やっと辿り着いた21世紀の森
旭川市21世紀の森ふれあい広場(9月9日〜10日)
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今日は天気が崩れるとの天気予報だったけれど、朝起きた時はまだ青空も広がっていた。
丘の上に見える展望台まで登ってみることにする。
広大な園地を歩きながら、ここは一体何を目的に作られたのだろうと考えてしまった。所々にベンチも設置されて、いわゆる公園なのだろうが、その広大なスペースの意味が分からない。
そもそも木が1本も生えていないこの土地は、造成する前はどんな土地だったのだろう。
立派なトイレはキャンプ場からはちょっと離れた場所にあるので、キャンパーには使いづらい。
公園利用者のためのトイレという位置づけなのだろうが、キャンパー以外の人間が沢山やってくるような場所とも思えない。
全てにおいて何となくアンバランスさを感じてしまうところなのである。
展望台の裏には山の中へ続く散策路が作られていた。
そこを途中まで歩いてみたが、多分その先は湖畔の道路まで降りるようになっているのだろう。
歩いて楽しい道でもないので、途中で引き返してきた。
立派な木柵やプラ擬木の階段を使った出来たばかりの散策路だというのに、既にススキがその中に進入してきている。
数年後には跡形もなく消え去ってしまう運命に見えてしまう。
職業柄、新しく作られたこのような施設を見ると、どうしても色々なことが気になってしまい、歩いていてもちっとも楽しくない。
テントに戻ってきて朝のコーヒーを入れる。
朝食のメニューは残りご飯でチャーハンを作るつもりが、塩コショウを忘れてきたので昨晩に続いて豚丼が朝飯となった。
朝もたいして冷え込まず、今日もまた気温が上ってきそうな様子である。とても9月のキャンプといった雰囲気ではない。
朝露に濡れたテントをアスファルトの駐車場の上に移動させると、あっと言う間に乾いてしまう。
撤収を終える頃には額に汗が浮かんできていた。
帰りに改めて他の2箇所のキャンプ場を下見してみた。
旭川市21世紀の森ファミリー広場の方は、こちらよりも高低差の大きい段々畑状のサイトに、結構な数のテントが張られているので驚いた。
こちらの方が木が多くて落ち着いた雰囲気だけれど、眺めが良いわけでもなく荷物運びは相当苦労しそうだ。何でこちらの方にキャンパーが多いのか、ちょっと不思議である。
そこの管理棟でパンフレット等を見ていると、昨日のタルハウスの受付にいたおじさんが声をかけてきてくれた。
おじさんは殺風景な新しいキャンプ場よりもこちらの方が好きだという。帰り際に「今度はこっちに泊まりにおいで」と言ってくれる。多分もう来ることは無いだろうなと思いながら、そんなおじさんの言葉がとても嬉しかった。
次は北海道立21世紀の森へ行って、昨日は見ている暇も無かった林間サイトの方を覗いてみる。
森の中に作られたテント床は苔に覆われ、ほとんど利用者もいないような様子である。でもここのサイトは私の感性にピタリとはまるところだった。もしも昨日ここを見ていれば、駐車場からの長い距離を歩いてでもテントを張っていたかもしれない。
森林学習展示館に入って、そこで暇そうにしているおじさんに色々話を聞いてみた。
他の2箇所のキャンプ場は市の管理で、どちらかといえばレジャー目的で作られているのに対して、こちらは道有林の中での森林学習を本来の目的として作られたのだとか。
キャンパーにとってはそこが作られた目的なんてどうでも良いような話である。
林間サイトのことを聞いてみたら、山火事が心配なのでそこを開放している時は見回りもしなければならないし、余計な経費がかかるため混雑時期以外は芝生サイトだけを開放しているとのこと。
昨日話を聞いた人も、同じように経費のことを話していたが、どうも釈然としない理由である。利用者のことを考えずにただ面倒なことを避けているだけの、役人的な考えが見え隠れしてしまうのだ。
いずれにせよこの林間サイトでの焚き火は禁止されているようなので、それならばわざわざここまで泊まりに来る価値は私にとっては無いかもしれない。
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