キャンプ場の隣には京極温泉がある。そして温泉の道路を挟んだ向かいにはローソンの店舗もあるので買出しにも便利。ふきだし公園も直ぐ近くなのでそこから汲んできた水で美味しいコーヒーも入れられそうだ。
これだけの条件が揃っていれば、この混雑振りも理解できる。
私も温泉に入って川下りの疲れを癒した。
温泉から出た後も湯冷めの心配をしなくて良いのが夏のキャンプの良いところである。
今回は、去年の夏に一緒に然別湖キャンプや東雲湖ツアー、シーソラプチ川下りを楽しんだ「KeviKevi・LU☆CRE」のkevipaさん、ミエさん夫妻、そして3匹のワンちゃん達と一年ぶりに再会することができた。
Kevipaさん達は数日前に北海道に上陸したばかりで、クラブの例会に合わせてキャンプと川下りに参加してくれることになったのである。
我が家のフウマも連れて来てやりたかったが、このキャンプ場はペット禁止。
あらかじめ電話で問い合わせたけれどあっさりと断られてしまった。
この混み具合を見ればとてもペットを連れてこられるような状況ではない。ところがクラブでタープを張ったこの場所なら、ペット禁止のことは気にする必要も無さそうである。
それでも炎天下の川下りのことを考えれば、老犬フウマは留守番させて正解だったかもしれない。
しばらくしてもう一組のゲスト、「大人の外遊び」のKenjiさん、kenjiの姫さん夫婦が到着した。
お二人とは今回が初対面。と言っても、ネット上で何時もやり取りしているし、kenjiさんとは千歳川の水上と道路上から声を掛け合ったことがあり、姫さんはマラソンで走っている時に応援したこともあって、初対面と言う気は全然しない。
こちらは日中のカヌーだけでへばっているのに、姫さんはこの暑さの中、マラソンの練習で35km走ってきたところだと言う。
これまで身近に本格的なランナーと言う存在がいなかったので、あまり理解していなかったけれど、姫さんの話を聞いて、ランナーと言うものは常識では考えられないようなスタミナを持ち合わせているのだと改めて思い知らされた気がした。
夜になっても気温が下がらず、おかげでビールを飲みすぎて酔っ払ってしまう。11時頃に歯を磨きにキャンプ場の方へ行くと、まだまだ賑やかな様子だった。
こちらはそのままテントに入って爆睡。
4時過ぎに目が覚めた。ちょっと飲みすぎたみたいで頭の中がガンガンしている。
家に居るときも同じなのだけれど、最近は何時も同じ時間に目が覚めて、その後はいくら眠たくてもなかなか寝られないのである。
今朝も、川下りに備えてもう少し寝ていようと思うのに全然寝られない。かみさんが起きだしたしばらく目を瞑って頑張ったが、5時過ぎには諦めて私も起きることにする。
テントは結露でびっしょりと濡れていた。おまけにテントのそこら中に大小のカタツムリが張り付いているのに驚かされる。タープの下も水滴がびっしりと付いていて、それがポツポツと落ちてくるものだから椅子を外に出して座らなければならない。
S吉さん曰く、「これだけ朝晩の気温の差が大きいから、この付近で採れる野菜は美味しいんでしょうね」
テントの撤収を早くしたい時の朝露は迷惑だけれど、確かに野菜にとってはこの朝露が何か良い働きをしているのだろう。
もっと早起きしていれば、朝日で赤く染まった羊蹄山の姿を楽しめたようで、ちょっとがっかりである。キャンプでの飲みすぎはやっぱり良くないのだ。
朝のコーヒーを飲んでいると、今日の川下りにゲスト参加する予定の進藤さんご夫婦とおばPさんが到着した。早朝のフェリーで小樽に到着して、そのままここまで走ってきたという。
おばPさんとは去年のシーソラプチ川で一緒だったし、進藤さんとは一昨年に空知川近くのキャンプ地でお会いしている。このような道外キャンパーとの出会いも夏のキャンプの面白さである。
昨日の澄み切った青空と違って、今日の空は晴れているものの薄い霞がかかっている。如何にも暑い一日になりそうな雰囲気だ。
そんな中を姫さんが朝のランニングから戻ってきた。話しには聞いていたが実際にその姿を見ると改めて驚かされる。
「何キロ走ったのですか?」と聞いて「5キロです」と答えられ、何だかホッとしてしまった。
これで「10キロ走ってきました」何てあっさり言われたりしたら、姫さんの姿が違う種類の人間に見えていたかもしれない。
びしょ濡れだったテントも夏の日差しに照らされて乾くのも早い。気温が上がる前に片付けてしまいたかったので、少し湿っている部分があっても気にしないで撤収する。
川下りの出発までまだ2時間以上ある。
今日は全く風も無く、気温もどんどん上がってくるし、涼しいうちに早く川に行きたいな〜とタープの下で手持ち無沙汰な時間を過ごしていると、今日のレスキューの講師をしてくれるBBさんが、木登りでもやってみませんかと声をかけてきた。
最近は道具を使った木登りがちょっとしたブームになっているようである。
面白そうなので体験させてもらうことにした。
どんな道具を使うんだろうと興味津々で見ていると、最初に木の枝にロープを引っ掛ける時はただ上にロープを投げ上げると言う、とっても原始的な方法だった。
BBさんの投げるロープはなかなか狙った枝に引っ掛からなくて、私たち生徒が手出しをするわけにもいかず、じっと先生がロープ投げに成功するのを待っているしかない。
ようやくロープが掛かったところで、まずは先生の模範演技である。登りながら色々と説明してくれるが、下で聞いている生徒達はポカンと口をあけて見上げるだけで、全く理解できていない様子である。
模範演技が終わって、最初に私がチャレンジしてみることにした。
まずは全体重をロープに任せてみる。1本のロープに釣り下げられているような状態なので、必死になってロープにしがみ付いてしまう。
「はい、右手はここを掴んで」、「あっ、そこじゃなくてこっち」、「左手でこのロープを上に引いて」、「あっ、それは下、下じゃなくて上に引くの」、「はい、次に足はここに乗せて」
要は、梯子を上るように足の力だけでロープを登っていく仕組らしい。
それは理解できても、相変わらず頭の中はチンプンカンプン。足で登ると言うよりも、本来は力を入れなくても良い筈の腕で体を持ち上げようとしてしまう。
それでも何回か繰り返して、ようやく少しは高いところまで登ることができた。
「で、降りる時はどうするんだ?」
下にいる時にもっと教えてもらえばよかったと一瞬後悔したが、これは意外と簡単だった。
ちょっとしたレバーの操作だけで体がスーッと下に下りてくる。
「これって特殊部隊がロープ降下しているような雰囲気じゃない?」
登るのは大して面白くなかったけれど、この降下は快感である。
それは後の人も皆同じらしく、登る時は要領がつかめず四苦八苦しているが、最後に降下するときは「おぉ〜っ!」感動の声を上げていた。
そうしている内に川下りへの出発の時間になった。
真夏の太陽がじりじりと照りつける中、キャンプ場を後にする
真夏のキャンプもそれなりに楽しいものである。
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