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特等席は寝るだけの場所

曙公園(6月7日〜8日)

今年2回目のカヌークラブ練習会。
1回目は支笏湖モラップキャンプ場、そして今回は洞爺湖の曙公園に会場を移しての開催である。
我が家が曙公園に泊まるのはこれが3回目。
ブランジェリー ジン過去の2回は何れも、カヌークラブの水上運動会で利用していた。
その時は、一番奥の団体用サイトを開放してもらっていたので、本来の曙公園を利用するのはこれが初めてとなる。

真狩のブーランジェリー ジンでパンを購入してから洞爺湖へ向かうのは、過去2回と全く同じ行動だ。
かみさんの希望によりそうしているのだけれど、ちょっと能がない気がする。

それにしても今回は、全く気合いが入っていなかった。
風も強くて雨も降るとの天気予報なのである。
森の中でのキャンプならば、そんな天気でもそれなりに楽しむことができるのだが、天気の悪い日の洞爺湖キャンプに魅力は全く感じない。
おまけに南東の風が強いとの予報なので、曙公園ではその風をまともに受けてしまうことになるのだ。

風をはらむタープ洞爺湖に近付くに従って霧雨も降ってきて、テンションはますます下がってくる。
それでも外輪山から湖畔まで下ってくると、霧雨は何とか止んでくれた。
キャンプ場にやって来ると、既に今回の企画者であるN島さんが到着していた。
早速、湖畔にビッグタープを張る。
タープが風をはらみ大きく膨らむが、何とか耐えてくれそうだ。

次に自分達のテントを張る。
曙公園には「キャンプをする時は絶対にここにテントを張ろう」と昔から狙っていた場所があった。
湖畔近くに形の良い樹木が生えていて、その下にテントを張ると良い画になるのである。
我が家がサイトを選ぶ時は、そこからの眺めが良い場所というのが基準になることが多い。
しかし、そこにテントを張った時のサイト自体の眺めが良いという基準で選ぶのは、ここくらいである。

私のテントの前に・・・「緑のニーモのテントがここには似合うだろう」と思いながらテントを設営していると、こんな時に限って、かみさんが直ぐ隣に自分のテントを張り始めるのである。
何時もは赤の他人のような顔をして離れた場所にテントを張るくせに、何で今回に限ってここなんだ?と思ったが、気の弱い私は「そこをどけてくれ」とは言い出せなかった。
テントを張り終えて早速写真を撮ろうとしたら、かみさんのオレンジのテントが見事に私のニーモの前に被っていたのだった。

メンバーが徐々に集まってきて、ドライスーツに着替え始める人も出てきた。
「エッ?!本当に練習するの?」
私は車に積んであるカヌーさえ降ろそうとしていなかったのに、今日はやっぱり練習会だったのである。
諦めてカヌーを降ろし、ドライスーツに着替える。

しかし、私達が到着した時よりも更に風は強まり、湖畔には大きな波が打ち寄せ始めていた。
こんな時に湖に漕ぎ出すためには、波に対して直角にカヌーを向け、少し沖に出てからカヌーに乗り込む必要がある。
でも、濡れるのもイヤなので、波打ち際から乗り込もうとするが、全然上手くいかずに、直ぐに岸に打ち上げられてしまう。
湖での練習は無理何とか出られたと思っても、風に押し戻されて前に進めない。
イヤになってサッサと止めてしまう。
他のメンバーも諦めたようだ。

前回の支笏湖での練習会に初参加したI川さん。
今回もカナディアンを車に積んでやって来たが、そのカナディアンは車から降ろされることはなかった。

今回のカヌー練習会にカヌーを持たずにブラリと現れたK原さん。
カヌーの代わりに持ってきていたのは、スラックライン用のラインだった。
一足先にカヌーを止めた私は、そのスラックラインで遊ばせてもらう。
ラインを上手く渡るためには、身体のバランスだけではなく精神的なバランスも必要となる。
体幹を鍛える効果もあり、なかなか奥の深いスポーツである。

風はますます強くなり、タープの風上側ポールを低くしてみたが、風を遮る効果は全くなし。
車を風除け代わりにして周りを囲み、タープをその上に張ることにした。

 
スラックラインで遊ぶ   風がますます強まる
スラックラインで遊ぶK原さん   タープの風上側を低くしてみたが・・・

車を風除けにタープを張る皆で協力しながらタープを移動して、工夫しながら車の間にタープを張る。
悪条件の下でも何とか工夫して、少しでも居心地の良い場所を作る。
それがキャンプの楽しみの一つでもある。
最近は、そんな天気の時にわざわざキャンプへ出かける事も無くなっていたので、久しぶりにその楽しみを味わうことができた気がする。

そうして出来上がったスペースは、風も当たらずなかなか快適なスペースだった。
そんな場所に身を置くと、直ぐにビールに手が伸びてしまう。
時間はまだ午後2時を回ったばかり。
ここから洞爺いこいの家の温泉までは徒歩圏内だが、アルコールが入るともう温泉に行くのも面倒になる。
結局はそのまま寝るまで延々と飲み続けることになってしまう。

延々と宴会が続く前日に納車になったばかりのハイエースにカナディアン2艇を積み込んでkenjiさん夫婦が到着。
車の中には既にベッドスペースも作られていて、その準備の良さに感心してしまう。

途中で帰った人もいて、この日キャンプをしたのは結局8名だけ。
最近は例会参加者は増えたけれど、キャンプをする人は随分減った気がする。
それなので、今年のクラブの例会の宿泊は屋根の下ばかりになりそうだ。

やがて温泉街から花火の音が聞こえてきた。
飲み始める時間も早かったので、その花火が終わる頃には皆大人しくそれぞれの寝床へと入っていった。
結局、他のメンバーは全員が車中泊である。
我が家は、特等席に張ってあるテントに今日初めて中に入って眠りについた。

曙公園のベストサイト耳栓のおかげで、直ぐ隣の湖岸に打つ寄せる波の音も気にならず、ぐっすり眠れて目が覚めた。
その波の音もかなり静かになっていた。
テントの通気用窓から外を覗くが、空は相変わらずの鉛色である。

夜中に雨が降ったようで、テントに水滴が付いていた。
その水滴をタオルで拭き取りながら、スマホで雨雲レーダーを確認すると、洞爺湖の直ぐ近くまで大きな雨雲が近付いてきていた。
「えっ?」と思って温泉街の方に目をやると、有珠山が既に雨で煙っている。
顔を洗う前に撤収開始。
ポツリポツリと雨粒が落ちてくるのと同時に撤収完了。
長い間の憧れだった特等席に張られたテントは、こうしてただの寝床として使われただけで、あっさりと撤収されてしまったのである。


曙公園の特等席
有珠山は既に雨の中だった

東の空だけが明るい雨はポツポツと降り始めてきたが、東の空の雲は薄く、そこだけが朝日の光を透して明るくなっている。
車から起き出してきたN島さんが、そのままカヌーに乗り込み、朝日に向かって漕ぎ出していった。

べた凪の湖ならまだしも、東の空の一部を除いてどんよりとした鉛色の雲が上空を覆い、湖面にも波が立ち、おまけにポツポツと雨も落ちてきている。
とてもカヌーに乗りたいと思うような天気ではない。
それでも、カヌーで朝の湖上散歩に出ていくN島さんは、根っからのカヌー好きなのだろう。

N島さんの姿が見えなくなる頃、雨足が次第に強くなってきた。


カヌー散歩に出かける
こんな天気でも朝の湖上散歩に出かけるN島さん

ようやく戻って来たN島さん他の人達も起きてきて、タープの下で雨を避けながら朝食を食べる。
「あれ?N島さんがいないね」
「そう言えば、だいぶ前に一人で漕ぎ出して行ったままだね」
タープの外はザーザー降りの雨である。
その雨が小降りになってきた頃、雨に濡れたN島さんがようやく戻って来た。
途中で雨宿りしていたらしいが、漕ぎ出してから1時間以上は経っていたのである。

片付けを始める頃には雨も上がって、気持ち良く撤収作業を終えることができた。
この後は尻別川での流水練習。
皆で車を連ねて、今日の集合場所である京極温泉へと向かった。


コロちゃん   撤収完了
地面の掃除をして鼻が白くなったコロちゃん   雨も上がって無事に撤収完了


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