北海道キャンプ場見聞録
花と山菜の様似から
百人浜オートキャンプ場(5月3日〜4日)
5連休二日目の予定は様似山道のトレッキング。 ここを歩く場合、スタート地点に戻るためにはバスを利用しなければならない。 時間的にも十分に余裕があるので、のんびりと車を走らせて、様似町の幌満コミュニティセンターに到着。 その後を追うように私達も山道へと入っていく。 急傾斜の沢の中を登っていく。 |
沢の中の険しい登りが続く | 花は綺麗だけど足下は悪い |
歩くのは大変だけれど、その風景は素晴らしかった。 |
正式名称はエゾオオサクラソウ | オオサクラソウの群落があちらこちらに |
こんなシダの風景も美しい |
しかし、相変わらず急な登りは続き、途中で先を歩いていたご夫婦を追い越した。 傾斜も次第に緩くなり、尾根の上へと出てきた。 そんな花々の写真を撮っていると、直ぐ隣にシカと思われる頭骨が転がっていた。 |
森の中に転がる頭骨 | ひっそりと咲くヒトリシズカ |
そんな奥深い自然の中の山道だけれど、その脇に全く場違いのように真っ白な碍子が落ちていた。 道は下り坂へと変わってきた。 そこは二つの沢が合流しているところで、直ぐにまたもう一つの沢を渡る。 フットパスの名前から、簡単に歩ける道だと思い込んでいたが、この険しさはちょっとした登山道並みである。 しばらく登りが続いた後、日高耶馬渓展望地への分かれ道があったので、先を急いではいたけれど寄り道をすることにした。 |
沢沿いの険しい道を歩く | ガスがかかって展望は今一 |
原田宿跡に到着。 バスの時間まで後50分、原田宿跡が中間点だとすれば残り3.5キロ。 つづら折りの急な山道を下っていくと、そこにもまた素晴らしいサクラソウの群落が広がっていた。 |
こんな風景が歩みを遅くする |
そこを下りきったところで再び沢を渡る。 突然山を抜けて広々とした場所に出てきた。 時間通りにやって来たバスに乗り幌満へ戻る。 その途中、様似山道で追い越してきたご夫婦が、国道を歩いて幌満まで戻るのとすれ違った。 その後は幌満峡ドライブへ。 そんなかみさんをなだめすかしながら、幌満川に沿ったダート道を上流に向かって車を走らせる。 しかし、更に上流部では岩に挟まれたクリーク状の流れに変わり、こうなると完全にエキスパートの世界である。 古いダムを通り過ぎて更に奥へと進むと、幌満川稲荷神社がある。 帰り道は、道路脇に生えているタランボを収穫。 サクラやコブシも今が盛りと咲き誇っている。 幌満の市街地まで戻ってきて、後はこの日のキャンプ地に予定している百人浜オートキャンプ場に向かうだけである。 |
埋もれたダム | コブシの花が沢山咲いていた |
カヌーで下りたくなる幌満川の流れ |
襟裳岬を観光してからユースに泊まるというサカタツさんと別れて、私達はキャンプ場を目指した。 しかし今回は2泊目ということもあって、やや疲れ気味。 オートサイトには大型のトレーラーが1台と、フリーサイトにテントが二張り張られているだけ。 我が家の小さなソレアードでさえ張れないのだから、もっと大きなテントのファミリーキャンパーはどうしているのだろうと心配になってしまう。 夕食はアイヌネギと豚肉の炒め物に鍋。 夕食が終われば、隣の林の中から拾い集めてきた枯れ木で焚き火を始める。 そして、全てのサイトのかまどに鉄ピンに取り付けられた空き缶が用意されている。 焚き火の前で、偉そうにそんなキャンプ場の評価をしながら、ワインを飲む。 |
焚き火をしているといつの間にか月が昇ってきていた |
夜中に目覚めると、ポツポツとテントに落ちてくる雨粒の音が聞こえた。 朝起きると、昨日と違ってテントはびしょ濡れである。 テントに付いた水滴を雑巾でふき取る。 我が家のキャンプはこれで終了。 |
戻る | ページTOPへ |