9月の5連休、秋の行楽シーズンと重なってキャンプ場は何処も混雑しそうである。
我が家は連休期間中、カヌークラブの例会に参加することにしていた。
せっかくの5連休なのだから、自分だけで計画を練ったキャンプの旅に出たい気もするけれど、各地の混雑を考えれば、こんな時は例会キャンプで皆と一緒に行動している方が良いのかも知れない。
例会最初の宿泊地は屈斜路湖の和琴半島湖畔キャンプ場で、6年ぶりの利用になる。好きなキャンプ場だけれど、札幌からも遠くて、なかなか泊まる機会がないのだ。
午後1時までに集合となっていたので、屈斜路湖まで一番短時間で走れそうな、旭川紋別自動車道丸瀬布経由のルートを選択。
しかし、さすがに天気の良い5連休の初日とあって、何処の道路も車が多く、快適には走れない。それでも、札幌を7時に出発して、屈斜路湖を一望できる美幌峠には11時40頃に到着。
まだ時間に余裕もあったので、久しぶりにここの展望台の一番上まで登ってみる。
そこから、波もなく穏やかな屈斜路湖の様子を見下ろしていると、一刻も早くそこにカヌーを浮かべたくなり、駆け下りるようにして駐車場まで戻ってきた。
そして12時過ぎにキャンプ場に到着。
キャンプ場入り口の真正面に、既にサダ吉会長がビッグタープを張ってくれていた。
場内もまだ意外なほどに空いている。でも、これからどんどんとテントが増えてくるのは明らかである。
何時もなら、例会キャンプの時でも自分のテントを張る場所だけはこだわってしまうのだけれど、今回はそんな事は気にしないで、ビッグタープから少し間を空けた湖畔にテントを設営した。
一般のキャンパーなら、このタープを見ただけで警戒して、なるべく遠くに逃げてくれるはずである。
他のメンバーもポツリポツリと到着する。
老夫婦が手作り風のバーベキューコンロを持ってタープの中に入ってきた。誰だろう?と思ったら、弟子屈に済んでいるクラブのN野さんのご両親だそうだ。
そのバーベキューコンロは、一斗缶よりも二回りほど小さな缶を加工して上手に作られている。それを四つ並べて上に網を敷けばちょうど良い大きさのバーベキュー台となる
ホクレンの飼料袋一杯に詰め込んだ炭と、良く燃えそうな焚付けも用意してくれていた。車の装備やお父さんの服装・容貌などから見ても、年季の入ったアウトドアマンって感じがして、素敵なご老人である。
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