北海道キャンプ場見聞録
カラマツ色付く十勝キャンプ
札内川園地キャンプ場(11月3日〜4日)
11月2日の月曜日を休めば、文化の日の4連休。道南方面でゆっくりと晩秋キャンプを。 しかし、11月3日からは気温も上がって良い天気が続くとの天気予報。 行き先は十勝に変更。 そして、そんな風景は展望台の上から眺めるに限る。 朝7時過ぎに自宅を出て、道東自動車道経由で十勝へと向かう。 天気予報は「曇りのち晴れ」なのでそれ程心配はしていなかったが、黄葉したカラマツは太陽の陽射しを浴びた方がより美しく照り映えるので、早く晴れてきて欲しかった。 そして、日高山脈をトンネルで通り抜けると、十勝側には期待通りの素晴らしい青空が広がっていたのである。 十勝のカラマツの黄葉は、ちょうど見頃を迎えていた。 後ろを振り返ると、日高山脈の山々が間近まで迫ってきている。 芽室町の方向には、まだ薄い雲が広がっているが、それも次第に晴れてくるはずだ。 |
カラマツの防風林はちょうど良い感じに黄葉していた |
円山展望台を降りて、その新嵐山に向かって車を走らせる。 そうして、新嵐山スカイパーク展望台に到着。(ブログ記事へ) それでも、東から南東方向には整然と並んだ耕地防風林の美しい風景が広がっている。 山の方に目を向けると、日高山脈の中では剣山が一番近いだけあって、一際目立っている。 |
農地が大規模化すると防風林も少なくなる |
八千代牧場まで来るのは初めて。(ブログ記事へ) これまでの2箇所は展望台まで車で行けたけれど、こちらは歩かなければならなかった。 広大な牧場風景や間近に見える十勝幌尻岳景観はそれなりに楽しめたけれど、今回の目的はカラマツの黄葉風景なのである。 |
何処を走ってもカラマツ防風林の黄葉が目を惹く |
その後は中札内の町で買出しと昼食。 美味しい蕎麦に満足して、次の目的地である上札内の一本山展望タワーへと向かった。(ブログ記事へ) 交通量の少ない道道沿いに目立たない看板が立っているだけで、これでは普通の観光客はその存在にすら気が付かないだろう。 森の中に小さな空き地があって、そこから丸太階段が上に向かって延びていた。 やがて見えてきた展望タワーは想像していた以上に立派なものだった。 でも、その分、そこから見える風景は最高だった。 これで予定していたオプションツアーは全て終了。今日の宿泊地の札内川園地を目指す。 |
恐怖に耐えながらタワーの上まで登ると、こんな展望が待っている |
札内川園地の営業は今日で終了。 営業が今日で終わっても、トイレや水場を閉めるのは翌日になるだろうし、多分今日は普通に泊まれるはずだ。 札内川が見えるベストポジションにテントを設営。 まずはビールを一缶開けてから、早々と焚き火を始める。 |
川原の直ぐ隣にテントを設営 |
まずは川原でビール | 日が沈むと急に冷え込んできた |
しかし、暖かく感じるのは陽射しがあってこその話し。 それでも焚き火のおかげで、その寒さもしのぐ事ができる。 こんな時の夕食は勿論、ダッチオーブン料理。 燻製の後はキャベツやタマネギ、ベーコンを大量に使ったスープ。 空では次第に星が瞬き始める。 それでも、空気が澄み、市街地から遠く離れたこの場所での星空は素晴らしかった。 |
昴もはっきりと写る素晴らしい星空が広がった |
何時ものようにワインを1本空けたところで就寝。 それが今シーズンは、10月に一度もキャンプに出かけなかったものだからそんな事も忘れてしまっていたのだ。 そんな様子は札幌でも一度撮影していたけれど、都会の明るい夜空とここの真っ暗な夜空では、その見え方も全然違うはずだ。 バリバリに凍ったテントを開けて外に出ると、東の空では金星が眩しいくらいの輝きを放っていた。 次第に闇も薄らいできて、かみさんも起き出して来た。 ランタンは諦めてサッサと焚き火を始める事にする。 この日の朝日を一本山展望タワーの上から眺めようとも考えていたが、さすがにそこまでの元気も無く、このまま焚き火にあたりながら朝を迎えることにした。 周りの山の頂はモルゲンロートに輝き始めるが、その輝きはなかなか下へと降りてこない。 季節を間違えて伸び出してきたフキノトウが、霜に覆われて震えているように見える。 |
モルゲンロートに輝く山 | 季節外れのフキノトウが凍えていた |
午前7時を過ぎて、ようやくテントが朝日に照らされるようになった。 今日の十勝の最高気温は、高いところでは20度まで上がるみたいだ。 今回が今シーズンのラストキャンプになりそうなので、テントも完全に乾かしてから撤収したい。 既に業者さんが、トイレの水抜き作業を始めていた。 |
こんな山が東側に聳えていたら、サイトにもなかなか朝日は当たってこない |
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