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阿寒から大移動歴舟キャンプ

カムイコタン公園キャンプ場(9月21日〜22日)

阿寒川の川下りを終え、歴舟川のカムイコタンキャンプ場へ向けて出発する頃には、既に陽も傾き自分達の影が長く伸びていた。
時間は午後3時30分。到着する頃には既に真っ暗だろう。
夕食は大樹町の「味の龍月」で食べる事にして、まずは皆でそこを目指す事にする。
向かう車は6台。龍月まではおよそ120キロ。
それぞれ、ガソリンを入れたりコンビニに寄ったりしても、現地に着くのは10分も違わないだろうとの見込みだ。

私たちはGSに寄ってから車を走らせていると、国道38号線に出てきたところでN島さんの車に追いついた。
上空には青空が広がっていたけれど、海岸線には霞がかかり、周りの風景も霞んで見えている。
進行方向の空には幻日も現れ、虹のような光を放っていた。

 
幻日が浮かぶ風景
車を走らせる先に幻日が現れた

霞む海岸線音別町直別から交通量の多い国道38号を離れて厚内を目指す。
すれ違う車もほとんど無くなり、気が付くと何時の間にかO川さんの車が後ろから追いついてきていた。
3台で連なって海岸線の道を走る。

太平洋の遥か沖で消滅した台風20号のうねりが届いているのか、大きな波が打ち寄せている。

辺りは相変わらず霞んだままで、幻想的な風景の中でのドライブである。

厚内を過ぎて、ナウマン国道へと曲がる付近で、道が分からずに路肩に停まっていたO橋さんとY須賀さんの車に追いつく。
皆で記念撮影そこからは5台連なってのドライブとなる。

既に日は沈み、西の空が残照で赤く染まっていた。
十勝太の河岸段丘の上から十勝川河口の湿地帯へと下っていくナウマン国道のこの付近の景観は本当に素晴らしい。

Y須賀さんの車が、カヌーを縛っていたロープが緩んだので、縛り直すために停車。
すると、美しい風景に釣られるように他の車からも人が降りてきた。

そこでO橋さんが「記念撮影をしよう」と言い出して、道路上で皆で記念撮影をしてしまう。
何だか、若者達の車の旅みたいで笑ってしまう。


美しい夕焼け
美しい夕焼けに皆で感動

龍月のカレーと豚丼真っ暗になった中を大樹町目指して車を走らせる。
そうして、6時過ぎに味の龍月に到着。
何時の間にかY谷さんの車も後ろに付いていたので、結局6台同時に目的地到着となる。

地元の人気店である龍月の店内は混みあっていたけれど、ちょうどテーブルが一つ空いたのでそこに仲良く8人で座る。
昼食もまともに食べていなかったので、頼んだ豚丼がとても美味しかった。

コンビニで買出しをしてから、キャンプ場へと向かう。
そこでは、明るいうちに到着して一人寂しく過ごしていたパムさんが待っていた。
カムイコタンのキャンプ場は既に閉鎖されていたけれど、道路沿いのトイレと水飲み台が使えるので、物好きなキャンパーが結構来ている。
アスファルト舗装の上で寛ぐ駐車場から下がった中段のサイトには、パムさんの他に2組の先客がいたので、ヘッドランプの灯りを頼りに、音を立てないようにテントを設営。
一番奥の舗装道路の上に椅子を並べ、ようやく皆でビールを飲む事ができた。

パムさんが一人で仕込んでくれていた味噌おでんが、とっても美味しかった。
そこへK島さんが到着。
K島さんは久々の例会参加である。

昼間の疲れも出てきて、早々に自分のテントへと潜り込む。
クマゲラの庭先で目覚めてからの本当に長い一日がこうして終わったのである。

快晴の朝そして翌朝は素晴らしい青空が広がっていた。
川の様子を見に行くと、三日前に予定されていた歴舟川最上流部のダウンリバーが増水と濁水で中止になったことが嘘のように、水量は少な過ぎじゃないかと思えるくらいに減っていて、水はすっかり本来の透明度を取り戻していた。

再び、サイト内の通路上に陣取り、それぞれが自分の朝食の準備をする。
何時も一緒にキャンプしていると、各自の流儀の朝食スタイルがあるのが分かり、なかなか面白い。
私は、昨日の川下りで食べ残して硬くなってしまったおにぎりとパムさんから分けて貰った味噌おでん。
一番、手抜きの朝食だった。


朝食風景   朝食風景
それぞれが朝食を作る  

N島先輩の朝食、サラダは欠かさない


キャンプ風景この日は、9月例会の最終日としてヌビナイ川を下る予定である。
下った後にもう1泊してから札幌まで帰ることも考えたが、次の週末には網走マラソンも控えているので、無理してでも今日中に帰って身体を休めたほうが良さそうである。

明日、もう一度歴舟最上流部にチャレンジすると言う元気な人達もいるが、さすがにこれ以上は付き合っていられない。
シルバーウィークの5連休を1日だけ残して、とりあえずキャンプの旅はこれで終わりとなったのである。


朝の川原サイト
やっぱり川原サイトの方が良い雰囲気だ


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