今回は、明日のカヌー運動会で対戦するカヌークラブガンネルズと帯広畜大チームが合流するのでビッグタープをもう一張り連結する。
近くのいこいの湯で一風呂浴びて戻ってくると、畜大チームが到着してテントを設営しているところだった。
それまでがらんとしていた2連結のタープの中が、元気な学生たちが入ってくると急に賑やかになる。
G藤さんがここに着いた時からスモークしていたらしい、卵や肉の燻製が出てきた。
スモーカーは段ボールで自作したもので、使い終わればそのまま焚き火で燃やしてしまうとのこと。 そんなスモーカーで作った燻製でも味は最高である。
私も一時期、段ボールのスモーカーで燻製作りにチャレンジしたことがあったけれど、その後はなかなかやる機会がなく、アウトドアショップで本格的なスモーカーを見るたびに、購入意欲をそそられていた。
それがこの燻製を食べたおかげで、また燻製作りへの意欲が掻き立てられそうである。
賑やかな宴会が進んだところで恒例のオークションが始まる。
毎年このオークションでは必要のないものまで競り落として、かみさんから白い目で見られるので、今回はおとなしくしていることにした。
ところが今回はそのかみさんの方が積極的で、何とF本さんの出品したクロスカントリー用のスキー板を競り落としたのである。
以前からクロスカントリーに興味は持っていたようだけれど、板だけあっても靴が無ければどうしようもない。
それに、一人で始めるわけにもいかないので、そのうちに私の分も買うことになるかもしれない。
安く競り落としても、結局は随分と高いものになりそうな気がするのである。
焚き火の煙が充満するタープの中から逃げ出すと、上空には美しい星空が広がっていた。
雨に洗われて空気も澄んでいるのだろう。
I山さんを呼ぶと、早速、星の解説をしてくれる。
「カシオペア座から○×を辿っていくと見えている明るい星が△□です。そこから同じ長さだけ左に行くと暗い星が見えているでしょう。そのちょっと下にぼんやりと見えるのがアンドロメダ大星雲です。」
皆、「へ〜」とか「は〜」とか言いながら目で追っているようだけれど、私にはどれがどれだかさっぱりわからなかった。
それでも、子供のころに学研の付録に付いてきた望遠鏡でアンドロメダ大星雲を初めて見た時の感動をおぼろげに思い出した。
昼の2時ころから延々と飲み続けていると、さすがに飲み疲れてくる。
夜の11時には脱落して、歯も磨かずに自分のテントへと直行。急に冷え込んできたようで、震えながらシュラフの中へと潜り込んだ。
私は気が付かなかったけれど、かみさんの話ではこの時間に気温は0度まで下がり、テントに下りた夜露も凍り付いていたとのことである。
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