北海道キャンプ場見聞録
我が家のファミリー通信 No.105
2年連続で訳ありびえいヘルシーマラソン
美瑛の街に到着したのは午前7時40分頃。
この時間ならば会場から一番近い駐車場に車を停められるかと思って行ってみたが、5台ほど前で満車となってしまう。
しょうがなく去年と同じ寿公園臨時駐車場に向かうと、こちらは停まっている車もまばらな状態だった。

陸上競技場まで戻ってきてこれをゴールゲートと勘違いしてしまう
丘のまちびえいヘルシーマラソンのハーフのスタート時間は午前10時40分。
まだ3時間も時間がある。
会場までは歩いて5分程度。
そこからスタート地点のビルケの森まではバスでの移動となる。

シャトルバスの車窓から眺める十勝岳連峰
バスを降りて道の駅びえい「白金ビルケ」まで歩いていく間、煩いくらいのエゾハルゼミの鳴き声に包まれる。
途中でスタート地点を通り過ぎながら900mを歩き、道の駅に到着した時間は9時15分。
気温は20度くらいで時々日がさすような穏やかな天気で、これならスタート時間を待つのも苦ではない。

バスを降りてから道の駅までが遠い
去年始めて参加したびえいヘルシーマラソン。
レースの10日前の登山中に転び、肋骨を骨折したままで走ることに。
なんとか完走できたけれど、散々な結果に終わってしまったのである。

私達はこの場所に陣取ってスタートまでの時間を過ごした
今回はそのリベンジとしてエントリーしていたのだけれど、1ヶ月半ほど前に梨状筋症候群を発症し、まともに走ることができないままに本番を迎えることとなった。
かみさんも足の甲を痛めたのがなかなか治らずに、この2週間ほどは全く走っていない。
去年のリベンジどころか、二人とも完走すら危うい状態での再チャレンジである。

森の中で時間をつぶすのも快適だ
アナウンスに促されてスタート地点へ移動。
去年は、タイムを狙うかみさんが前の方に、完走できるかもわからない私は後方に並んだが、今回は二人同じ場所からのスタート。

スタート地点の背後に見える十勝岳が格好良い
私の方は、梨状筋症候群の痛みもかなり治まってきていたが、長距離を走る練習は全然できていない。
10キロ付近まで続く下り坂でスピードを出し過ぎないように、セーブしながら走っていた。
ペースは6分を少し切るくらい。
去年は骨折しているくせに、下り坂で5分30秒くらいまでスピードを上げて、その付けを後半のアップダウンのコースで払わされることとなったのだ。

スタートを待つ
かみさんは私の後を走っているようだが、どの辺りにいるのかは分からない。
畑の風景を眺めながら走っていくが、今年は菜の花が咲いている畑が2か所ほど有って、目を楽しませてくれた。

緑の風景の中で菜の花畑の黄色が一際鮮やかに見える
曇り空だけれど、楽しみにしていた十勝岳連峰の姿が見られるのは嬉しかった。
この風景を見ながら走りたくて、2年連続でエントリーしたようなものなのだ。

この風景の中を走れるのが素晴らしい
それと、日差しがないのにも助けられた。
最近は日中に走っていないので、暑さが心配だったのだ。
気温もスタート時から大して変わっていないようだ。

こんな風景に思わず足を止めてしまう
そうしていよいよ心臓破りの坂までやってきた。
ここまで、お尻から太ももにかけての違和感はあるものの、それが痛みに変わることもなく順調に走れていた。
普段の朝ランでもこの程度の坂道は走っているので、坂道の区間も6分20秒くらいのペースで登りきることができた。
去年はゲストランナーとして一緒に走っていた増田明美さんは、今回は坂の途中で皆とハイタッチを交わしていた。

心臓破りの坂が迫ってきた
ここからコースはアップダウンを繰り返しながら、美瑛の丘の中を走っていくことになる。
去年はここで走る気力も失って、美しい丘の風景を撮影することの方に力を注いでいた。
今年は足もまだ残っていたので、頑張って走ることにした。

今回は丘のコースで撮った写真はこの1枚だけ
しかし、やっぱり今までの練習不足がたたって、5分50秒のペースを維持するのが精一杯だ。
次第に雲も晴れてきて、夏を思わせる強い日差しに晒される。
心拍数もかなり上がっていて、気力だけで走り続ける。
18キロを過ぎると後はゴールまで下り坂となるのだけれど、その手前600mがダラダラとした上り坂が続き、ここで心が折れそうになった。

カメラの前では元気よく走ったけど
それでも、歩くことなくこの坂を登りきって、後はゴールを目指すだけ。
しかし、この坂で体力を使い果たしたらしく、下り坂になってもスピードを上げられない。
上げられないどころか、6分30秒までペースが落ちてしまう。
そうしてゴールタイムは2:08:51(グロスタイム2:09:24)
平均ペースはキロ6分を切ることを目標にしていたけれど、グロスタイムでは6:09。
結果としては少々不満だったけれど、梨状筋症候群を克服してのこのタイムだから、その点では頑張れた気がする。
ゴール付近の様子を見に行くと、ちょうどかみさんが戻って来る姿を見つけて、慌ててスマホを構える。
何せ、かみさんの前にゴールするなんて初めてのことだったので、写真を撮るのが嬉しかったのだ。

貴重な一枚
かみさんのタイムは2:12:06、足の甲の痛みが再発することはなかったようだ。
この5日後に二人で30キロを走ってみたが、かみさんの足に問題はなく、私の梨状筋症候群も悪化しなかったのは大きな収穫だったのである。
ただ、私の体調が万全な状態でこのハーフマラソンを走ったとしても、2時間を切ることは難しい気がする。
丘の風景も十分に楽しめたので、3回目のエントリーをすることはもう無いだろう。