トップページ > キャンプ > キャンプ日記 > 2006年キャンプ日記

真夏の尻別川京極キャンプ

京極スリーユーパークキャンプ場(8月5日〜6日)

 カヌークラブの8月例会は尻別川、宿泊地は京極スリーユーパークキャンプ場。
 このキャンプ場は、パークゴルフ場やテニスコートに挟まれたような公園の一角がキャンプサイトとなっていて、我が家の趣向からは完全に外れたようなところである。
 クラブの例会で泊まる時はそんな趣向は一切関係なく、普段は足も向かないようなキャンプ場に泊まれるので結構楽しかったりする。
 夏休みの週末でキャンプ場も混み合いそうなので、役員が早めに行って場所取りだけすることにした。私にとって心配なのは、場所取りよりも当日の気温の方である。北海道も8月に入って本格的な夏の暑さとなり、札幌でも真夏日が記録され始めた。
 30℃を越える暑さの中でキャンプするなんて、考えただけでゾッとしてしまう。歌登キャンプの時は27℃になっただけでその暑さに途方に暮れていたくらいなのである。
青空と羊蹄山 札幌を出る時は雲に覆われていた空も、中山峠を越える辺りから青空が広がり始め、京極町に着く頃には透き通った真っ青な空に羊蹄山の姿がくっきりと浮かんでいた。
 9時半前にキャンプ場に到着。
 ちょうどI田会長とI山さん、S吉さんが大型タープの設営を始めるところだった。その場所はキャンプ場からやや離れた未舗装の駐車場である。
 S吉さんが「あんな感じだから」と指差す方を見てみると、その光景に唖然としてしまった。ずらりと並ぶテントの集団。似たようなテントが多いものだから何かのイベントでもやっているのかと勘違いしそうな風景である。
 ホームセンターでよく見かけるような大型のテントにスクリーンタープ、それが本来のキャンプ場の敷地からはみ出すくらいにびっしりと立ち並んでいるのだ。
 最初に到着したS吉さんもその様子にビックリして、急遽、団体で利用するということで管理人の方にその場所の使用を認めてもらったとのことである。
 タープの設営が終わった後は、隣の草地に自分のテントを張る。本来のキャンプ場ではないので、本当にただの草地と言った感じだ。刈った草はそのままで、下もデコボコの状態。それでもあの混雑した中にテントを張ることを考えれば、天国のようなサイトである。
 サイトの心配が無くなったところで、川下りのほうの集合地点へと向かった。

 川下りのゴールはキャンプ地の直ぐ前にすることもできたけれど、上陸した後でパークゴルフ場を横切らなければならないので、その手前の河川敷に車が乗り入れられる場所をゴール地点とした。
 青空の下の快適な川下りだったけれど、ゴール間近の流れが緩やかな区間で向かい風に苦しめられたので、体力的にはかなりばてていた。
 サイトに戻ってくるとその風でタープが飛ばされかけていたので、まずはその補強をする。そしてようやくビールにありつけた。このビールを飲むために、向かい風の中を必死い漕いできたのである。
我が家のサイト 風は強かったけれど夕方には止みそうな風だった。この風が幸いして暑さもそれほど気にならない。もしもこの風が吹いていなかったら、ビールの力だけではとてもクールダウンはできなかっただろう。
 サイトの前は一段下がって陸上競技場のグランドになっていて、その向こうに羊蹄山の姿が近くに迫って見える。
 羊蹄山の周囲にはその姿を楽しめるキャンプ場がいくつかあるが、もしかしたらここからの眺めが一番かもしれない。
 一息ついたところで、怖いもの見たさでキャンプ場の中を一回りしてみた。
 駐車場は満車、キャンパー以外にパークゴルフをやりに来る人も多いので、その人たちの車が半分以上を占めていそうだ。
 遅い時間に到着した人は、キャンプ場の近くに車を停めることができず、離れた場所から荷物を運ばなければならない。
 場内は、張り綱同士が交差するような近さでテントが立ち並んでいる。こんな状態は10年以上も前の夏の仲洞爺キャンプ場で一度だけ経験したことがあったが、我が家には絶対に耐えられない状況だ。
 それでも子供たちはとっても楽しそうな表情でキャンプ場の中を走り回っていた。親も子供たちと同じくらいにキャンプを楽しんでいるかどうかは分からないが、まさしく夏のキャンプの風景である。
 ここのサイトは芝生広場だけなのかと思っていたら、小川の近くにわずかだけれど林間部分もあるのを初めて知った。難民キャンプのような混雑から逃れて、そこにテントを張っているキャンパーはとても優雅に寛いでいる様子に見える。
 もっとも、そこはキャンプ場の中でも奥まった場所になるので、荷物運びの時はこの暑さの中でとても優雅と言うわけにはいかなかっただろう。
 ところでその横を流れる小川だけれど、バイカモがびっしりと茂って最高に美しい流れである。直ぐ隣の羊蹄山の湧き水で人気のふきだし公園を源流とする川なので、その水の透明度も折り紙つきである。
 ここなら我が家も一度はテントを張ってみたい場所である。

大混雑のキャンプ場   美しい小川

 キャンプ場の隣には京極温泉がある。そして温泉の道路を挟んだ向かいにはローソンの店舗もあるので買出しにも便利。ふきだし公園も直ぐ近くなのでそこから汲んできた水で美味しいコーヒーも入れられそうだ。
 これだけの条件が揃っていれば、この混雑振りも理解できる。
温泉は直ぐ隣 私も温泉に入って川下りの疲れを癒した。
 温泉から出た後も湯冷めの心配をしなくて良いのが夏のキャンプの良いところである。
 今回は、去年の夏に一緒に然別湖キャンプや東雲湖ツアー、シーソラプチ川下りを楽しんだ「KeviKevi・LU☆CRE」のkevipaさん、ミエさん夫妻、そして3匹のワンちゃん達と一年ぶりに再会することができた。
 Kevipaさん達は数日前に北海道に上陸したばかりで、クラブの例会に合わせてキャンプと川下りに参加してくれることになったのである。
 我が家のフウマも連れて来てやりたかったが、このキャンプ場はペット禁止。
 あらかじめ電話で問い合わせたけれどあっさりと断られてしまった。
 この混み具合を見ればとてもペットを連れてこられるような状況ではない。ところがクラブでタープを張ったこの場所なら、ペット禁止のことは気にする必要も無さそうである。
 それでも炎天下の川下りのことを考えれば、老犬フウマは留守番させて正解だったかもしれない。
宴会風景 しばらくしてもう一組のゲスト、「大人の外遊び」のKenjiさん、kenjiの姫さん夫婦が到着した。
 お二人とは今回が初対面。と言っても、ネット上で何時もやり取りしているし、kenjiさんとは千歳川の水上と道路上から声を掛け合ったことがあり、姫さんはマラソンで走っている時に応援したこともあって、初対面と言う気は全然しない。
 こちらは日中のカヌーだけでへばっているのに、姫さんはこの暑さの中、マラソンの練習で35km走ってきたところだと言う。
 これまで身近に本格的なランナーと言う存在がいなかったので、あまり理解していなかったけれど、姫さんの話を聞いて、ランナーと言うものは常識では考えられないようなスタミナを持ち合わせているのだと改めて思い知らされた気がした。
 夜になっても気温が下がらず、おかげでビールを飲みすぎて酔っ払ってしまう。11時頃に歯を磨きにキャンプ場の方へ行くと、まだまだ賑やかな様子だった。
 こちらはそのままテントに入って爆睡。

 4時過ぎに目が覚めた。ちょっと飲みすぎたみたいで頭の中がガンガンしている。
 家に居るときも同じなのだけれど、最近は何時も同じ時間に目が覚めて、その後はいくら眠たくてもなかなか寝られないのである。
 今朝も、川下りに備えてもう少し寝ていようと思うのに全然寝られない。かみさんが起きだしたしばらく目を瞑って頑張ったが、5時過ぎには諦めて私も起きることにする。
朝の羊蹄山 テントは結露でびっしょりと濡れていた。おまけにテントのそこら中に大小のカタツムリが張り付いているのに驚かされる。タープの下も水滴がびっしりと付いていて、それがポツポツと落ちてくるものだから椅子を外に出して座らなければならない。
 S吉さん曰く、「これだけ朝晩の気温の差が大きいから、この付近で採れる野菜は美味しいんでしょうね」
 テントの撤収を早くしたい時の朝露は迷惑だけれど、確かに野菜にとってはこの朝露が何か良い働きをしているのだろう。
 もっと早起きしていれば、朝日で赤く染まった羊蹄山の姿を楽しめたようで、ちょっとがっかりである。キャンプでの飲みすぎはやっぱり良くないのだ。
 朝のコーヒーを飲んでいると、今日の川下りにゲスト参加する予定の進藤さんご夫婦とおばPさんが到着した。早朝のフェリーで小樽に到着して、そのままここまで走ってきたという。
 おばPさんとは去年のシーソラプチ川で一緒だったし、進藤さんとは一昨年に空知川近くのキャンプ地でお会いしている。このような道外キャンパーとの出会いも夏のキャンプの面白さである。
 昨日の澄み切った青空と違って、今日の空は晴れているものの薄い霞がかかっている。如何にも暑い一日になりそうな雰囲気だ。
 そんな中を姫さんが朝のランニングから戻ってきた。話しには聞いていたが実際にその姿を見ると改めて驚かされる。
 「何キロ走ったのですか?」と聞いて「5キロです」と答えられ、何だかホッとしてしまった。
 これで「10キロ走ってきました」何てあっさり言われたりしたら、姫さんの姿が違う種類の人間に見えていたかもしれない。

 びしょ濡れだったテントも夏の日差しに照らされて乾くのも早い。気温が上がる前に片付けてしまいたかったので、少し湿っている部分があっても気にしないで撤収する。
 川下りの出発までまだ2時間以上ある。
なかなかロープが・・・ 今日は全く風も無く、気温もどんどん上がってくるし、涼しいうちに早く川に行きたいな〜とタープの下で手持ち無沙汰な時間を過ごしていると、今日のレスキューの講師をしてくれるBBさんが、木登りでもやってみませんかと声をかけてきた。
 最近は道具を使った木登りがちょっとしたブームになっているようである。
 面白そうなので体験させてもらうことにした。
 どんな道具を使うんだろうと興味津々で見ていると、最初に木の枝にロープを引っ掛ける時はただ上にロープを投げ上げると言う、とっても原始的な方法だった。
 BBさんの投げるロープはなかなか狙った枝に引っ掛からなくて、私たち生徒が手出しをするわけにもいかず、じっと先生がロープ投げに成功するのを待っているしかない。
 ようやくロープが掛かったところで、まずは先生の模範演技である。登りながら色々と説明してくれるが、下で聞いている生徒達はポカンと口をあけて見上げるだけで、全く理解できていない様子である。
私の勇姿?  模範演技が終わって、最初に私がチャレンジしてみることにした。
 まずは全体重をロープに任せてみる。1本のロープに釣り下げられているような状態なので、必死になってロープにしがみ付いてしまう。
 「はい、右手はここを掴んで」、「あっ、そこじゃなくてこっち」、「左手でこのロープを上に引いて」、「あっ、それは下、下じゃなくて上に引くの」、「はい、次に足はここに乗せて」
 要は、梯子を上るように足の力だけでロープを登っていく仕組らしい。
 それは理解できても、相変わらず頭の中はチンプンカンプン。足で登ると言うよりも、本来は力を入れなくても良い筈の腕で体を持ち上げようとしてしまう。
 それでも何回か繰り返して、ようやく少しは高いところまで登ることができた。
 「で、降りる時はどうするんだ?」
 下にいる時にもっと教えてもらえばよかったと一瞬後悔したが、これは意外と簡単だった。
 ちょっとしたレバーの操作だけで体がスーッと下に下りてくる。
 「これって特殊部隊がロープ降下しているような雰囲気じゃない?」
 登るのは大して面白くなかったけれど、この降下は快感である。
 それは後の人も皆同じらしく、登る時は要領がつかめず四苦八苦しているが、最後に降下するときは「おぉ〜っ!」感動の声を上げていた。
 そうしている内に川下りへの出発の時間になった。
 真夏の太陽がじりじりと照りつける中、キャンプ場を後にする
 真夏のキャンプもそれなりに楽しいものである。


戻る   ページTOPへ