かみさんが「今日は疲れているし、バンガローに泊まるのも良いんじゃない」と言いはじめた。
確かに、既に暗くなってきているので、その方が楽かもしれない。
コンビニ弁当を買ってキャンプ場入り。
10月に入っての平日にもかかわらず、場内には4、5組のキャンパーの姿があった。
真っ直ぐに管理棟に向かったが、そこは電気が消えて真っ暗。
素直にバンガローは諦めて、テント泊にするしかなさそうだ。
場内も暗いので、何時もならば避けるような照明灯が煌々と照らす場所にテントを設営する。
15分もかからずに設営完了。
後で知ったのだけれど、バンガローの料金は4500円だったそうである。
雨が降っているわけでもなく、それを知っていればバンガローに泊まろうなんて絶対に考えなかったはずである。
間もなくしてkenjiさん夫婦も到着。
しげさんは、娘さんが熱を出したので明日病院へ連れて行かなければならず、そのまま札幌まで帰るとの連絡が入る。
フルマラソンを走った後に、暗い道をこれから400キロ走るのも大変である。
私も、温泉に入るまでは特に筋肉痛なども感じていなかったのに、急に左膝が痛くなってきてまともに歩けなくなってしまった。
kenjiの姫さんでさえ足が痛いと言っているのだから、これもしょうがないところだろう。
ビールも沢山買い込んできたけれど、350ml缶を2本飲むのが精一杯だった。
ここでの焚き火を楽しむために、別海のキャンプ場でも薪を節約していたのに、8時半には疲れて寝ることになって、結局は少し余してしまった。
昨日ほど気温は下がらず、冬用のシュラフでは少し暑く感じて朝を迎えた。
フルマラソンを走った3人は疲れでぐっすりと眠れたけれど、kenjiさんはそうでもなかったようだ。
kenjiさんも疲れたと言っていたけれど、撮影班としてミニバイクで80キロ走った疲れとフルマラソンの疲れは、やっぱり違うのである。
早く寝すぎたおかげで夜中に目が覚め、その後眠れなくなって苦労したらしい。
昨夜の余った薪で焚き火を楽しむ。
湖畔のキャンプは焚き火無しでは始まらないのだ。
目の前に広がるべた凪の屈斜路湖の湖面。
昨日とは打って変わって、空には雲が広がっているのが残念だが、ここはやっぱり落ち着けるキャンプ場である。
何時もならば、べた凪の湖面を見るとカヌーで漕ぎ出したくてウズウズするのだけれど、さすがに今朝はそんな気にはならない。
カヌーも車に積んだままなのである。
湖畔の散歩に出かける。
一晩寝ると膝の痛みもかなり和らいで、普通に歩けるまでに回復していた。
湖畔の木々はまだ色づき始めたばかりで、紅葉最盛期にはまだ1週間から10日くらいかかりそうだ。
半島付け根にある露天風呂はちょうど良い湯加減で、思わず入りたくなってしまう。
私たちの隣のキャンパー4人組はシーカヤックを持ってきていて、3人が湖に漕ぎ出していった。
残った1艇は車に積み込み、そのまま車で何処かへ出かけてしまった。(この人達とはこの後の釧路川で会うこととなる)
私達もテントを撤収して、釧路川の源流部川下りへと出発する。
わずかな時間しか滞在できなかったが、そのうちにここで時間を気にせずにのんびりとしたキャンプをしたいものである。 |