北海道キャンプ場見聞録
キャンプでお誕生会
HOA前庭(10月9日~10日)
沙流川を下り終え、日高高原荘で汗を流す。
コロナの関係で8名の入浴制限がかけられていたけれど、一人待っただけで直ぐに風呂に入れたのはラッキーだった。
クラブの10月例会の宿泊地は、昨年に続いてHOAさんの敷地を借りることになった。
新しい車のステップワゴンは、車中泊もできるように改造してあるけれど、ここに泊まるのならばフカフカの芝生の上にテントを張った方が絶対に気持ちが良い。
結局、テントを張って寝たのは3人だけで、他のメンバーは全員が車中泊である。
全部で25人くらいいるのに、テント泊が普通だと思っている私にとって、これはちょっと衝撃的な事実だった。
綺麗な芝生なのにテントを張る人は少なかった
テントを張っている間に、既に宴会モードに宴会モードに入っている人達も。
今回はかみさんが居ないので、私は今流行のソロキャンプを楽しむつもりでいた。
メスティンで米を炊き、清水町の辻屋精肉店で買ってきたランプ肉をスキレットで焼いて、お一人様ステーキをじっくりと味わう。
そんな思惑でいたのに、この宴会モードの中ではそれは不可能だった。
一人で味わうつもりだったランプステーキは、あっという間に他の人達の胃袋に分割して収まってしまったのである。
宴会風景
この宴会における食べ物で皆が一番期待を寄せていたのは、ガンちゃんが土鍋で炊くお米である。
おかずは普通の梅干し。
ただのご飯と梅干しが何でそんなに皆の期待を集めるのかは謎であるが、これもガンちゃんのプレゼンの賜物だろう。
炊きあがった土鍋ご飯
もっとも、使うお米もクラブのS田さんが販売を手掛けている「感謝とリスペクト米」の新米と言うのだから、期待が大きいのも頷ける。
そうして炊きあがった5合のお米は、あっという間に無くなってしまったのである。
炊きあがったご飯はあっという間に無くなってしまう
全く間が悪いことに、それと同時に私がメスティンで炊いていた芋ご飯が炊きあがった。
本当は栗ご飯を作る予定だったのが、苦労して皮を剥いた栗をかみさんが入れ忘れたので、しょうがなくAコープでサツマイモを買ってきて、芋ご飯に変更したもの。
私は色々なものを食べすぎて既に腹一杯だったので、その芋ご飯は皆に食べてもらうつもりでいたのだ。
その芋ご飯を、皆が争うように食べていたガンちゃんの土鍋ご飯のすぐ後に出すのは気が引けたが、半強制的に皆に食べさせたところ、お世辞だろうけれど「結構美味しい」との言葉をいただけたのである。
お誕生会主役の入場
そんな宴会が一段落したところで、本日の特別企画である「N島先輩のお誕生会」が始まった。
クラブの中では4年前にも70歳を迎えた会員4名のお誕生会をやっていたけれど、N島先輩も今年70歳になったので、盛大にお誕生会をやることになったらしい。
そこに、今年60歳の還暦を迎えたI山さんが、赤い帽子に赤いちゃんちゃんこ、赤いパンツ姿で登場。
O橋さんの絶妙な司会で、ケーキ入刀などが行われ、他の人達は腹を抱えて笑い転げる。
ケーキ入刀
4年前のお誕生会の主役だった方も今回2名が参加していて、この日は一緒に川を下っていた。
私も4年後にはこんなお誕生会に招待されるのだろうか。
それまで、元気に川を下り続けていられるかどうか、それが心配なのである。
記念撮影
HOAのボスが焚き火を始める
盛大な焚き火の炎が上がり始める。
空では沢山の星が瞬いていた。
宴会はまだまだ続きそうなので、私は自分のテントに潜り込んだ。
満天の星空が広がっていた
今回のキャンプで使ったニーモのテントはシングルウォール。
設営は楽だけれど、欠点は内部の結露である。
朝起きてからテントの内側の結露をタオルで拭き取ったけれど、そのタオルを絞ると水が滴るくらいの濡れ方なのだ。
気持ちの良い朝だ
この日の天気予報は曇だったけれど、朝はまだ気持ちの良い青空が広がっていた。
朝食の用意は何もしていなかったけれど、他の人が作ったものを少しずつ貰っていれば、十分に腹を満たすことができる。
濡れたテントも何とか乾かして、今日下る予定の鵡川へと向かった。