親父のパソコン IBM Aptiva J33


 初めてパソコンを買ったのは1996年の秋、会社のパソコンで表計算ソフトなんかをいじっているうちに「こいつは一つ、自分でも買ってみなきゃだめだなー」と思い立ったのがきっかけだった。
 実はそのずーーーっと前に、FM77 L2 なるものを購入したことがあったが、市販のゲームソフトを数本プレイしただけで、その後は、昔流行った、ぶら下がり健康器のような感じで、不要の長物となってしまった。ぶら下がり健康器は物干しの代わりに使えるけど、この旧型パソコンは何の役にも立たない。息子がまだ小さい頃に、おもちゃ代わりに少しいじっていたがそれもすぐに飽きてしまったようだ。
 新しいパソコンを購入して、粗大ゴミの収集が有料化されるというのをきっかけに、ようやくその旧型パソコンをゴミとして処分することが出来た。

 その頃はPentium133のパソコンがようやく手頃な値段になってきた頃で、近くの安売りスーパーで、10台限り198000円という新聞折り込みチラシを見て、すぐに購入を決心した。
 一緒に購入したプリンタはCANONのBJ-210で、確か2万円位だったような気がする。
 ところが購入後数日で、すぐにパソコンが立ち上がらなくなってしまった。買った店に電話しても、安売りスーパーの店員が相談に乗ってくれるはずもなく、結局メーカーのサポートに連絡することにした。これがまたメーカーのサポートの常で、電話が全然つながらない。それでも数日かけてようやくつながったら、さすがにIBMのサポートだけあって、後は宅配業者がパソコンを引き取りに来て、2週間後には無事な姿で我が家に戻ってきた。
 マザーボードの不良だったとのことである。

 その年はパソコンで年賀状を作ることもでき、年末になって「よし、今度はパソコンの中身の大掃除だ」と、それまでにインストールしたお試しアプリ等を削除することにした。
 この削除の方法がまったくむちゃくちゃで、パソコンを購入した日から後の日付のファイルは、全て後からインストールしたものだと思いこみ、それらを全て削除してしまったのである。
 案の定、その後パソコンは立ち上がらなくなってしまった。経験したことのある人なら解ると思うが、この時は本当に頭の中が真っ白になってしまう。購入時に付属してきたリカバリーCDで、何とか復旧することが出来たが、苦労して入れた年賀状の住所録も作り直さなければならず、これがきっかけでアンインストール用のソフトを購入することにした。(あまり役に立ってはいないけど)

 年が明けてAptivaの最初のパワーアップ、メモリ増設にチャレンジした。購入時は16MBだったものを32MB増設して48MB、当時はWindows95を動かすのには32MB必要といわれていたので「フッ、これで俺のマシンも最強だぜ」と思いこんでいた。
 メモリの値段は32MBで22800円だった。
 この時、初めてパソコンの中身をいじったのだが、なかなか緊張するものである。静電気が大敵ということを聞いていたので、Tシャツ一枚で恐る恐るの作業だが、終わった後にパソコンが無事に立ち上がってくれたときの気分は何とも言えない。

 8月頃になってハードディスクの空き容量も心細くなってきたので(購入時1.6GB)、内蔵ハードディスクを増設することにした。メルコの2.0GBで26000円くらいだった。
 この時期、外部記憶装置を購入するかハードディスクを購入するかで迷ったのだけれど、パソコンの使い道(主にゲーム?)や財布の中身などと相談してハードディスクを選択した。

 パソコンを購入して1年もたつと、家電店のチラシを見ていると腹が立ってきてしまう。「何で同じ値段でこんな性能のパソコンが買えるんだ!」とブツブツ文句を言っているのだけれど、新しく売り出されるゲームでもPentium133では満足にプレーできないものも出てきた。
 そんなときに、インテルから現在のCPUと取り替えるだけでMMX Pentium200に変えられるというオーバードライブプロセッサなるものが発売されているのを知り、早速購入することにした。1998年の1月で38000円である。
 今回はCPU本体の取り替えということで、今まで以上に緊張したが、無事に成功。自分のパソコンがだんだんと逞しくなっていくような気がして、嬉しくなってしまう。

 その頃、ニフティでIBMパソコンのフォーラムがあるのを知り、さっそく入会してみたが、非常に参考になるフォーラムである。
 そこでは、Aptivaはビデオ関係が弱いので、パワーアップのためにはビデオカードを購入した方が良いとの発言が結構目に付いた。
 ちょうどQuakeというゲームをやっていて、表示の遅さがとても気になっていたので、「よし、今度はビデオカードで決まりだ」と購入の検討に入った。
 このビデオカードというものは、かなりパソコンとの相性があるみたいなので、フォーラムでいろいろと研究し、カノープスのPWR128を購入することにした。1998年5月で27000円である。
 これでようやくプレステ並のゲームをすることが出来るようになった。しかし、これだけ金をかけてやっとプレステと同じだなんて悲しくなってしまう。

 それでも、ホームページ用の画像処理等をしていると、突然動きが遅くなってしまうことがある。どうやら48MBで十分と考えていたメモリが不足しているようだ。
 我が家ではIEの4.0は入れていないが、IEを入れて快適にパソコンを動かすには最低でも64MBはあった方が良いなんて最近の雑誌には書いてある。
 しょうがないので再びメモリを増設することにした。購入時の16MBを外して64MBを増設し合計で96MBである。「どうだ、これで文句無いだろう」という気分だ。
 それにしても前回メモリを購入したときと比べて、今回は64MBで13000円だ。(1998年10月)
 なんだかため息が出てしまう。
 もう、パソコンのパワーアップを追求するのはやめて、もう少しお金を貯めてから新しいパソコンを購入した方が良い、最近はそう感じるようになってきた。

 それでも、1998年の暮れになって、「今度の年賀状は綺麗に印刷してみたいな」と思い立ち、エプソンのプリンタPM-750(34000円)を買ってしまった。
 まったくパソコンに金のかけすぎである。

 といいながらも、「やっぱりインターネットをするならISDNでなきゃあだめだな」と、今度はアイワのISDNターミナル(23000円)を買ってしまった。

 ところがその後で、NTTに回線の変更を依頼したところ、2月末まで出来ないとの回答である。
 「エーー、そんなに後なら、今買ったターミナルも半額くらいに値下がりしているんじゃないのか。」
 ・・・・。

 性懲りもなく、「そろそろデジタルカメラも新しいのに買い換えなくちゃ」と考え出している今日この頃である 


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