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車中泊より湖畔のテント泊

砂湯キャンプ場(7月2日〜3日)

カヌークラブのI上さんから届いた一通のメール。
「100km歩こうよ大会in摩周・屈斜路のお誘い」
そのタイトルを見た瞬間、「あ〜、ついに来てしまったか」と呪いのメールを受信した気分になった。

以前からI上さんは「100キロを歩くイベント知ってますか?楽しいですよ!」何て話しを時々していたが、私は聞こえないふりをして無視し続けてきたのだ。
そのお誘いのメールにも、何とかして断る方法はないかと考えていると、「Y須賀さんも一緒に出ようよと言ってますよ」とのダメ押しのメールが送られてきた。
70歳近いY須賀大先輩からそう言われると、もはや観念するしかなかった。

どうしてそんなに参加をためらうのかと聞かれても、自分から積極的に100キロを歩こうなんて考える人はまずいないだろう。
おまけに参加費は一人12000円。
R274からの眺めそれだけのお金を払って苦しい思いをしなければならないのだから、誰だって尻込みするのは当然である。
どうしても歩けと言われたら「12000円払うから誰か代わりに歩いて!」と言い出す人がいても不思議ではないのだ。

観念した私達は、メイン会場が川湯温泉なので、そこに一番近い砂湯キャンプ場に前泊することにして札幌を出発。

大会当日は雨の予報が出ていたが、この日は良い天気。
東ヌプカウシヌプリの山麓を通るR274からは、然別湖を取り巻く山々が美しく見えていた。

昼食はクマゲラで。
札幌からR274経由で道東方面に出かける時、クマゲラはちょうど良い場所に位置している。
今回は山菜ピラフとビーフカレーを食べる。
店の女将?亜香里さんの作る料理は何時も美味しい。

 
クマゲラの駐車場   クマゲラの山菜ピラフ
クマゲラの駐車場に赤い車が3台   山菜たっぷり山菜ピラフ

摩周湖弟子屈までやって来て、摩周湖へと寄り道する。
摩周湖は今回のイベントのコースにもなっているが、その付近を通過するのは真夜中の時間帯。
せっかくなので、明るい内に摩周湖の姿だけ見ておこうと思ったのだ。

星を眺めながら歩けるとの触れ込みだけれど、明日の夜中は多分雨降りなのである。

中華系観光客の多さにはうんざりするけれど、青空の下で眺める摩周湖はやっぱり美しかった。

川湯温泉で会場等の確認をした後、砂湯キャンプ場へ向かう。
ここのキャンプ場は泊まったことがないばかりか、場内の様子さえ見たこともなかった。
泊まったことがなくても、ホームページで紹介するのに写真だけは撮っているキャンプ場が結構あるけれど、何故かここは何時も素通りしていたのである。


摩周湖

摩周湖はやっぱり美しい


管理棟は無人だったので、先にテントを設営することにする。
管理棟の南側に広がる林間を歩いてみると、奥行きがあるのに驚いた。

今回は一晩過ごすだけのキャンプなので、テントを張るのは何処でも良いのだけれど、やっぱり少しでもロケーションの良い場所に張りたくなる。
我が家のサイトミニマム装備のキャンプなので、駐車場所から遠くなってもかまわない。
と言うか、サイトの奥行きがありすぎるので、荷物を下ろす時だけは湖畔の道路に車を停めるしか無さそうだ。

そうして、湖畔の草地にテントを設営。
なかなかのロケーションである。

ミニマム装備キャンプとは言っても、ミニタープを張ったり、焚き火台や薪まで用意すると、荷物運びは結構な労働だった。
陽射しが強かったので、それを避けるようにタープを湖の反対側に張ってしまったが、これはちょっと失敗だった。
湖のロケーションを楽しむためには、タープはやっぱり湖側に張らなければならないのだ。

管理人のおばちゃんがやって来て、その場で受付をしてくれる。
わざわざ管理棟まで行って、面倒くさい書類に記入する必要がないのがありがたい。


砂湯キャンプ場
寝るだけのキャンプでもロケーションにはこだわりたい

設営が終わったところで冷えたビールをグビッと飲みたいところだが、その前に大会の受付をしなければならないので、我慢して川湯温泉へと向かう。

川湯神社で完歩祈願その途中で、仁伏温泉の屈斜路湖荘で温泉に入る。
川湯温泉のお湯は強酸性でちょっと苦手だが、こちらの方は弱アルカリ性でお肌にも優しいのである。

受付会場の近くに川湯神社があったので、そこで明日の完歩祈願を済ませる。

I上さんとY須賀さんは、川湯温泉の駐車場で車中泊である。
「Y須賀さんのキャンピングカーで一緒に泊まれますよ」と言われていたけれど、我が家はやっぱりテント泊の方が落ち着けるのだ。
でも、その中に入らせてもらったら、意外と快適でこちらでも良かったかなと思ってしまった。

サイトも赤く染まる早くビールを飲みたいので、私達はキャンプ場へと戻った。
既に陽は西に傾き、屈斜路湖の湖面も赤く染まり始めていた。

そんな風景を眺めながらビールを開ける。
やっぱり、キャンピングカーは快適だけど、駐車場での車中泊よりはこちらの方が良いのである。

和琴半島の湖畔キャンプ場は、多分今日も賑わっているのだろうが、こちらは広大な場内にキャンパーは他に2組くらいしかいない。
静かに焚き火を楽しみながら夜は更けていった。


赤く染まる屈斜路湖
美しい夕焼けだ

焚き火の時間   焚き火の時間
焚き火は欠かせない   静かな夜を楽しむ

霧の朝翌朝、屈斜路湖は濃い霧に包まれていた。
コーヒーを入れて、クマゲラで買ってきた亜香里さん手作りのチーズケーキをいただく。

そんな贅沢な時間を過ごしていると、気が付くと今日の100km歩こうよ大会in摩周・屈斜路の開始時間が迫ってきていた。

夜露で濡れたテントを大急ぎで撤収し、慌てて開会式会場へと向かったのである。
砂湯キャンプ場は、もう一度ゆっくりとキャンプを楽しみたいところだった。



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