カヌークラブの例会で泊まる沙流川キャンプ場。
これまでにも何度か、その中を歩いたことはあるが、泊まるのは今回が初めてである。
日高町の市街地から徒歩圏内に位置しているのに、場内は木々に囲まれ、とても落ち着ける雰囲気のところだ。
その中でも奥の方のオートサイト部分は、環境も良くて、以前からそこにテントを張ってみたいと考えていた。
でも、今回は例会キャンプなので、駐車場の隣りのフリーサイトに大型タープを張ることになり、我が家のテントもその近くに張ることになりそうだ。
既に桜の散ってしまった札幌を出発し、高速に乗って夕張インター付近までやってくると桜の花が目立つようになってきた。
札幌では既に散ってしまった桜も、この付近ではちょうど今が満開を迎えている様子だ。
今年のGWは十勝と札幌で満開の桜を楽しみ、そしてここでまた満開の桜との再会。
今年の桜は花付きも良く、本当に美しい。
その桜の花に吸い寄せられるように、夕張市紅葉山を過ぎた先の楓の集落付近で国道から外れて脇道へと入った。
桜の花でピンク色に染まっている場所を目指して車を走らせていると、小さな広場のような場所に出てきた。
何本もの桜の古木が、その広場を覆うように枝を広げている。なんだかとても不思議な空間だった。
後日、地形図で確認してみると、私達が訪れた場所には三吉神社と書かれてあり、それでようやくその場所の意味を知ったのである。
山を越えて日高町に入ってくると、そこでも桜が満開になっていた。
町のいたる所がピンク色に染まっている。
こんなに桜の美しい年に、車での移動途中にその風景を楽しむだけで殆ど終わってしまうのが何とも勿体無い気がした。
時間があれば、桜の花だけを目的にもっと色々な場所を尋ねてみたかったものである。
キャンプ場に到着すると、何時もの例会キャンプの時と同じく、サダ吉さん夫婦がビッグタープを既に張り終えているところだった。
場内でも、あちらこちらで桜が花盛りである。
まずは、自分達のテントを張る場所を探すことにする。
今回のキャンプでは、先日買ったばかりのザックに自分のテントやシュラフ一式を詰め込んで、それぞれで持ち運びするようにしたので、車から設営場所までの荷物運びと言う重労働からほぼ解放され、自由に好きな場所にテントを張ることができる。
とは言っても、クラブのタープからあまり離れてしまうのも不便で、寝るためだけのテントなので適当なところで妥協することにした。
できれば満開の桜の木の下にテントを設営したかったところだ。
そして今回のキャンプでもう一つ新たにデビューしたのが、私用のMSRのテント。
一応はソロ用のテントだけれど、我が家がこれまでに購入したテントの中では、ダンロップの大型テントに匹敵するような価格なのが信じられない。
これからこのテントで幾つの夜を過ごすことになるのか、とても楽しみである。
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