北海道キャンプ場見聞録
アンヌプリ2往復ニセコキャンプ
ニセコ野営場(9月7日〜8日)
金曜日は朝から文句の付けようのない青空が広がり、何時もは素通りする毛無峠の展望台に寄り道して眼下の小樽の町並みを楽しむ。 今回のキャンプのメインとなるイベントは山登りで、かみさんからはニセコアンヌプリの希望が出されていた。 3年前にも一度、朝日を見るために暗いうちから登ったことがあったが、その時はガスに包まれて朝日の僅かな光が見られただけで終わっていた。 そんな考えをかみさんに話したところ「足の調子が悪いから、私もキャンプ道具を背負って登るのは止めようと思っていたの」との返事。 昼食はかみさんの希望により、ニセコミルク工房に新しくオープンしたレストランPRATIVOに入る。 隣の雑貨屋で格安のキャンドルスタンドを見つけて購入したり、羊蹄山をバックに記念撮影をしたりと、しばし観光客気分を楽しむ。 |
一品一品が美味しい野菜ビュッフェ | トラクターに乗って記念撮影 |
今日の宿泊地はニセコ野営場。 気温は25度くらいだろうか。 とても山に登りたくなるような気温ではない。 |
我が家のお気に入りサイト | 回りの眺めも良い |
何処かの小学校の登山遠足らしい集団が下山してきて、静かだったキャンプ場が子供たちの喚声に包まれる。 軽い散歩のつもりが、結構な高低差のある散策路で一汗かいて、キャンプ場へと戻ってきた。 このコースの標準タイムは登りが1時間半で下りが1時間。そこで、私の目標を勝手に登り1時間にする。 登山口から少し登ったところに「山頂まで2500m」の標識が立っていた。 この登山道は、最初の方こそ展望が効かないけれど、見返坂への分岐を過ぎれば、次第に眺めが良くなってくる。 「山頂まで1000m」の標識を過ぎる。 |
尾根に出ると昆布岳が見えた | 汗をかきながらガレ場を登る |
そこでがっかりしたのは、頂上からその美しい姿を眺められるはずだった羊蹄山が、その上半分を雲に隠されていたことである。 汗で濡れたシャツを脱いで山頂標識の上に干しておく。 山頂は風もなく、昼間の暑さも和らぎ、至って快適である。 後ろを振り返ると、ニセコ連山の向うに見える海が西日を受けて赤く輝いていた。 お湯を沸かして夕食にする。 |
遠くの海が傾いた太陽に照らされる | 食事をしながら夕暮れを待つ |
ガスが晴れた時、夕日は既に雲の中に入ってしまっていた |
空にまだ明るさの残っているうちに下山開始。 最後の林間部分に入ると周りは真っ暗で、ヘッドランプの明かりだけが頼りとなる。 脂汗が出てくるような痛みをじっとこらえる。登る前から調子の悪かった右膝を更に痛めてしまったようだ。痛みは残ったものの、単純な打撲だけで済んだのは幸いだった。 下山後はそのまま五色温泉に直行。日帰り入浴は午後8時までなので、それで少し下山を急いでいたのである。 テントに戻って風呂上がりのビールをいただく。明日、起きた時のひざの状態がちょっと心配である。たまたまかみさんが湿布薬を持っていたので、それを膝に貼っておくことにした。 翌朝は3時に起床。膝は相変わらず痛かったけれど、山に登れない程ではないので、予定通りアンヌプリを目指すことにした。 入山届を見ると、午前2時前に4人のグループが登っているようだ。真夜中に騒がしい声が聞こえていたが、多分そのグループだったのだろう。そんな奴らと山頂で顔を合わせることを考えると、ちょっとがっかりである。 汗をかいたので、途中で上着を脱いでいると、単独の女性が登ってきて私達を追い抜いて行った。負けてたまるかと直ぐにその後を追ったけれど、私達とは全然スピードが違い、あっという間に姿が見えなくなってしまった。 下界の夜景が美しかったが、三脚をセットして撮影する余裕もなく、ひたすら先を急いで登り続ける。 先に登っていた4人組は若者のグループだった。 女性がまた一人登ってきた。まさか土曜日の朝、ニセコアンヌプリの山頂がこんなに賑わうとは思ってもいなかった。 日の出が近づくと、赤く染まっていた雲から色が抜け落ちはじめる。 ダイナミックに変わっていく山頂からの朝の風景を楽しみながら朝のコーヒーを味わう。 |
朝焼けの空に浮かぶ羊蹄山のシルエットは本当に美しい |
左の尖った山は定山渓天狗岳、右の山は? | 一番奥が洞爺湖の湖面、手前の二つは雲海 |
山頂の朝の風景をたっぷりと楽しんだ後下山開始。 車の温度計は29度。9月に入ってもなかなか涼しくならない。 何となく私達が入るには照れくさくなる様な店だったが、海の見えるテラス席はとても快適だった。 シーカヤックや、最近流行っているらしい立ったまま漕ぐパドルボードが海の上をのんびりと進んでいく。 |
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