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北陸の旅その4(金沢・福井)

医王の里オートキャンプ場他(11月11日~14日)

白川郷から金沢へ通じるホワイトロードが通行止めだったために、高速道路で一気にキャンプ場へ向かうことにした。
今日泊まるのは、金沢市の医王の里オートキャンプ場。
金沢市内まで車で30分で行ける距離にありながら、自然に囲まれたキャンプ場らしい。
しかし、ここのバンガローの料金は、1棟7,350円とかなり高い。
5,450円のバンガローもあったけれど、写真で見る限りではさすがの私もちょっと泊まる気にはなれなかった。

金沢市内ならば1人2,500円程度で泊まれるビジネスホテルもあるので、キャンプ場のバンガローとビジネスホテルのどちらに泊まるかで少々迷っていた。
結局、翌日もツアー指定のホテルで金沢市内に泊まるので、二日連続で市内のホテルの泊まるのもつまらないし、少々高くても良いからバンガロー泊を選択したのである。

医王の里オートキャンプ場
テラス部分にはオーニングも取り付けられている


キャンプ場へ向かう途中、運転するのが怖くなるくらいの激しい雨が降ってきたが、キャンプ場に着く頃にはその雨も上がって、濡れることなくバンガローの中に荷物を運び入れることができた。

料金の割には決して立派とは言えないバンガローだが、窓が多いので内部は明るく、向かい合わせの2段ベッドが椅子の代わりにもなり、小さな洗面台もあってそこで洗い物もでき、なかなか使い勝手が良い。
再び雨が激しくなってきたけれど、外のテラスには備え付けのオーニングを広げることができるので、バンガローの出入りの際も雨に濡れることは無い。

医王の里オートキャンプ場
バンガロー内部


この日はかみさんの誕生日だった。
夕食も少し豪華にしようと、金沢市内のスーパーで新鮮な刺身と鍋用の魚介類を購入し、海鮮丼と汁物を作り、家から持って来ていた白ワインで乾杯。


ちょっとだけ豪華な夕食


能登で泊まったバンガローよりも小さいので、ガスストーブで簡単に中が温まり、カメムシも数匹退治しただけで済む。
時々激しい雨が降る中、その止み間には木々の間から満月の姿も見ることができ、快適なバンガローキャンプを楽しめたのである。


時々土砂降りの雨が降ってくるが

木々の間から月が覗くことも


翌日には天気も回復。
今回の旅行中、4泊がキャンプ場を利用し、その中の3泊で雨が降られたことになる。
それでも、激しい雨が降った日は何れもバンガローに泊まっていて、その雨も朝には止んで日中の観光には殆ど影響がなかった。
どちらかと言えば天気には恵まれた旅行だったのかもしれない。

医王の里オートキャンプ場
雨が降っても朝には天気が回復するのが今回の旅行中のパターンだ


場内を少し歩いていみる。
ウッドデッキの通路が張り巡らされ、デッキの板一枚一枚に子供たちが書いた絵が描かれている。
老朽化して撤去された場所もあれば、新しく作られたウッドデッキもある。
ただ、全体的にはかなり老朽化しているのが事実だった。

医王の里オートキャンプ場
子供たちの絵が描かれたウッドデッキ


午前8時半にキャンプ場を後にして、この日は一日金沢市内の観光である。
最初に向かったのは兼六園。
キャンプ場からは30分程度で着いてしまう。



最初に目星を付けておいた安い駐車場は、生憎満車。
次の候補地を考えていなかったので、しょうがなく兼六園前の料金の高い駐車場を利用することにした。

ここもやっぱり、沢山の観光客で賑わっていた。
さすがに金沢市内一番の観光地である。

兼六園
兼六園の雪吊り


兼六園名物の雪吊りも始まっていて、美しい風景を楽しめる。
丁度雪吊りの作業も行われていて、見ていてもなかなか面白い。

園内の紅葉も丁度見ごろを迎えていた。
水戸の偕楽園、岡山の後楽園とで日本三名園とされているが、私の印象ではこの中ではやっぱり兼六園が一番見応えがある気がする。

兼六園
苔と落ち葉も美しい兼六園


隣の金沢城公園の中も歩いてみる。
有料区域には入らないつもりでいたけれど、園内の殆どが無料区域で自由に歩くことができた。
昔ながらの構造物で残っているのは石垣くらいなので、主にその石垣を見て回る。
かみさんは、石に刻まれた各種のマークを探すのが楽しいようだ。

金沢城公園
金沢城公園


金沢城公園
石垣に興味津々のかみさん


昼食は近江市場で食べることにして、そちらの駐車場に移動する。
Googleナビに導かれるままに走っていくと、その場所は工事中の囲いで覆われていて焦ってしまう。
金沢市内では少しでも裏道に入るととんでもなく細い道になっていることが多く、ナビに裏切られると途方にくれるのだ。
幸い、大きな道路に出ると直ぐに近江町いちば館駐車場の入り口があったので救われた。
立体駐車場からビル内に入ったところの直ぐに「鮮彩えにし」という店があり、日替ランチ850円のリーズナブルな昼食を食べることができた。

食事を終えて市場の中に入って行くと、そこは正に混沌とした世界だった。
世界各国からの観光客、海鮮の店の前にできた人だかり、何かを食べながら歩き回る人、店先から発せられる呼び込みの声、それらが入り交じり独特の活気を呈している。
何本もの道が交差して、自分が何処にいるのか分からなくなってしまいそうだ。

近江町市場


観光客向けの市場という印象を持っていたが、確かにそんな店も多いものの、地元の人向けの店もしっかりと存在している。
それが余計にこの市場を活気付けているのかもしれない。
そんな中でかみさんが買ったのは、栗と鯛の煮干し。
如何にも市場での買い物らしい。

ここの駐車場は料金もやすいので、そこに車を停めたまま主計町茶屋街やひがし茶屋街まで歩いて行く。
40数年前に金沢を訪れた時にもこの茶屋街を歩いたはずだが、記憶に残っている風景と変わりはなかった。
もしも変わっているとしたら、そこを歩いている観光客の多さくらいだろう。

主計町茶屋街
主計町茶屋街


ひがし茶屋街
ひがし茶屋街


市場まで戻ってきても、時間はまだ午後2時。
残りの時間で何処を観光するか頭を悩ます。
忍者寺にも行ってみたかったが、中を見るには予約が必要なので面倒くさい。
手軽に観光できそうな長町武家屋敷跡に行くことにする。

今度はGoogleナビも、近くの駐車場まで問題なく誘導してくれた。
無料で見られる足軽資料館に入り、時代劇に出てきそうな土塀に囲まれた道をそぞろ歩く。

長町武家屋敷跡
長町武家屋敷跡の土塀が続く道


途中の道から尾山神社の特徴ある唐門が見えた。
そこも徒歩圏内であることを知り、一旦車まで戻って神社用の御朱印帳を用意して尾山神社へと向かった。

尾山神社唐門
唐門が特徴的な尾山神社


尾山神社に参拝したところで金沢観光を切り上げ、今日の宿であるホテルルートイン金沢駅前にチェックイン。
ホテルの近くにガストが有ったので、そこで夕食を済ませることも考えたが、高岡のホテルでもCOCO'Sに入っていたので、さすがにファミレスばかりでは味気ないので、駅まで出かけることにした。

駅へ向かう途中、道路がびしょ濡れになっていたのでビックリした。
何処かで水道管が破裂したのかと思ったが、良く見ると道路の中央から噴水の様に水が出ていた。
冬は多分これで道路の雪を溶かしているのだろう。
それに備えて通水試験でもしているのかもしれない。


道路の中央から噴水の様に水が流れ出ている


そして金沢駅の美しさにも圧倒された。
ガラス張りの「もてなしドーム」と、巨大な木製の鼓門が合わさって独特の景観を作っているのだ。
ここまで美しい駅舎は他では見たことが無い。

金沢駅もてなしドームと鼓門
金沢駅前の鼓門


これが北陸の旅最後の夜になるので、駅のショッピングモールでお土産を買い揃え、夕食も済ませてホテルへと戻った。
部屋の窓から外を見ると、金沢のビル街の上に美しい満月が浮かんでいた。


旅の最終日は深夜0時30分の敦賀発のフェリーに乗って、苫小牧東港には午後8時30分に到着予定となっている。
途中で観光しながら敦賀まで向かうつもりで、8時過ぎにホテルを出発。



最初に向かったのは那谷寺。
旅行ガイドで紅葉の名所と小さく書かれているのを見て、目的地に選んだのだけれど、これが予想外に美しいお寺だった。

まず最初に特別拝観の別料金を支払って書院庭園と琉美園を見て回る。
美しく打たれた飛び石、苔生した岩が配された美しい流れ、自然の岩場が作り出した三尊石と、そんな風景に心を打たれる。

那谷寺
那谷寺


那谷寺
琉美園の三尊石


境内の方もまた、苔と紅葉が素晴らしく美しい。
重文に指定されている本殿や三重塔、奇岩が作り出す遊仙境など見どころも多い。

那谷寺
那谷寺本殿


松尾芭蕉がここで詠んだ「石山の石より白し秋の風」の句碑も立っていた。
それでここが、松尾芭蕉が奥の細道で歩いた場所だと知る。
境内の雰囲気も、芭蕉が「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだ山形県の山寺に似ている気がする。
奥の細道には東北のイメージしかなかったので、北陸でも奥の細道を辿る旅をしてみたいものだ。

那谷寺
境内の紅葉も美しい


那谷寺を後にして、次の目的地東尋坊へと向かって車を走らせる。
その途中にヴィーナストラベルから1本の電話が入った。
今回のツアーを申し込んだ旅行会社である。

電話の内容は「日本海が荒れる予報なので敦賀発のフェリーは欠航になる」というものだった。
この日の海が荒れることは数日前から知っていたけれど、まさか欠航にまではならないだろうと、たかをくくっていた。
それよりも、往路のフェリーが少し揺れただけで少し気分が悪くなっていたので、船酔いの方を心配していたのだ。

敦賀発は欠航になったけれど、舞鶴発のフェリーは小樽着が苫小牧に変更になるけれど出港を予定していて、そちらに振り替えることも可能だと言われる。
同じような場所を航海するのに、舞鶴からのフェリーは少し大きいので、運航できるのだろうか。
揺れるのは嫌なので、1日遅らせることも考えたが、翌日も波は高く、運航したとしてもかなり遅れるだろうとのこと。

最終的に、舞鶴発のフェリーで帰ることに決めた。
結論が出ると急に腹が減ってきたので、東尋坊に行く前に腹ごしらえすることにした。
あらわ市のラーメン屋「大市」で、この旅初めてのラーメンを食べる。

東尋坊は福井県を代表する観光地。
観光客もそれなりに多かったけれど、柱状節理の海岸は何処でも見られるような類で、それを見ても特別に感動することもない。
さっさと切り上げればよかったのだけれど、フェリーの出港まではたっぷりと時間があるので、何となくダラダラとそこで時間を過ごしてしまった。

東尋坊
東尋坊


しかし、考えてみると午後5時には暗くなってしまうので、観光にかけられる時間はあまりないのだ。
おまけに、敦賀から舞鶴までは80キロくらいあるので、余計に時間もかかってしまうし、出港時間も1時間早くなっている。
この後は曹洞宗大本山永平寺と白山平泉寺に行くつもりでいたけれど、2か所も回る余裕は無さそうなので、永平寺だけで諦めることにした。

永平寺は禅寺で、そこで修行している修行僧の様子を何度かテレビで見たこともある。
三方を山に囲まれた永平寺には厳かな雰囲気が漂い、こちらの気持ちも何となく引き締まるようだ。
紅葉も美しく、そんな永平寺を楽しんで、今回の北陸の旅の全ての観光を終えたのである。

永平寺


永平寺


高速道路で一気に舞鶴まで移動。
市内のファミレス「トマト&オニオン創業店」で夕食を食べ、出港までの時間をたかお温泉光の湯で過ごし、そして舞鶴港へと向かった。

フェリーが変わったおかげでちょっとした出会いもあった。
車両待機場で私の前に並んでいた車が、フェイスブック友達のF原さんだったのである。
十勝在住のF原さんとは一度も会ったことが無かったのに、こんな場所で初対面するとは本当に奇遇としか言いようがない。


舞鶴から出るフェリーは敦賀航路のフェリーよりも大型


午後11時30分、フェリー「はまなす」は定刻通り舞鶴港を出港。
翌日午後21時に苫小牧東港に着くまで船は大きく揺れ続けたけれど、その揺れは思ったほど酷くはなかった。
以前に稚内から利尻へ渡った時のフェリーの揺れと比べたら可愛いものである。


荒れる日本海


事前に飲んでおいた酔い止め薬の効果も絶大で、全く気分は悪くならなかった。
ツアー料金に含まれていた船内で使える7500円分のチケットのおかげで、クーラーボックスで弁当等を持ち込んだりせずに、朝・昼・夕食の全てを船内のレストランで食べることもできて、快適な船旅を楽しんで無事に北海道まで戻って来られたのだった。



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