北海道キャンプ場見聞録
同じ風景の例会キャンプ
カムイコタン農村公園キャンプ場(9月15日~17日)
カヌークラブ9月歴舟川例会のキャンプ地は、何時もと同じカムイコタン公園キャンプ場。
今年の営業は9月2日で終わっているが、道道沿いの駐車場横のトイレと水飲み場が使えて、閉鎖期間中でもキャンプ場を自由に利用してかまわないことになっている。
それが今年は、水飲み場が使えなくなってしまった。
閉鎖期間中の水飲み場の利用マナーがあまりにも酷すぎるので、水を停めてしまったらしい。
私たちのクラブのキャンプでも水飲み台で食器を洗っている人もいて、ちょっと問題かなとは思っていたけれど、閉鎖期間中のキャンプ場こそ、より気を使って使用しなければならないのである。
Bサイトを占有
それでも何人かがポリタンクを用意してきているので、キャンプをするのに支障はなかった。
初日のダウンリバーを終え、大樹町の公衆浴場で汗を流し、キャンプ場へ戻ってくると、皆我先にと缶ビールを開ける。
河原のCサイトは台風の復旧工事で閉鎖されているので、その上のBサイトを利用することになる。
私たちが川を下っている間に、若者グループがBサイトの端の方にテントを張って、賑やかに宴会を始めていた。
うるさそうだなと思ったけれど、こちらの宴会が始まると私たちの方が数倍もうるさかった。
宴もたけなわ
若者グループにはちょっと気の毒だったけれど、たとえサイトに誰も居なかったとしても、沢山のテントや宴会用の大きなタープなどが張られている様子を見れば、こんな事態は容易に想像できたはずである。
用心深いキャンパーならば、駐車場横の広場を利用していたところだろう。
宴会には厚岸から届いた牡蠣も用意されていた。
身がびっしりと詰まった牡蠣は、さすがに厚岸産である。
総料理長が炭で焼いた牡蠣に、更に自家製バジルソースとチーズを乗せて、それをガスバーナーの火で上から焼く。
見た目も美味しそうだけれど、味も最高だった。
美味しそうな焼き牡蠣
薪を持ってきた人も沢山いて、贅沢に焚火台3台を並べて焚火を始める。
三つの焚火台が並ぶ
宴会の場を少し離れると上空には美しい星空が広がり天の川もくっきりと見え、火星が一際明るく輝いていた。
満天の星空
ついつい夜更かしをしてしまったけれど、朝は何時もと同じ時間に目覚めてしまう。
まだ誰も起きていなかったので、歴舟川の河原を散歩しに行く。
尾田橋の下流左岸には岩盤の地層が露出しているところが有り、何時もは川を下りながらその荒々しい風景を眺めていた。
それが、川の流れが変わって、その場所まで歩いて近づけるようになっていたので、間近からその様子を観察する。
迫力のある露頭だ
サイトに戻ると、他のメンバーも眠そうな顔をしながら次々にテントから出てくる。
そして、朝のコーヒーで目を覚ました後は各々に朝食の準備を始める。
食材を割り勘で買っていた人達は、一つのストーブを囲んで冷凍チャーハン、冷凍餃子などを順に焼いていく。
いい年をした大人たちが、それが焼けるの待ちきれずに奪い合うようにして食べている様子が何とも面白い。
欠食児童の様に食べ物の周りに群がる大人たち
二日目の川下りは、ヌビナイ川と歴舟川の二つに分かれて下ることとなり、私が参加した歴舟川の方は昼前には下り終えてしまった。
大樹町の風土で蕎麦を食べ、晩成温泉でのんびりと汗を流し、キャンプ場へと戻ってくる。
時間が有ったので、焚火用の流木を河原から拾い集めておく。
ヌビナイ組は今日も公衆浴場へ入りに行った。
そしてまた何時もと同じく楽しい宴会風景が繰り広げられる。
翌日は霧の朝。
しかし、霧の中で朝食を終える頃には気持ちの良い青空が広がっていた。
夜露でびしょ濡れになったテントも、完全に乾かして撤収することができた。
歴舟川の最上流部を下るメンバーを見送って、私たちもキャンプ場を後にする。
夫婦だけのキャンプも楽しいけれど、気心の知れた仲間たちとのキャンプも楽しいものである。