北海道キャンプ場見聞録
南の島でテント泊
屋久島ジェリーズキャンプ場(4月15日〜16日)
札幌の自宅を出る時には季節外れの雪が激しく降っていた。 今年は、希望した安いホテルが満室だったことと、飛行機を早い便に変更したことで、去年のツアー料金よりも一万円ほど高くなってしまった。 飛行機は羽田と鹿児島で乗り継ぎ。 ほぼ定刻の15時20分に屋久島空港に到着。 観光案内所に登山届けを出しがてら、安房川沿いを散歩。 翌日からは2泊3日で屋久島を縦走。 縦走最終日、高低差1600m、距離にして15キロを歩いて、何とか予定していたバスの時刻に間に合うように下りてこられた。 しかし私がこの日のキャンプ地に決めていたのは、ネットでたまたま見つけた尾之間にあるジェリーズキャンプ場である。 栗生の次のバス停から外人の男女が乗り込んできた。さすが世界遺産の島だと、変なところに感心してしまう。 彼らは尾之間温泉のバス停で降りていった。 「はい、ここですよ」と運転手さんがバスを停めてくれたのは、幸いなことに、街を少し通り過ぎただけの場所だった。 バス停から二又川を渡った先に手製の看板があり、そこから海に向かって細い道を300mほど降りていくとネットで見たことのある建物が現れた。 一緒に焚き火をするのも楽しそうだが、何せこちらは縦走を終えたばかりで疲労の極致に達している様な状態なので、焚き火スペースから離れた奥の方のサイトにテントを張ることにした。 そして気温も南国だった。 |
モッチョム岳も眺められ、なかなか快適なサイトである |
テントの設営を終えたら、まずは温泉である。 同じバスに乗っていた外人男女もここに風呂に入りに来ていた。 夕食は、当初予定していた店がキャンプ場から遠そうなので、スーパーで弁当を買ってキャンプ場で食べることにする。 食事を終え、街中まで戻ってビールを仕入れて、キャンプ場へと戻る。 テントに戻って早速ビールを開ける。
既に辺りは暗くなってきているが、気温はまだ25度近い。 ただ、二人用テントで縦走装備の二人が生活するのはとても窮屈なのである。 このキャンプ場のオーナーはドイツ人で、世界中を旅している間にここが気に入って住み着いたらしい。 彼は、私達が北海道から来ているのを知ると、とても喜んでくれた。養蜂もやっていて、夏の間は毎年北海道に来ているそうである。 夜寝る前にトイレに来ると、管理人さんは二人連れ外国人と一緒に焚き火で料理を作っているところだった。 夜も暑くて、シュラフのファスナーは開けたままで朝を迎えた。 キャンプ場の中を一回りするだけで、沢山の花を見ることができる。 |
色鮮やかなハイビスカス | かみさんの大好きなレンゲの花 |
9時にレンタカー会社の人が車を持ってきてくれた。 キャンプ場のオーナーさんに別れを告げてキャンプ場を後にする。 千尋の滝など有名どころの観光地は去年見ていたので、北海道でのドライブ時と同じく、面白そうな場所を見つけては寄り道しながら車を走らせる。 その中でも屋久島フルーツガーデンは最初は500円の料金に入場をためらったけれど、おじさんが園内植物のガイドをしてくれて最後にはフルーツの試食もあり、これで500円の料金はとっても安く感じた。 |
フルーツガーデンで記念撮影 | 中間ガジュマルは迫力満点 |
栗生の海岸も感動だった。 昼食に立ち寄った栗生の手打ちそば松竹も、美味しい店だった。 そして西部林道での最大の楽しみは、かみさん憧れのヤクザルとの対面。 そうしたら本当にいたのである。 横河渓谷の景観に圧倒され、次はウミガメの産卵地として有名ないなか浜までやってきた。 その後は、甲子園球児の様に砂浜の砂をかき集めて袋に詰める。 |
横河渓谷の美しいプール | いなか浜の美しい砂浜 |
いなか浜を後にして、最後に志戸子ガジュマル園に立ち寄る。 そうして島を一周して、最後の宿泊は安房の屋久島グリーンホテル。 その日の夜から降り出した雨は、翌朝になっても降り続いていた。 |
戻る | ページTOPへ |