トップページ > キャンプ > キャンプ日記 > 2014年キャンプ日記

勝負の朝は晴れ別海キャンプ

別海町ふれあいキャンプ場(10月4日〜5日)

別海パイロットマラソン参加のため、去年に引き続き別海ふれあいキャンプ場に前泊することにした。
出発日の土曜日の朝、目覚めた時からずーっと雨が降り続いている。
今回は釧路川を下る計画もあるので、カヌーも積まなければならない。
雨が小降りになった瞬間を狙って一気に荷物を積み込む。
そうして、午前7時過ぎには札幌を出発することができた。

別海までは道東自動車道経由が最短ルートなのだが、行きも帰りも同じ道を走るのでは面白くないので、50キロ以上の遠回りになるけれど旭川経由の北周りルートで別海を目指す。
ラーメン相生坊朝のうちは札幌付近だけにかかっていた雨雲は、私たちが東へ向かうのに合わせるように東へと広がり、いくら走っても雨の中を抜け出せない。
白滝付近の山々は見事な紅葉に彩られていたが、雨の中では写真もまともに写せない。
白滝の道の駅で白楊舎の五目ごはんの元缶詰を買いだめする。北周りルートを選んだのは、実はこれが一番の目的でもあったのだ。

端野町でラーメンの昼食。
明日のマラソンに備えて、普段は頼まない小ライスも注文。
フルマラソンを走りきるためには、炭水化物を沢山取らなければならないのだ。

美幌峠この辺りまで来ると雨も止んできたが、空は相変わらず曇り空だ。
美幌峠では冷たい風に体が震え上がる。
峠から眺める屈斜路湖の風景も、何処か寒々としたものだった。

同じマラソンに参加を予定しているしげさんは、十勝周りで別海へ向かっているようだが、そちらは天気も良くて随分と暖かそうだ。
同じくマラソン参加予定のkenjiさん夫婦は既に釧路入りしていて、良い天気の下で釧路川を下ったようである。
しかし、雨雲レーダーを確認すると、雨雲の塊が別海に向かって接近中だった。
何だか、私たちが札幌から雨雲を引き連れてきたような気がしてきた。

そうして、札幌を出てから約7時間で別海ふれあいキャンプ場に到着。
管理人のおじさんは去年とは別の人に変わっていた。
去年までの管理人さんはとてもフレンドリーな感じのご夫婦だったので、ちょっとがっかりである。
小雨がパラパラと落ちてきたので、急いでテントを設営。
この雨を降らせた雨雲は直ぐに東へと抜けていったものの、次の大きな雨雲が近づいてきているのがちょっと心配だった。

 
別海ふれあいキャンプ場   別海ふれあいキャンプ場
テント設営完了   青空も見えるけれど黒い雲が

隣のマラソン会場で受付を済ませる。
場内にも次第にテントの数が増えてきていた。
ここのキャンプ場は、ガイドブックなどでは9月末でクローズとなっているが、このマラソン大会が終わるまでは開けているようだ。
今日のキャンパーは、ほぼ100%が明日のマラソンの参加者なのだろう。


別海ふれあいキャンプ場
マラソン参加者のテントが増えてきた

我が家のテント場内をブラブラと歩くと、ミズナラの木立の下に枯れ枝が結構落ちていた。
我が家のテントの前には野外炉があるので、せっかくなのでそれらの枯れ枝を拾い集める。
薪は持参していたけれど、それらは明日のキャンプで使う予定である。
今日は焚き火抜きのつもりだったけれど、枯れ枝を見ると黙ってはいられないのだ。

kenjiさんご夫婦が到着。
10月に入ると日が暮れるのも早くなる。
キャンプ場の上空をカラスの大群が通り過ぎていく。
そのカラスの群れは、キャンプ場近くの電線で羽を休めていた。
電線を埋めるカラスの群れは、ヒッチコックの映画を見るようで不気味である。

カラスの大群5時からの前夜祭に参加。
去年までは地元アイドル「ミルクガール」の歌と踊りが楽しめたのに、残念ながらそのミルクガールは既に解散してしまい、今年の前夜祭は盛り上がりに欠けるものだった。
キャンプ場に戻ってくる頃には、とうとう雨が降り始める。
しげさんも到着した。

雨のために、テントの中に篭ったままで夕食準備。
白滝で買った「お豆たっぷり五目ごはんの素」を使った五目御飯とキムチ鍋が今夜のメニュー。
ここでも明日のマラソンに向けて、いつも以上にご飯を腹いっぱいに詰め込む。

夜のサイト雨の降り方は強く、テントのあちらこちらから雨漏りがしてくる。
去年の冬に、テントの縫い目部分など、雨漏りしそうな箇所全てに防水処理をしておいたのに、その効果はあまり無かったようだ。
しばらくしてその雨も上がり、集めておいた枯れ枝に火をつける。
雨が降り始める前に、濡れないようにとブルーシートをかけておいたのが正解だった。
しげさん、kenjiさん夫婦と焚き火を囲みマラソン談義。
しげさんは明日に備えてアルコール抜きなのに、我が家は「本番前でも普段と同じ行動をしていた方が良い」との勝手な理由を作ってビールを飲む。
9時前には就寝。

凍ったテント冬用のシュラフに包まって、寒くもなく暑くもなく、快適な睡眠をむさぼって5時半頃に目覚める。
テントの外をのぞくと、空は快晴ですでに東の空が明るくなってきていた。
朝日の写真を撮るために慌てて起き出す。
テントがバリバリに凍り付いていたのには驚いた。

キャンプ場からは朝日が見えないので、温泉施設の郊楽苑がある丘の上まで急いで登っていく。
既に朝日は、地平線よりかなり上まで昇ってしまっていたが、凛と冷えた空気の中で朝日に輝く美しい風景を楽しむことができた。

焚き火で暖を取りたくなるような気温だったが、持参した薪も昨日少し使ってしまったので残り少ない。
焚き火は諦めて朝のコーヒーだけで体を暖める。

朝食はスパゲティと昨日の五目御飯の残りで作ったおにぎり。
あくまでも炭水化物中心の食事である。


朝日
朝日が昇る

マラソンのスタートは午前10時。
その30分前に会場に向かえば良いので、まだ時間はたっぷりとある。
今日は走り終えた後に屈斜路湖まで移動する予定なので、マラソンの前にテントは撤収することにした。
しかし、昨夜の雨と朝露でテントの内も外もびしょ濡れ。
テントにもようやく朝日が届く朝日が早めに当たるように林間を避けてテントを設営したつもりが、背の高い樹木に朝日を遮られ、我が家のテントにだけなかなか日が当たってこない。
しょうがないので、少しでも早くテントが乾くようにタオルで水滴をふき取る。

場内や周辺の道路をジョギングする人が増えてくる。
しげさんも、場内の園路をゆっくりと走っている。
kenjiの姫さんは既にもうひとっ走りした後だ。
一方、私たちは「無駄な体力は使わない作戦」、体慣らしのランニングは、スタート後にすれば良いのである。
初マラソンを前にして緊張しながら時を過ごしていた去年とは大違い。
慣れてくると、楽をすることしか考えなくなってしまう。

そうして、生乾きのテントを撤収。
しげさん、kenjiの姫さんは、既にマラソン会場へ行ってしまったようだ。
気持ちの良い秋の青空の下、スタート30分前を過ぎる頃、私たちも勝負の場所へと向かうことにした。


勝負の朝の青空
勝負の朝は素晴らしい青空だった


戻る   ページTOPへ ページトップへ