5連休の後半は、歴舟川の川下りに合わせてカムイコタンのキャンプ場に泊まる。
釧路川を下った後は、そのまま十勝の実家に寄って1泊。
母親から、おにぎりやらお菓子、果物、栄養ドリンク、ビールなどをどっさりと持たされて、歴舟川へと向かった。
途中、チーズを買うために中札内村の「十勝野フロマージュ」に立ち寄る。
小さな店の中が客で溢れかえっているのには驚かされた。近くの道の駅も満車である。
昨日は釧路から十勝へ来るのに、遅い車の大行列に悩まされたりと、さすがにこの5連休は観光地は何処も大混雑となっているようだ。
今日は裏道ばかりを走っているので、チーズ屋を除けば混雑とは無縁のままでカムイコタンのキャンプ場までたどり着くことができた。
ここのキャンプ場は最近になって開設期間が短くなり、夏の間しかオープンしていない。でも、道路沿いのトイレと水飲み台が使えるので、その裏の芝生広場を利用してキャンプは可能である。
それなのに、到着したときにはその芝生広場にびっしりとテントが立ち並び、子供達の喚声も響き渡っていた。
知らずにキャンプに来た人ならビックリするだろうけれど、道内の三つのカヌークラブの人達が既にここに泊まっていたのは知っていたので、私はその様子を見てもうろたえる事はなかった。
前日から歴舟入りしていたサダ吉会長が、またビッグタープを張ってくれていた。今回はビッグタープも2連結となっている。
釧路川で別れたばかりの人達と、またここで「こんにちは」と挨拶するのも、何だか不思議な気分である。
まずは寝る場所のテントを設営する。
朝は素晴らしい十勝晴れとなっていたのに、例によって我が家の到着にあわせるように上空には雲が広がっていた。
軽く食事を済ませた後、この日の予定の歴舟川上流部のダウンリバーへと向かった。
ダウンリバーの後半になって、再び青空が広がってきたけれど、太陽の周りに暈がかかっているのが気がかりなところである。
天気予報でも翌日はパッとしない予報となっているのだ。
トイレや炊事場が使えないのにも係わらず、川原のサイトには数組のキャンパーがテントを張っていた。
ちょっと不便だけれど、連休期間中にこれだけゆったりとキャンプができるのだから
上流部を下る時はキャンプ場がゴール地点となるので便利である。
でも、どっちみち上流に置いたままの車を回収してこなければならないので、ゴールして直ぐにビールを飲む恩恵にあずかれないのがちょっと残念だ。
午後4時過ぎににカムイコタンの川原に到着したけれど、ビッグタープの下でビールにあり付ける頃には既に5時を過ぎていた。
今の季節は5時にはもう暗くなってくるので、夕食の準備などこの時間帯は皆忙しそうである。
そんな中で一人でまったりとビールを飲んでいるわけにもいかず、焚き火用の薪集めをすることにした。
サダ吉会長が乾いた薪を準備してくれてはいるけれど、キャンプ3泊目ともなるとさすがにその量も心許無くなってきているのだ。
夏を過ぎた後なのに、林の中に入れば直ぐに十分な量の枯枝を確保できた。
こんな場所に入ってまで焚き火用の薪を得ようとするキャンパーはほとんどいないのだろう。
寒い時期にはビッグタープの周りをシートで4面張りすることもあり、そんな時に、拾ってきたような枯枝をタープの中で燃やすと濛々と煙が立ち上って大顰蹙をかうところである。
今日は比較的暖かく、ブルーシートを片面に張っただけなので、少し湿ったような枯枝を燃やしても迷惑はかからない。
例年の歴舟川例会と比べると、今年は参加者はやや少なめである。
さすがに5連休ともなると、家族を捨てて一人で遊びに出ることも難しくなるのだろう。
そのためか、我がクラブのI上さんを含め、家族連れでやってくる人達が何時もより目立っている。
その点、我が家の場合は、子供は手を離れ夫婦二人で行動しているので、誰にも気兼ねせずに遊んでいられるので、恵まれた立場なのかもしれない。
某クラブの人達が遊びに来て、タープの下が急に賑やかになる。
某クラブは宴会系のメンバーが多く、最近はそれに学生メンバーも多く加わり、元気一杯のクラブである。
その某クラブの間では、私の入っているクラブのキャンプがとてもお洒落であると言われているらしい。
私としては、他にお洒落なキャンパーを沢山知っているので、それから比べたら何処がお洒落なんだろう?と不思議に感じてしまう。
確かに我がクラブと某クラブではキャンプスタイルに大きな違いがある。
某クラブでは、タープの中央にテーブルが置かれて、その上に大量の料理とお酒が並べられ、その周りをぐるりと囲んで延々と宴会が繰り広げられる。
一方我がクラブの場合は、タープの中央に置かれるのは焚き火台で、その周りをぐるりと囲んで座って、その間に小テーブルやマイ七輪が並べられ、大きなテーブルは基本的に後ろ側に置かれる。
でも、基本的な一番大きな違いは、各自の酒量というところかもしれない。
まあ、クラブ毎に色々な違いがある方が、交流していても楽しいのである。
|