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ファミリーに囲まれて京極キャンプ

京極スリーユーパークキャンプ場(8月25日〜26日)

カヌークラブの8月例会で尻別川を下り、そのキャンプ地となっていたのがここ京極スリーユーパークキャンプ場である。
初めてここに泊まったのもクラブの例会の時であり、そんな機会でなければ我が家にとっては利用することのないキャンプ場なのだ。

パークゴルフ場の隣のサイト土曜日、白老川を下り終えてキャンプ場にやってきたのは午後4時過ぎ。
道内の小中学校の夏休みは既に終わったとはいえ、8月最後の天気の良い週末である。
果たしてタープを張れる様なスペースがあるのかと心配していたが、駐車場から少し奥に入れば十分な余裕があった。

特に隣のパークゴルフ場に隣接する付近には誰もテントを張っていない。
私だって、もしも我が家だけでここに泊まるとしたら、そんな場所にはテントは張らないだろう。
でも、今回は団体キャンプなので、タープの下は宴会場、個人のテントはただの寝る場所であり、どこにサイトを構えようと大して気にならないのだ。

ただ、他のキャンパーに迷惑をかけないために、他のテントからはできるだけ離れるように気を使う。
それでも、我がクラブのメンバーは大人しい人が多いので。団体キャンプであってもそれほど周りに迷惑をかけることは少ないのである。

眺めの良いサイトまずはビッグタープを張って、次に自分用のテントを設営する。
ここのキャンプ場の料金システムは、テントやタープはその大きさに係わらず、一張り毎に500円となっている。
かみさんはどうするのかと思ったら、ここでは自分用のテントを張るみたいだ。
一張り500円なら許せる範囲内とのことである。
もしもこれが1000円以上ならば、私のいびきがうるさいのは我慢して、一つのテントで寝ていたのだろう。

この様な料金システムには、我が家は何時も困らされるのだが、ここは完全なファミリー利用がメインのキャンプ場である。
家族4〜5人で大きなテントとスクリーンタープを張るのならば、この料金システムの方がお得に感じるのだろう。

利用しているキャンパーの7割くらいは、コールマンやロゴスのテントとスクリーンタープを張っている。
夏のキャンプ場のお決まりの風景である。
回りはファミリーキャンパーこうして見ると、タープを張っているキャンパーは本当に少ない。
混雑しているキャンプ場ではタープを張るスペースを確保するのは難しいだろうし、何と言っても吸血虫を防ぐにはスクリーンタープが最高である。
タープの下のこちらは、ハッカ油を塗っていても、無防備だった足首を蚋にかまれて血を流している有様だ。

もしも我が家がファミリーキャンプを始めたばかりの頃、このスクリーンタープが存在していたとしたら、果たしてどうしていただろう。
それでも多分、普通のタープを買っていたような気がする。
せっかくのアウトドアなのに、周りを囲まれていては部屋の中にいるのと変わりないように感じてしまうのだ。
別にスクリーンタープを否定している訳ではなく、これは単に個人の好みの問題である。
本当に吸血虫の多いキャンプ場では、我が家もソレアードの前室に逃げ込むしかないのである。

京極温泉と羊蹄山ビールで喉を潤してから、隣接する京極温泉に入りに行く。
カヌーでたっぷりと汗をかき、その汗を温泉で流し、外に出てくると火照った体を涼しい風が冷ましてくれる。
そしてテントサイトに戻って、冷えたビールをグビリと飲む。
何だかんだ言っても、温泉が隣接するキャンプ場は最高である。

遅れていた他のメンバーもやってきて、ビッグタープの隣に自分用のソロテントを設営する。
ファミリーキャンパーのテントが立ち並ぶ中で、この一角だけが山の上のテン場の様に見えるのが面白い。

 
夕暮れのキャンプ場
キャンプ場の夕暮れ

何時ものように肉を焼いて、お酒を飲んで、たわいのない会話をして、楽しい時が流れる。
こんな時は決まって、我が家のかみさんが皆から褒められる。
「今週はどこにも出かけないの?て、かみさんから追い出されるんだ」とか「子供が大きくなったら、お父さんなんか相手にしてくれない」とか、週末にカヌーで遊んでいる様な人は、ほとんどが同じような境遇の人ばかりである。
楽しい話しにお酒が進むそんな会話の後には必ず「良いよな〜、ヒデさんの奥さんは」と、まるで女神様の様に拝み奉られるのである。

そこに、I山さんが会社の女の子を連れてやってきた。彼女も、明日の尻別川の川下りに参加するらしい。
女神はやっぱり若い方が良い。
彼女のことは、以前に会ったことのあるO橋会長から「○○の大きな○○ちゃん」と何度も聞かされていた。
その本人を目の前にして、O橋会長の何時もの下ネタが爆発するのかと思ったら、逆に何時もより大人しくなっているのがおかしい。

暗くなってから、I山さんの会社の若者3人がトラックに乗って到着。
カヤックを積める車が無いので、わざわざトラックをレンタルしてきたらしい。
若い女神さんを含めて、カヤックやウェアーの足りない分は他のメンバーのものを借りたりして、それで明日の川下りに参加するとのこと。
夜も更けてゆく見た目はナヨナヨとした若者達だけれど、そうまでして川を下ろうとする彼らがとても頼もしく見えてしまう。

夜も更けて自分のテントに潜り込んだ頃、大地が揺れたらしい。
酔っぱらって、その大地の上に横になっている私は、その揺れに全く気が付かなかった。
周りのテントから「地震だ!」との声や、携帯の鳴る音が聞こえてくる。
私が職場から持たされている携帯も鳴り始めた。震度4以上の地震があった場合は、出勤しなければならないのだ。
さすがに今回は勘弁してもらうしかない。

O橋会長とK岡さんがテント越しに話す声が聞こえた。
奥さんから地震のことを心配して電話がかかってきたことを、K岡さんがO橋さんに自慢しているらしい。
1人だけ遊びに来ていても、奥さんが心配してくれていたことが余程嬉しかったのだろう。
皆、それぞれの家庭の事情を抱えながらも、大きな犠牲を払って遊びに来ているのである。

キャンプ場の朝この地震のおかげで寝るのが遅くなったけれど、目が覚める時間だけは何時もと変わらない。
無理して5時過ぎまでシュラフの中に包まっていたけれど、それ以上は眠れそうにないので、諦めてテントから起き出す。
その気配を感じて、かみさんもテントから出てきた。朝寝坊のできない夫婦なのである。

爽やかな朝の空気が心地良い。
朝のうちは雲が広がっていたけれど、今日も晴れて気温も上がってきそうだ。
朝食を終え、集合時間の9時に間に合うように荷物を片付ける。
川下り用装備に着替える頃には、既に汗が噴き出てくる。
涼しい川の上に出るまで、もう少し我慢しなければならなかった。


コールマンのテント村?   山のテン場?
コールマンのテント村?   こちらは山のテン場?


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