北海道キャンプ場見聞録
ランニング合宿in朱鞠内
朱鞠内湖キャンプ場(9月21日〜23日)
フルマラソン初チャレンジとなる別海マラソンを2週間後に控えて、この週末は最後の30キロの走り込みをするつもりでいた。 二番乗りだけれど、第3サイトの一番湖畔寄りのサイトはまだ空いていた。 紅葉の進み具合は、シラカバの葉が少しだけ黄色く色づき始めている程度で、場内に多いミズナラの葉はまだ緑のままだ。 それよりも、場内のそこらじゅうに生えているキノコに目を奪われる。 昼食はレイクハウスで蕎麦を食べようと考えていたが、残念ながらそこで食べられるのはカレーとラーメン程度。 その代りでもないが、そこで売られている「サクッとワカサギ」を購入。 |
レイクハウス前の広場では紅葉した木が目立っていた | サクッとワカサギはビールのつまみにちょうど良い |
第2サイトの方はテントがどんどん増えてきていた。 たまたま昨日、フェイスブックで、沢山のカナディアンを車に積んだ写真と「北へ向かいます」との書き込みを見ていたので、直ぐにピンときたのだ。 湖の風景を眺めながらサイトでのんびりと時間を過ごす。 カヌーを初めて十数年。最近ようやくJストロークができるようになってきたので、その練習をする。 それでも、タンデムのバウを漕がせたら、長い間これ一筋に漕いできただけあって、さすがに上手い。 夕方が近づくと、湖の上空がピンク色に染まり始めた。 |
夕焼けに染まる湖にカヌーで漕ぎ出す |
夕食はチゲ鍋と、函館で買ってきたホタテご飯の素を使った炊き込みご飯。 やがて真正面の森の中から、満月2日過ぎの、まだまん丸い月が昇ってきた。 真昼のように明るい湖を見ていると、我慢できなくなってカヌーで漕ぎ出す。 明日の30キロランに備えて9時には就寝。 4時過ぎにテントから起き出す。 暗いうちから起き出したのには理由があった。 その後、感動的に美しい日の出の風景を楽しむ。 |
毎回違った表情を見せてくれる朱鞠内湖の日の出 |
朝食後、凪いだ朱鞠内湖に漕ぎ出す。 そろそろサイトに戻ろうと思って時計を見ると、既に午前7時を過ぎていた。 |
二叉の木まではサイトから片道2.5キロくらい | 風化がかなり進んでいる気がする |
「これから30キロ走らなければならないのに、俺達って何やってんだろう」 川沿いに上流に向かうと言うことは、次第に標高が上がっていくと言うことでもある。 15キロの折り返しは、添牛内の集落を過ぎたまだその先。そこまでは、まだ何とか余裕もあった。 もう急ぐ必要もなく、日本一の蕎麦畑を一望できる高台から、ゆっくりとその風景を撮影。 その後はルオントで温泉に入り、レストランで蕎麦を食べる。 幌加内の市街地まで戻って買い物をしてからキャンプ場へと戻る。 日が西へ傾いてくると私達のサイトには陽射しが届かなくなるので、カヌーで漕ぎ出して湖の上でビールを飲む。 ここで働いているkazunokoさんの旦那さんが顔を出してくれた。 大雨が降ったりしたら、湖畔部の低いサイトは水没することもあるらしい。 昨日の、いや、今日の深夜1時にやってきた非常識外人3人組ライダーのテントもそのまま残っているのでちょっと嫌な予感がした。 今日の夕食の食材は何も用意してなくて、幌加内町のAコープで買い出ししようと思ったら、日曜日で休業中。 家から持ってきた薪もたっぷりと残っていて、ワインを飲みながら焚き火を楽しむ。 |
星空が月に取って代わられる |
湖の遠くの方から車の通行音が聞こえてくる。 9時を過ぎ、我が家が寝る時間になっても例の近所迷惑外人3人組ライダーは帰ってきてなかった。 翌朝も4時20分頃にイリジウム衛星が飛ぶはずなので、張り切って4時過ぎに起き出す。 かみさんも起きてきたので例の3人組がどうだったのかを聞いてみたら、何と、かみさんは、途中で我慢できずに一人で注意しに行ったとのこと。 その馬鹿外人達以外にも、第3サイトのど真ん中にテントを張っていた若者グループが午前3時まで大騒ぎしていたとのこと。 いずれにしても、昔はどんなに混んでいる時でも第3サイトは静かに過ごせる場所だった。グループのキャンパーは第2サイト、静かに直ぐしたいキャンパーは際3サイトと、自然とキャンパーの棲み分けができていた気がする。 そんな出来事も忘れさせてくれる程、霧に包まれた朱鞠内湖の風景は素晴らしかった。 この後には、朝霧をオレンジ色に染めながら朝日が昇ってくるのだろうと期待していたが、結局この霧は晴れるどころかますます濃くなり、私達が帰る頃まで湖を覆っていたのである。 帰りの車の中で、かみさんがようやく真相を話してくれた。 その後も、かみさんは前日のことや、言いたいことは一通り相手に伝えて、少しはすっきりできたようだ。 それにしても、絶対に許せない奴らである。 そんなアクシデントがあり、次第に様変わりしつつある朱鞠内湖キャンプ場だったけれど、それでもやっぱり私の大好きなキャンプ場であることに変わりはないのだ。 |
霧に包まれた湖畔の風景 |
戻る | ページTOPへ |