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暑さを連れて十勝へ

晩成温泉キャンプ場(8月1日~2日)

歴舟川の1泊ツーリングをしようと考え、その前泊キャンプ地に選んだのが晩成温泉キャンプ場。
今年初めて日高路を車を走らせ、昼頃に静内までやってきた。


ごぼう天蕎麦800円也

昼食は蕎麦にしようと思って検索すると「蕎麦工房 春風」がヒット。
飲み屋街の中にある店だ。
私は鴨せいろ、かみさんはごぼう天そばを注文。
これがなかなか美味しくて、中身の割には値段も安く、当たりの店だった。

たまには襟裳岬にでも寄ってみようと思ったが、出発時間が遅かったので天馬街道経由で真っ直ぐに晩成温泉を目指す。
野塚トンネルを抜けて十勝側へと入ってくると、車の温度計の数値がどんどん上がり始める。

札幌は昨日まで、夜も寝られないくらいの暑さが続いていたが、今朝になってようやく涼しくなり、最高気温も30度を超えない予報になる。
そんな札幌を抜け出して十勝までやってくると、十勝は今日から気温が高くなっていたのだ。
晩成温泉に到着した時の車の温度計は33度になっていた。
アメダスの気温を見ても、この時間の道内では十勝の海岸付近の気温が一番高い。


設営完了

先日の東川では、そこが道内で一番暑く、今度は十勝で道内の一番暑い場所に来てしまったのだ。
持っている男は違う、と言うか、持っていない男はこうなるのだと自虐的になってしまう。

車から降りると、もわっとした空気に包まれる。
先客は、ライダーとチャリダーの男性が一人ずつ。
砂利敷きの駐車スペースに沿って、木製のベンチや野外卓が並んでいる。
私達は野外卓の隣にテントを張ることにした。
荷物を運ぶ必要も無いので、直ぐに設営完了。

気温は高くても風が吹いているので、日陰に入れば涼しさを感じられる。
その風に乗って、芳しい香りが漂ってくる。
牧草地の刈り取りも終わって堆肥を撒く時期なので、今頃の十勝でキャンプをするのならば、これは我慢するしかない。


この角度から見れば、最高のサイトなのだが


かなり昔にここに泊まった時は、全く違う場所に二つのサイトが作られていた。
どちらも、太平洋の展望が素晴らしい私のお気に入りの場所だったのに、それらのサイトは閉鎖されて久しい。
今その場所を見ても、以前そこにテントサイトが有ったとは全く思えないくらいに荒れ果てている。

それらのサイトが閉鎖された代わりに、晩成温泉に隣接する広場にテントを張れるようになったのだと思う。
現在は、温泉に入った人はここを無料で利用できるのだ。


温泉の施設が直ぐ隣に



以前の素晴らしいサイトを知っていると、この温泉施設の横でキャンプする気になんて絶対なれないだろう。
でも、その存在を知らない人や、知っていても年とともに記憶が薄れてきた私のような人間には、ここでも意外と快適に感じてしまう。


海を眺めて物思いにふけるチャリダー

温泉施設に背を向けて座れば、視線の先には太平洋だって見えているし、広々とした空の下で美味しいビールが飲めるのだ。

同宿キャンパーは、ライダーの方は最近の風潮と同じく高齢の方だったが、チャリダーの方は珍しく若者である。

話を聞くと、彼はアポイ岳に登ってきて、これからは斜里岳や羅臼岳にも登るらしい。
真っ黒に日焼けした清々しい若者で、そんな若者と話しをするとこちらも元気をもらえるような気がする。

キャンプ場の横には小さいながらも、チシマフウロやヒロハクサフジ等も花を咲かせ、ちょっとした原生花園の雰囲気である。


夕方になるとカラスの群れが海岸沿いに北へと向かって次々に飛んでいく。
何処かのねぐらに向かうのだろうか。
頭上ではツバメ達が飛び交っている。


雄大な風景を楽しめるキャンプ場だ


老夫婦が場内を歩いてきたので、少し話をする。
老夫婦は温泉の向かい側にある晩成の宿に泊まっていて、温泉に入るのに一々外に出るのが面倒だとぼやいていた。
古い方のサイトで昔キャンプをした事があり、今はここにテントを張れると知って、次はこっちに泊まろうと話しながら晩成の宿へと戻っていった。
私から見れば、宿泊料金のことさえ考えなければ、宿に泊まった方が快適だと思ってしまうが、なかなか素敵な老夫婦だった。


夕食は焼き肉

夕食の肉を焼き始める頃、直ぐ隣に軽自動車に乗った若者グループがやってきてテントを張り始めた。
一人だけ女の子がいて、彼女のテンションが高いのが気になる。
一人ではしゃいでいて、声も大きい。

この調子で夜遅くまで騒がれたら堪らない。
かみさんは彼らが車でどこかに出かけた隙を狙って、一度張った自分のテントを、彼らのテントから離れた場所に移動させていた。

夕食を終えて温泉に入りに行く。
ここの温泉は営業終了は午後9時で、午後8時まで入浴受付をしているので、キャンプしながらゆっくりと入れるのが魅力である。

何と言っても、テントサイトから徒歩30秒ほどで温泉に行けるのである。
北海道でも温泉とキャンプ場がこれほど近い場所も他にはないだろう。


西の空が赤く染まる

温泉から出てきても、湯冷めの心配は全くない。
それでも少しヒンヤリとしてきたので長袖のシャツに着替えた。
今年の夏で長袖を着るのは、かなり久しぶりの気がする。

海の方の空に一際赤く輝く星が見えていた。
15年ぶりに地球に大接近している火星である。

天の川もハッキリとその姿を確認できる。
かみさんは、流れ星もいくつか見えたようだが、何時ものパターンで私は全然見ることができない。

隣の若者グループは意外なほど静かだった。


一番明るい星が火星


翌朝、若者たちが宴会をしていた野外卓を見ると、そこに散乱していたのは酒瓶ではなく、ペットボトルの紅茶とかそんな飲み物ばかり。
お酒を飲まない若者たちだったのだ。
おかげで、太平洋の波の音だけを聞きながら、久しぶりにぐっすりと眠ることができたのである。



少し寝坊してしまい、海から昇ってくる日の出は見逃してしまった。
上空には見事なうろこ雲が広がっていた。
その雲も直ぐに消えて青空が広がってくる。
今日は絶好の川下り日和になりそうだ。


美しいうろこ雲が広がった


チャリダーの若者が早々にテントを片付け、旅立っていった。
自転車だと、少しでも涼しいうちに距離を稼いでおきたいのだろう。
私たちも暑くなる前に行動したかったので、午前8時前には撤収を終えてキャンプ場を後にする。


生花苗沼

近くの生花苗沼に行ってみる。
ここでは年に1回だけシジミ漁が行われ、巨大なシジミが採れるらしい。
それが大樹町の道の駅コスモールで売られているらしいので、後で買いに行くことにした。

次に立ち寄ったのは旭浜トーチカ。
十勝の海岸には太平洋戦争末期に作られたトーチカが幾つか残っている。

以前に砂浜に残っているトーチカを見たことがあったが、この旭浜トーチカはやや内陸部寄りに造られていた。
米軍の本土上陸に備えて構築されたと言う、あまりにもお粗末なトーチカに、当時の日本の混乱ぶりを感じてしまう。


戦争遺跡の上に立ち世界平和を祈る


今回の川下りは大樹橋からスタートする。
橋の下に車を停めてそのまま川を下り、河口に着いてからタクシーを呼ぼうと考えていた。
しかし、週末には歴舟川清流祭りが行われるみたいで、ここに車を停めていたら祭りの準備作業の邪魔になりそうである。


河川敷ではお祭りの準備中


しょうがないので、装備一式を降ろした後に河口に車を置きに行き、そこからタクシーを呼ぶ。
大樹町には雅交通と大樹ハイヤーの二つのタクシー会社があり、今回は大樹ハイヤーに電話をかけた。
「歴舟川河口近くの昔の孵化場のところ」と言えば、大体は直ぐに分かってもらえる。
車を停める場所から600mくらいしか離れていないので、私はここでタクシーを待つことにしている。


何時もこの木の下でタクシーを待つ


今回乗ったタクシーの運転手さんは、かみさんによると前にも乗ったことがある人だとのこと。
「キャンプ場まで戻る人を乗せたことがあるよ」と話していたけれど、多分それは私たちのことだったのかもしれない。
そうして大樹橋まで戻ってきて、いよいよ歴舟川の一泊ツーリングの始まりである。



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