北海道キャンプ場見聞録
懐かしの祖谷渓でバンガローキャンプ
祖谷渓キャンプ村(4月6日~7日)
安居渓谷の仁淀ブルー
池川ふれあい公園のキャンプ場を後にして、この日のキャンプ地である祖谷渓へと向かう。
その前にまず、安居渓谷で最後の仁淀ブルーを楽しむことにした。
昨日訪れた中津渓谷と並んで高知2大渓谷と呼ばれているらしい。
その美しさは中津渓谷以上と言われているので、ワクワクしながら車を走らせる。
宝来荘前の駐車場に車を停めて、早速安居渓谷を歩いてみる。
期待通りの水の透明度だ。
そして仁淀ブルーに染まる淵。
さすがに水質日本一を誇る仁淀川水系の川である。
飛龍の滝
北海道にも沢山、水質日本一の川があるが、細かい突っ込みは入れずに、素直に日本一の清流を楽しむことにする。
飛龍の滝まで歩いて一旦引き返し、車で更に上流を目指す。
もみじ公園と呼ばれる場所に車を停め、再び川へと下りてみる。
ポツポツと降り出した雨も気にならないくらいの美しい風景が広がる。
仁淀ブルーに染まった川に、赤い椿の花が浮かんでいた。
その美しさに息を呑んだ。
仁淀ブルーの淵に浮いている椿の花
車まで戻って来たところで、急に雨脚が強まる。
雨が降り続ける中、国道439号を車を走らせる。
酷道439とも言われていて、どんなに酷い道なのかと恐れていたが、今回通った区間は全て2車線で走りやすかった。
何処へ行っても桜が満開
633美の里、土佐さめうらと、道の駅を見つける度に寄っていく。
そんな道の駅には大体、地元野菜の直売コーナーがあり、北海道とは全く違う品揃えが見ているだけで面白い。
道中は何処でも桜が満開である。
北海道で見る数年分の桜を一日で見たような気がしてくる。
早明浦ダムが近くにあったので寄り道する。
テレビのニュース等で何度も見聞きするのが、干ばつでダム湖が干上がりそうになっている早明浦ダムである。
雨に霞むダム湖には、まだ十分な水が溜まっているみたいだった。
その早明浦ダムから続いているのが吉野川である。
ラフティングは諦めたけれど、吉野川下流部の川下りも今回の旅のメニューの一つである。
その吉野川沿いに車を走らせ、大歩危の道の駅までやって来た。
丁度、吉野川の対岸に列車がやって来たところで、その列車の乗客が皆こちらに向かって手を振っていた。
大歩危道の駅の前を走る観光列車
何事かと思ったら、道の駅側でも人が外に出てきて手を振っている。
「千年ものがたり」という観光列車のイベントだったようだ。
必死になってかずら橋を渡るかみさん
ここの道の駅には、妖怪屋敷とか石の博物館とかがあって、大歩危にラフティングのイメージしか持っていなかった私はちょっと戸惑ってしまう。
そのどちらにも興味はあったが、今回の旅ではそこまで見ている余裕は無く、次の目的地であるかずら橋を目指した。
さすがに観光名所のかずら橋だけあって、中華系団体客と鉢合わせしてしまう。
彼らの外見は日本人観光客と大して変わりはないのだが、その醸し出す雰囲気で直ぐにそれと分かる。
そして常にイラッとさせられるのだ。
かずら橋は、渡るだけで550円の料金がかかる。
グラグラと揺れる橋を必死の形相で渡ったかみさんは「何でお金を払ってこんな怖い思いをしなきゃダメなの?」と怒っていた。
祖谷渓のV字谷
そこから車で更に進むと、落合集落や奥祖谷二重かずら橋などがある。
私はそちらの方に興味があったのだが、時間がかかりすぎるので諦めて、今日のキャンプ地がある祖谷渓へ向かうことにした。
私が祖谷渓を訪れるのはこれが2回目。
高松への出張のついでに祖谷渓まで足を伸ばしたのは、30年以上も前のことになる。
その時の見事なV字谷の風景と、ケーブルカーで降りていって入った露天風呂の記憶は、今でも鮮明に残っている。
久しぶりに見るV字谷はやっぱり見事だった。
できれば露天風呂にも入りたかったけれど、一人1700円もかかるのでは諦めるしかない。
有名な小便小僧の写真を撮って先へと進む。
曲がりくねった細い山道の運転にも大分慣れてきた。
祖谷渓のシンボル小便小僧
眺めの良いバンガローに宿泊
午後4時過ぎに祖谷渓キャンプ村に到着。
ここはバンガローがメインのキャンプ場である。
急な斜面に建てられたバンガローなので、眺めも良い。
隣のバンガローには、外人3人グループが泊まっていた。
炊事場で挨拶は交わしたけれど、それ以上の関係は作れず。
最近は旅先で外人と一緒になる機会も多く、もう少し英語をしゃべれるようになりたいものである。
翌朝になってようやく雨も上がった。
バンガローから見える向かいの山肌を霧が流れていく。
しっとりと濡れた場内の桜も美しい。
祖谷渓キャンプ村の管理棟はV字谷の底にある
今日は別子銅山を観光し、それから四万十川へ向かって、途中で1泊する予定である。
夜には雨が降りそうなので、今日の宿泊もまたバンガローだ。
祖谷渓を後にして、まずは小歩危を目指した