北海道キャンプ場見聞録
雨を縫いながら南茅部キャンプ
南茅部河川公園(10月26日〜27日)
月・火と休みを取って3泊4日の道南キャンプ旅。
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| 立派なてんぼうだいにビックリ | 展望台から豊浦の町を見下ろす |
恵山に向かう前に、今日のキャンプ地に予定していた南茅部河川公園に寄って、先にテントだけ張っておくことにした。 南茅部河川公園を出て尾札部市街地までは、国道278号のバイパスが山側に新しく作られていて、とても走りやすい。
ちょうどその海向山から下りてきた男性が、「今日は恵山と海向山の両方に登って、全く違う素晴らしい風景を楽しめた」とかみさんに向かって興奮気味にしゃべり始めた。 (恵山登山の様子は別途アップ予定) |
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| 恵山の登山道から眺めた海向山、麓から山頂まで全て赤く染まっていた |
帰り道、こんなに恵山の紅葉が綺麗に色付いているのならば、恵山観光は旅の二日目にして、ゆっくり一日かけてと二つの山を登れば良かったと後悔する。
食事を終え、完全装備に身を包んで温泉に入りにいく。 すっかり暖まって建物の外に出ると、頬に冷たいものが当たった。 幸い、雨の方は時折パラパラと降ってくる程度で済んだが、風は次第に強くなってきた。 翌朝、目が覚めると直ぐに今日の移動に備えてテントの中を片付ける。
ここのキャンプ場は山に挟まれた谷の下にあるので、日が昇っても、サイトまではなかなか陽射しが届いてこない。 昨日と同じ賽の河原駐車場へ到着した時には、それまで降っていたらしい雨も上がっていた。上空には青空ものぞいて、まずまずの登山日和である。 (海向山への登山の様子は後日アップ予定) |
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| 海向山から眺めた恵山も全山真っ赤に染まっていた |
山から下りて、もう少しで駐車場へと戻って来られると言うところで、結構強い雨に当たってしまった。 車で山から下りる途中、かみさんが突然「あっ、クマだ!」と叫び声をあげた。 後になって落ち着いたところで、カメラで撮った画像を拡大して良く調べてみると、その動物がかろうじて写っているのを発見した。 まあ、そんなオチが付いたところで、昨日は入れなかった恵山温泉旅館のお風呂へと入る。 腹が減っていたので、昼食は直ぐ近くの恵山の道の駅で食べようと思ったが、ここへ来る途中の川汲で看板がとても気になっていた店があったので、そこまで戻ることにした。 そしてようやく道の駅「縄文ロマン南かやべ」に到着。 展示の仕方が効果的だったこともあるが、それ以上にその中空土偶の存在感は他の展示物を圧倒していたのである。 道の駅を出ると、また雨が降り始めていた。 |
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| 壁に展示された縄文土器 | 赤ちゃんの足形が付けられた土板はリアルだ! |
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道南まで高速道路を利用すると50キロ程の遠回りになるが、ETCの週末割引もあるし、時間も計算できるので、行きは全区間を高速に乗ることにした。

今日はまず恵山に向かうつもりだったので、森ICで高速道路を降り、海岸線を走って恵山を目指す。
南茅部河川公園の方では、その手前に川汲公園キャンプ場があるけれど、こちらは我が家にとっても少しディープすぎる場所だ。
そうして午後1時半、恵山賽の河原駐車場に到着。
そうして下山してきた時は、すでに時間は午後3時半になっていた。
午後4時40分、何とか暗くなる前にキャンプ場まで戻って来られた。
でも、腰を屈めない限りは痛みも無く、恵山の上り下りも何とか無理なくできたので、これからの行動も何とかなりそうだった。
風も強いので、インナーテントだけを外して、スクリーンタープ仕様で朝食を食べる。
私がようやく、チラッとだけ動く姿を確認できた時は、その物体は既に茂みの中に隠れてしまっていた。
小さな浴槽があるだけの、何ともひなびた温泉の風情が堪らない。
器や石器、それに初めて見る足型などに目を奪われながら展示室を進んでいくと、その一番最後に国宝の中空土偶がポットライトの光を浴びて暗闇の中に浮かんでいた。
次第に雨は止んできたけれど、道路にできた水たまりを見ると、私達が来る前には、かなり激しい雨が降っていたようだ。
