北海道キャンプ場見聞録
雨から逃れてスズランを
ニセウ・エコランドオートキャンプ場(6月9日〜10日)
土曜日の午前中が仕事。午後出発では出かける場所も限られ、高速道路を使えば簡単にアクセスできる白老の森野オートキャンプ場に泊まることにした。 ところが、仕事を終えてやって来た白老は土砂降りの天気。 しかし、雨の止みそうな気配はなく、再度雨雲レーダーを確認すると、南の方に別の雨雲が姿を現していた。 かみさんの「諦めて今日は帰りましょう」の言葉に素直に従い、マザーズでお土産のシュークリームを買い、再び高速道路に乗って札幌へ。 白老から離れるに従って雨も弱まり、日高方向の空には明るさが戻ってきていた。 近くのキャンプ場としては、二風谷ファミリーランドオートキャンプ場とニセウ・エコランドオートキャンプ場がある。どちらもまだ泊まったことがなく、これもまた良い機会だった。 チェックイン時間の午後5時を過ぎていたが、管理人さんが快く迎えてくれた。 それよりも、程良いバランスで植えられている場内の樹木が気に入って、そのど真ん中にテントを張ることにした。 芝生も良く手入れされて、快適なキャンプ場である。 夕食はスパゲティで簡単に済ませて、その後はサイトでまったりと過ごす。 普段は邪魔者に感じる場内の照明も、周囲の樹木を柔らかに照らしてくれて、良い雰囲気を演出してくれている。 ワインを飲みながら、「次はどこへ行こうか」との話しをする。 |
夜中に聞こえていた雨音もそのうちに止み、朝は小鳥のさえずりで目が覚める。 その雨も直に止んで、日が射してきた。 ここのキャンプ場には五右衛門風呂もある。 |
ここがカエルの大合唱の会場だったのかも |
バンガローと炊事場も風景に溶け込む | 手作りの看板が微笑ましい |
午前8時前、管理人さんに挨拶してから、芽生のスズラン群生地へと向かった。 そうして到着したスズラン群生地。 でも、時間が早かったので、祭りの準備をしている人達以外の観光客は私達だけ。 スズランは葉の下にひっそりと花を付ける。 以前から興味を持ちながら、今に至るまでここを訪れずにいた理由は、それなのである。 それでも、広大な群生地の中を奥に進むに従って、まだ花盛りの株が多くなってきた。 スズランに混ざってアマドコロも所々で花を咲かせていた。 他に目立つのはワラビだった。ワラビの群生地とも言えるくらいに沢山は得ている。 広大な群生地をゆっくりと一周して芽生を後にする。 |
水滴が美しい | 鐘があると鳴らしたくなる |
スズランの群生 |
これで目的を達した訳だけれど、まだ完全ではなかった。本来の予定では日曜日は山を登ることにしていたのである。 坊主山へ向かう途中、振内の鉄道記念館や旧富内駅を訪れる。 初めて泊まるキャンプ場に、初めてのスズラン群生地、鉄道施設も初めて訪れるところで、これから向かう坊主山も初めて登る山だ。 |
旧富内駅構内の線路 | どちらの駅にも客車を利用した宿泊所がある |
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