北海道キャンプ場見聞録
君はこの寂しさに耐えられるか
歴舟川の川原(8月12日〜13日)
特に出かける予定も無かった今年の夏休み。 ペルセウス座流星群がピークを迎えるのは13日火曜日の明け方近く。 週間天気予報では当日の空模様もまずまずで、これならば流星群も何とか見られそうである。。 そうして札幌を出発し、トウモロコシを仕入れるため中札内の道の駅に立ち寄る。 「このまま雨の中、ドライブしながら札幌まで帰るしかないのか。」 とりあえずはカムイコタンのキャンプ場まで行ってみることにした。 「こうなったら、意地でも川原でキャンプをしてやる!」 しかし、この季節、川原へ通じる様な道はイタドリなどが繁茂し、おまけに雨の後で路面状態が非常に悪くなっている場所もある。 その結果、あまりにも車が酷い状態になっていたので、大樹町市街地で洗車場に駆け込んだ。 西から流れてきていた雨雲は、日高山脈がブロックしてくれているようで、雨もポツポツと落ちてくる程度である。 こうして探してみると、車で近くまでアクセスできるような川原は結構あるものだ。 そうして最後に歴舟川の河口へと向かう。 そうして藪の中を抜けて、河口部の広々とした川原へと出てきた。 しかし、雨は降っていないものの灰色の雲が低く垂れこめ、腹に響くような太平洋の波音。 「君はこの究極の寂しさに耐えられるのか」 それでも、この広い河原の中からかみさんが選んだ場所は、カワラナデシコが群落となって咲いている近く。 |
カワラナデシコの花が唯一の彩りだった |
テントを張ると落ち着ける | 目の前には荒涼たる風景が広がる |
テントの前にKevipa風かまどを作る。 次はイス代わりの流木と、テーブル代わりの平たい石を集めてくる。 その後は焚き火用の流木集め。 全ての準備が整ったところで、焚き火に点火し、ビールをあける。 Kevipa風かまどの管理はかみさん。 私はその隣で、いつも通りの焚き火を楽しむ。 |
仲の良さそうな金麦とカワラナデシコ | かまどの管理はかみさんの仕事 |
夕食はレトルトカレー。 細かな霧雨が降り始めた。 周りは完全な闇に包まれていた。 |
良い焚き火だ | このまま横になりたくなる |
闇の中では焚き火の炎が心強い |
そうして9時過ぎには就寝。 天気が良ければ、今頃は川原の上に寝転がって満天の星空の中を横切る流れ星を眺めていたはずだ。 トイレットペーパーを燃やし、穴を埋め戻してテントへと戻る。 かみさんは「昼にラーメン食べて、その後にトウモロコシ1本食べて、その後にレトルトカレーだから、お腹がびっくりしたんじゃない?」と言う。 「3日も連続で早起きして川を下ったりしていたから、疲れもあったんじゃない?」 一眠りしても状態は回復せず。 最後は残念な結果になってしまったが、何もしないで札幌まで帰ってくるよりは充実した夏休みを過ごすことができた。 |
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