小中学校の夏休みも終わり、そろそろ静けさを取り戻したキャンプ場でまったりと過ごそう。そう考えて、金曜日から休みを取ってキャンプへ出かけることにした。
2泊キャンプで場所は支笏湖。そこまではすんなりと決まったけれど、美笛にするかポロピナイにするか、かみさんはオコタンが良いと言いはじめるし、結局当日の朝になっても決められないまま札幌を出発する。
1泊ならば、ジェットスキー等が禁止されて静かになったポロピナイ、支笏湖独り占めキャンプが楽しめるオコタンと言う選択肢も考えられるけれど、同じ場所に2泊して退屈しないで過ごせるのはやっぱり美笛だろうというのが私の考えだった。
朝日の昇る位置、夕陽の沈む方向、三日間の風向きなどそれぞれのキャンプ場での条件を考慮して検討した結果、結局は現地に行ってから考えるといういつもどおりの適当な結論に達してしまう。
とりあえずオコタンは選択肢から外して、まずはポロピナイに立ち寄る。ジェットスキーは禁止されていても、湖畔にはチップ釣りのボートがずらりと並び、大型観光バスが停まっていたりといつもどおりの賑やかさである。
キャンプ場はその奥にあるので静けさは保たれているものの、やっぱり印象は良くない。湖からの風もかなり強く吹いていたので、キャンプ場まで入ることなく美笛に泊まる事に決定した。
そうして、美笛に到着したのが10時過ぎ。平日のこの時間なのでキャンパーの姿はほとんど見られない。好きなサイトを確保することが出来る。
ところが支笏湖の水位がかなり上っていたので、私の狙っていた北側の湖畔は水没してしまいテントを張れるようなスペースが無くなっていた。かみさんは川の流れ込んでいる部分が気に入ったみたいだが、私としてはそこからのロケーションがちょっと不満である。
久しぶりの美笛なので、じっくりと考えて一番満足できる場所を探したい。その結果、湖畔中央部の樹木に囲まれたスペースにテントを張ることに決定。
ファミリーが2組余裕でテントを張れるだけのスペースに、今回は夫婦別々のテントを持ってきていたので、それを距離をおいて設営。その間にテーブルをセットしたら、他のキャンパーが入り込める余地はない。
かなり贅沢なスペースの使い方だが、夏休みの混雑が去った今時期ならばこれも許されるだろう。そもそも夫婦でなくて、お互いにソロのキャンパーだと考えたら普通のテントの張り方である。
まだ夏を思わせる強い陽射しも、周囲の樹木と真ん中の大きな木が気持ちの良い木漏れ日に変えてくれる。
湖の波の高いのが気に入らないが、夕方になれば風向きも変わってくるはずで、今日の日中だけの辛抱である。
かみさんが地元農産物を仕入れたいと言うので、昼食後にちょっと出かけることにした。
ついでに久しぶりに美笛の滝にも寄り道してみる。
車を停めた場所から山道を15分ほど歩くと美笛の滝に到着。前回ここを訪れたのは、もう10年以上も前の晩秋だったような気がする。
記憶に残っている印象では水の少ない枯滝のようなイメージだったが、久しぶりに見る美笛の滝は水量も多く、堂々とした姿である。真下で浴びる霧のような水しぶきが心地良い。フウマも滝つぼの中で気持ち良さそうに泳いでいる。
その後は美笛峠を越えて大滝村の道の駅へ向かう。峠のトンネルを抜けて直ぐに目に入る看板に伊達市と書いてあるのがどうもしっくり来ない。
市町村合併で大滝村は伊達市に編入されたのだけれど、伊達市はどうしても噴火湾沿いの町というイメージなのである。
道の駅でジャガイモととうきびを仕入れてキャンプ場まで戻ってきた。
相変わらず湖面の波は高く、カヌーで遊べるような状況では無かったけれど、2泊キャンプなのであくせくする必要も無い。
恵庭だけの上には刷毛で掃いたような美しいすじ雲が浮かんでいる。
何をするわけでもなく、少しずつ姿を変える雲の姿をぼんやりと眺めながら、ビールをいただく。
美笛では背後の森の中に太陽が沈むので、モラップのように夕陽を楽しむことはできない。それでも今日は空に浮かぶ雲がうっすらとピンクに染まり、夕方の風景を演出してくれた。
夕食のメニューはキノコご飯に豚汁、サンマの塩焼き。キャンプで食べるこんな家庭的なメニューが、何となくほのぼのとして美味しく感じられる。
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