北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.107
土砂降りの釧路湿原マラソン
朝の4時40分に清水の家を出る時から土砂降りの雨が降っていた。
でも、昨日の天気予報では釧路の降水確率は20%だったので、釧路に着く頃には雨も上がっているはず。
そんな期待をしながら車を走らせていたが、6時40分に釧路に到着しても、その雨は降り続いていた。
雨雲レーダーで確認しても直ぐには止みそうにない。

受付でゼッケンをもらう
雨の中で受付を済ませて、車の中で朝食を済ませる。
ゼッケンは受付の際に配布されるので、ウェアへの面倒な取付作業を狭い車の中でやらなくてはならない。
しかも、ゼッケンは2枚だ。
郵送料を節約しているのだろうが、ゼッケンくらいは事前に送付してほしい。
スタート時間が迫ってきても、雨が止む気配はない。
少しでも濡れたくないので、時間ギリギリまで車の中で待機する。
しかし、スタート20分前を過ぎたので、使い捨てポンチョを着てしょうがなく雨の中をスタート地点に移動。

駐車場からスタート地点までそんなに離れていないので助かった
雨に打たれて、アップも満足にできない。
大きな水たまりを避けるように並ぶランナー。
その水たまりでは、雨粒が沢山の波紋を作っている。

水溜りを避けてスタートを待つ
そうして午前9時にスタート。
皆、水たまりを避けながら走るので、思うようにルートをとれない。
シューズが濡れるのは分かっていても、あえて水たまりの中は走りたくないのは皆同じだ。
今回の目標は3時間切り。
それが無理だったとしても、去年の記録3:05:29は上回りたい。
しかし、混雑していてなかなかペースを上げられない。
2キロを過ぎてから、ようやくキロ6分を切るペースで走れるようになる。
そんな中、後ろの方から猛スピードのランナーが次々とやってきて私達を追い抜いていく。
道路が塞がっているので、歩道の縁石の上を走っているランナーもいる。
後で知ったのだが、私達の5分後に10キロマラソンの参加者がスタートしていたらしく、追い抜いていったのはその先頭グループのランナーのようだ。
去年は10キロは30分前にスタートしていたのに、今年は5分後のスタート。
30キロのランナーに道を塞がれるのは予想ができるはずなのに、何故こんな変更をしたのか理解できない。
3キロ付近からようやく流れもスムーズになってきて、キロ6分を切るペースで走れるようになってきた。
雨も小降りになってきたので、5キロの給水でポンチョを捨てさせてもらう。
ここまでかみさんが直ぐ近くを走っていたが、ポンチョを脱いだ後はペースを上げたようで、直ぐに姿が見えなくなる。

新釧路川堤防から釧路湿原大橋を渡る
市街地を抜けて、新釧路川の堤防の上へと出てきた。
そして釧路湿原大橋を渡って、釧路湿原道路を走っていく。
コース上には2.5キロ毎に給水とスポンジのポイントがある。
気温は22度くらいだけど、蒸し暑いので給水ポイントでは必ず水を飲むようにする。
雨は相変わらず降り続いていて、身体は汗と雨の両方でずぶ濡れ。
それでもスポンジを取って身体を冷やす。

直線化された新釧路川は風情に欠ける
橋を渡った先に道路全体に水が溜まっている場所があり、そこは皆一旦歩道に上がって水たまりを避ける。
面倒だけど、シューズはできるだけ濡らしたくないのはここでも皆同じだった。
10キロのポイントではかろうじて1時間を切れていた。
しかし、10キロを過ぎるとペースはキロ6分を少し上回るようになってくる。
コースは15キロで折り返しとなるので、その先で折り返しランナーとすれ違う。
今回もやっぱり先頭はゲストランナーの川内優輝君だった。

トップはやっぱり川内優輝君
次第に折り返してきたランナーが増えてくる。
歩道を歩いている集団は15キロウォークの参加者だ。
こんな雨の日に歩いても楽しくないだろうと思ってしまうが、向こうは向こうでこんな雨の中を走るなんて信じられないと思っているのかもしれない。

15キロウォークの参加者からも応援される
15キロの折り返し手前でかみさんとすれ違う。
すれ違った場所は去年と同じような場所だった。
途中で雪を積んだトラックが停まっていた。
雪と言ってもスケートリンクの氷を削ったものらしい。
そのまま通り過ぎる人も多かったが、今日くらいの気温でも身体を冷やすのには丁度良かった。
20キロを過ぎた先でも雪のアイシングポイントが有って助けられた。

最初は柔らかかった氷も身体を冷やしているうちに溶けてきて氷の塊に変わってしまう
20キロのエイドではスイカが配られていた。
25キロのエイドにもスイカが置かれていて、これがとても美味しい。
両手にスイカを持って走りながら食べようとしたが、ゴミ箱が近くにしか置かれてないので、スイカの皮を捨てるためには結局立ち止まって食べるしかない。
雪のアイシングやエイドのスイカなど、釧路湿原マラソンのセールスポイントにもなりそうなのに、大会プログラムやホームページなどにもその記載はなく、とても勿体なく思えてしまう。

最後まで雨はふり続ける
20キロの通過時間は2時間を少し上回っただけなので、最後の10キロで頑張ればまだ3時間切りは可能である。
しかし、給水やエイドで思っていた以上に時間がかかってしまい、22キロのラップが5:48だった以外は6分半くらいのペースに落ちてしまう。
3時間切りが無理だと分かると心も折れて、27キロを過ぎるとともすれば歩きそうになってしまう。
運動公園まで戻ってきて残りは2キロ。
最後くらいはしっかりと走ろうと思っても、歩かないように足を動かすだけで精一杯。

運動公園まで戻ってきた
ゴールの瞬間の写真を見ると、足が全く上がっていないのが歴然としていた。
タイムは3時間6分48秒。
3時間切りどころか、去年のタイム3時間5分29秒さえ下回ってしまった。
去年は最初からキロ6分を少し上回るペースで走って、最後までそのペースで走りきることができた。
今年は最初から3時間を切るペースで走ったのが悪かったようで、最後にペースががくりと落ちてしまったのだ。

膝が全然上がっていない私
私のランニングの目標は去年の自分に勝つことなので、この結果は結構ショックだった。
この調子だと秋のマラソンでの自己ベスト更新も危うくなってきた。
かみさんのタイムは2:49:57。
かみさんも去年より1分以上遅くなって、もしかしたら雨の影響があったのかもしれない。
そう考えて自分を慰めるのだった。