周する余力が残っているかどうか。
その結果は、芝生の上に座るのにかみさんの手助けを受けなければならないような有様だったのである。


左からスタートからのタイム、5キロごとのラップタイム、順位


かみさんのタイムは4:58:40。
5時間以上かけてゴールするという目標からは外れてしまったが、35キロまでのラップは最初に設定したペース通りで走っていたようだ。
それが35キロ過ぎから少しペースを上げたために、5時間を切ってしまったのである。
それって、もしかしたら私が考えていた走り方?
20キロから先も、かみさんの姿が見えなくなったのは私のペースが遅くなったからだったのだ。

そんな訳で、サロマ湖完走に向けての練習として走った今回の洞爺湖では、サロマ湖完走のイメージを掴めないままに終わってしまったのである。
そのままホテルに戻って直ぐに温泉で汗を流そうと思ったけれど、マラソン参加者には洞爺湖温泉の無料入浴券が配られていて、私たちの泊まっているホテルの温泉もその対象。
温泉は走り終わったランナーで大混雑だったので、とりあえずは部屋のシャワーで汗を流しビールで乾杯。
無料入浴時間帯の最後の方になると温泉も先程までの大混雑が嘘のように空いていたので、ゆっくりと湯に浸かることができた。


観光船から花火を眺めるのも良さそうだ


そしてホテルの夕食を食べながら改めてビールで乾杯。
最後にもう一度、ホテルの窓から洞爺湖の花火を眺めて幸せな時間を過ごしたのである。



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