北海道キャンプ場見聞録
至高の旭岳雪中キャンプ
旭岳山麓(3月9日〜10日)
今年のキャンプ始めは久しぶりにオホーツクの流氷キャンプへ行ってみようと、去年の暮れ頃から考えていた。
今時期ならば、この付近まで来ると道路沿いのトドマツなどがその枝葉にたっぷりと雪を積もらせて、如何にも冬山らしい風景が広がっているはずなのに、数日前の気温が高くなった時に雨でも降ったのか、白い衣を脱がされた丸裸の木々が寒々と立っているだけである。
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相変わらず空は雲に覆われ、乾いた雪もサラサラと降り始める。去年の旭岳キャンプと全く同じ展開になっている。 散歩から戻ってくると、既にテントの上には薄らと雪が積っていた。喉が渇いたので1本だけ持ってきていたビールを飲む。 |
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夜中に何度か目が覚め、その度に時計を見るけれど、なかなか時間が経たない。冬のキャンプでは、ひたすら朝が来るのが待ち遠しいのである。 |
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山の朝の風景をたっぷりと満喫してテントまで戻る。途中で振り返ると、この天気も長くは続かないよと言わんばかりに、太陽の周りにはくっきりとした暈がかかっていた。 |
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それぞれが真っ白な冬の森の散歩を満喫してテントまで戻ってきた。名残惜しいけれど撤収の時間である。 |
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そうして仕事を休んだ金曜日の朝、曇り空の札幌を出発。天気予報は曇りのち晴れになっているので、そんな暗い空も気にならないくらい、今年の初キャンプに心は弾んでいた。
それでもロープウェイ駅の駐車場まで来ると10cm以上のフワフワのパウダースノーが積もっていて、周りの木々もそれなりに白く雪化粧していた。
それも半端な力ではなく、夫婦二人がかりで全身の力をこめなければソリが上ってこないのだ。
そこから、誰の足跡もない森の中へと分け入る。新雪が20cm以上は積っているようだ。スノーシューでその中を歩くと、積った雪がそのまま全て舞い上がりそうなフワフワのパウダースノーである。

台風18号で倒れたものなのだろう。

昨日は8時に寝たのだから、睡眠時間としてはもう十分に取れている。日の長い時期ならその時間に起きても良いのだけれど、冬の今では起きたところでどうしようもない。
かみさんが感嘆の声をあげているので、私もその場所まで登ってみると、その遠くの山の頂が朝日を浴びて白く輝いているのが見えた。

外に置いてあった私の腕時計PROTREK、マイナス10度までしか表示されないので、未だに測定不能のままだ。


