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ダウンザテッシ初参加

森林公園びふかアイランド(7月13日~15日)

カヌークラブのI上さんから誘われて、天塩川カヌーツーリング大会(通称ダウンザテッシ)に初参加することにした。
今年のダウンザテッシは、北海道命名150年などを記念したスペシャル版として、普通は1泊2日の日程で区間を区切って下るところを、3泊4日で名寄市から天塩町まで151キロを一気に下る。

ななつぼし
入るのを躊躇いそうな店の外観

初日が朝のスタートなので前泊もしなければならず、前泊のキャンプ地は美深町のびふかアイランドに指定されていた。
札幌を出た後は、高速道路を使わずにのんびりと車を走らせる。
昼食は、食べログの点数が高いので目星を付けていた深川の蕎麦屋「ななつぼし」に入る。
雑然とした物置のような建物にビックリしたが、その物置から繋がったところに店の入り口がある。
入った店内も物置と大して変わりはなかった。

食べログの点数は3.54。
お昼も近く、この点数ならば行列ができていてもおかしくないのに、店内に他の客の姿は無し。
一瞬、嫌な予感がした。

ななつぼし
店内も雑然としている

店主が「この店は初めてかい?」と聞いてきたので「初めてです」と答えると、直ぐに講釈が始まった。
ここでは、客の注文を受けてから蕎麦を打ち始める。
打ち始めてから客に出すまでの速さも自慢のようである。
そして「初めての人には、蕎麦を打っている間にこれを見てもらうことになっているから」と言って、HTBのハナタレックスで大泉洋がここの蕎麦を食べているVTRを流し始めた。

そして7分程度で蕎麦が出てきた。
蕎麦の食べ方の講釈もされるが、確かに自慢するだけあって美味しいそばである。

こちらの店主、カヌーも趣味にしていて、先日は美笛でキャンプして、今度は釧路川にも行く予定らしい。
物置の中には補修中のウッドカナディアンも置かれていた。
キャンプ場の設計もやっていて、まあぶや古山のオートキャンプ場も私が設計したと話していたので、多分札幌の某コンサル辺りで働いていたのだろう。

色々と共通の話題があって話が合いそうだったけれど、他のお客さんも入ってきたので店を出ることにする。
私たちには「うちの蕎麦は大盛にしても4才の女の子でもペロリと平らげる」と話していたけれど、次の客に話す時は女の子の年齢は3才に変わっていた。

ななつぼし
注文を受けてから蕎麦を打ち始める
ななつぼし
打ちたての蕎麦は確かに旨い


店を出て少し走ると、丸山公園の看板が目に付いたので寄り道する。
かなり前に、カタクリの花が綺麗な時に一度だけ来たことがある。
展望台からは深川の水田地帯の風景を一望できて、「水田に水が張られた頃にもう一度来てみたい」と考えていたことを思い出した。
展望台周りの木が大きくなったのか、それとも葉が茂ったためなのか、昔来た時ほどの展望は楽しめなかった。

丸山公園展望台
展望が開けるのはここだけ


その後、幌加内経由で和寒へと抜ける。
せっかくだから何処一か所くらい寄り道しようと思って、検索して見つけたのが士別市の「満天の星の丘」。
士別市は丘の風景を売りにしていて、近くには観光地にもなっている「羊と雲の丘」がある。
「満天の星の丘」には、施設は何もないけれど、眺めも雰囲気もこちらの方が格段に良いと思う。

満天の星の丘
施設は何もない満天の星の丘



びふかアイランドに向かう前に、明日の川下りスタート地点である名寄の名寄大橋でカヌーを降ろしていくことにした。
河川敷には既に沢山のカヌーが並べられていて、急にイベント気分が盛り上がってくる。

びふかアイランドのキャンプ場は、平日にも関わらずテントで埋め尽くされている。
そんなに良いキャンプ場でもないと思うのだけれど、何故か人気のあるキャンプ場なのだ。

大会参加者の指定キャンプ地は、キャンプ場から更に奥に入った多目的広場である。
芝生も綺麗で、ごちゃごちゃしたキャンプ場よりもこちらの方がずーっと快適だ。


びふかアイランドの多目的広場が指定されたキャンプ地


大会期間中の昼食、夕食は、全て主催者の方で用意してくれるので、自分で夕食を作るのは今日だけである。

その後は場所を変えながらのキャンプとなるので、装備も我が家のミニマムキャンプ装備である。
キャンプ道具自体は車で運ぶので何時ものオートキャンプ装備でも良いのだけれど、やっぱり移動は楽な方が良い。

この日はずーっと曇り空だったけれど、ようやく青空も覗くようになってきた。
隣のびふか温泉で汗を流す。
日中は蒸し暑かったけれど、夕方になると涼しい風が吹き始めた。

午後7時を過ぎる頃、上空の雲が赤く染まってきた
夕食はレトルトご飯を使ったビビンバで簡単に済ませる。


雲が紅く染まる


翌朝は4時半に起きて、朝の7時には車でスタート地点に移動。
かみさんと荷物を降ろした後は再びびふかアイランドまで戻ってきて、そこからまた大型バス3台に分乗してスタート地点へと戻るのである。

(この後のダウンザテッシ初日の様子はこちらへ

初日の天塩川ツーリングを終えてびふかアイランドのカヌーポートに上陸。
そこから自分たちのテントまで、歩いて戻ってきた。


カヌーポートから歩いてキャンプ場へ戻る



風呂が混雑しそうなので、直ぐにびふかアイランド内のびふか温泉に入りに行く。
入った時はまだ空いていたけれど、私が出る頃には洗い場も一杯になっていて、更にその後は順番待ちの列もできていたらしい。
こんなイベント時は、早く行動するに限るのだ。


昨日よりもテントの数が増える


昨日は前泊者だけだったけれど、今日は参加者の殆どがここでキャンプすることになる。
風呂から戻ってくると、テントの数もかなり増えていた。


本物のパスポートみたいだ

直ぐに缶ビールを開ける。
リバーツーリングの汗を温泉で流した後の冷えたビール、美味しくないわけがない。

一息ついてから本部テントで天塩國パスポートにマイル認定の判を押してもらう。
名寄市から天塩町河川公園までの100マイルを全て下るとテッシ・オ・ペッ・マスターとして認定される。
通常のダウンザテッシでは全区間を一気に下ることはないので、マスターとして認定されるためには複数年参加しなければならない。
それが今年は、四つのステージをまとめてクリアしてマスターになれるお得な年なのだ。

午後5時半から歓迎セレモニーが始まる。
天塩川沿いの市長さん、町長さんなどが挨拶をするなど、カヌーイベントとしては随分本格的である。

セレモニーが終わった後は、美深町初代観光大使の桜庭 和による歓迎ライブ。
私はその名前も知らなかったけれど、かみさんは知っていたようだ。
それでも、ソラチジンギスカンのたれのCMソングは聴いたことがあった。


歓迎セレモニーに参加


ライブが終わった後にジンギスカンと野菜、フランクフルトにおにぎり2個が配れらる。
これとは別にサッポロクラシック350ml缶1本も配られていた。
バーベキューコンロを持っていけば熾した炭も貰えるので、その場で直ぐに焼くこともできる。


食材を持ち帰ってテントで食べる

それも面倒なので、私たちは自分のテントに持ち帰り、スキレットで焼いて食べる。
かみさんはジンギスカンは食べられないし、私も二人分の肉は食べきれないので、スタッフとして参加している北大生のD地君に押し付ける。
学生グループならば、肉が多過ぎて困るなんてことはないだろう。
それでもまだ肉の量が多くて、フランクフルトやおにぎりまでは食べきれず、明日の朝食に回すことにした。

夕食を終えると今度は抽選会が始まった。
市町村から提供される特産品は良いものが多かったけれど一つも当たらず。
景品も沢山用意されているので、殆どの人には何かが当たるみたいだけれど、私達夫婦に運は巡ってこない。
最後の方になって、当たってない人だけがステージの前に集まってくる。
ようやくかみさんが秀岳荘提供のソフトクーラーバッグが当たった。

明日の朝は早いので午後9時前には寝ようと思っていたのに、既に時間は午後9時を過ぎていた。
しかし、このままでは帰るにも帰られない。
そして、スバル提供のウエストバッグ40個の抽選になって、ようやく当たったのである。
本当に自分はくじ運の無い男だと思いながら、やっと寝ることができた。


雨が激しくてタープの下から出られない

夜中にテントを叩く雨音で目が覚めた。
天気予報よりは随分早い降り出しである。
午前3時過ぎには、煩くて寝ていられないくらいの雨音になる。

それ以上寝るのを諦めて午前4時過ぎに起きだす。
結構な降り方で、おまけに風も強くなってきた。
タープが潰されているところもある。

この状態で本当に川を下るのだろうかと心配していたら、午前5時過ぎに実行委員会から中止の発表がなされた。
今日のセカンドステージは中止し、天候が回復すれば明日のサードステージから再開するとのこと。

カヌーは昨日上陸したびふかアイランドのカヌーポートに置いたままである。
中止の発表を聞いて、私たちは直ぐに自分たちのカヌーを取りに行くことにした。
何せ、100艇以上のカヌーがそこに置いたままなのである。
今日の夕方までにカヌーを積んで次のキャンプ地に移動すればいいのだけれど、混雑する前にカヌーを積んでおきたかったのだ。


中止が決まって、カヌーを積み込むためにカヌーポートへ


カヌーを積んで戻ってきて、昨日食べ残したおにぎりで朝食にする。
この雨は今日一日降り続く予報だった。
何処かの温泉にでも入って時間を過ごすしかない。

びふかアイランドキャンプ場
サイトの中に水たまりもできていた

雨が弱まった一瞬のタイミングを狙って、手早く撤収を済ませる。
びふかアイランドを後にする前に、本来のキャンプ場の中を覗いてみた。

車までタープで囲って完全な雨対策を行っているキャンパーもいれば、くぼ地にテントを張ったものだから水没してしまった気の毒なキャンパーもいる。

車を自由に乗り入れられることもあって人気のキャンプ場になっているけれど、雨の時にはテントを張りたくないキャンプ場である。



 

次の中川ナポートパークキャンプへ 



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