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食わず嫌いでした穂別キャンプ

穂別キャンプ場(6月3日〜4日)

 今回のキャンプはカヌークラブの鵡川例会に合わせて、穂別キャンプ場に泊まることになっていた。
 実は、我が家がこのキャンプ場に泊まるということは画期的なことなのである。
 国道274号沿いにあるこのキャンプ場、道路を走っていると樹木越しにサイトの様子を少しだけ見ることができる。ここを通るたびに、「今日は誰もいないな〜」とか「うわ〜、無茶苦茶混んでるな〜」などと運転中に思いっきり脇見をしながら、その様子を気にしていた。
 そんなことを多分100回近くは繰り返していただろう。それなのに、このキャンプ場には一歩も足を踏み入れたことが無かったのである。
 実際に泊まっていないキャンプ場でも、私が気になった場所は見聞録の中で紹介している。この基準からいけば、このキャンプ場など真っ先に紹介していても良いはずだ。
 それが何故?と聞かれても、自分でも良く分からない。交通量の多い国道に隣接してペットも禁止、駐車場には何時も車が一杯、こんなことが重なって何となくその気にならなかったのだろう。
 クラブの例会のキャンプ地にならなければ、今後もしばらく泊まる事は無かったかもしれない。
 穂別キャンプ場には道路から見えるフリーサイトのほかに、奥の方にオートサイトもあるらしい。去年のキャンピングガイドでは、その中の川に挟まれたCサイトが素晴らしいと紹介されていた。
 それを見たかみさん、「絶対ここにしましょう。予約しなくちゃだめよね。」と前日にサイトの予約までしてしまった。
 泊まるだけでも画期的なことなのに、おまけに予約までしてしまうという、我が家の何時もの行動パターンからは考えられないような状況で当日の朝を迎えた。
キャンプ場管理棟 快晴の天気、ウキウキしながら札幌を出発。夕張ICまで高速を使うと、我が家からキャンプ場までは1時間半もかからない。
 オートサイトのチェックインは午後3時から。前日の予約の際、昼頃に着く予定と話してはあったが、実際にキャンプ場に到着したのは10時過ぎだった。
 それでも管理人さんは、笑顔で「どうぞCサイトの好きな場所にテントを張ってください。」と対応してくれた。「ね、良い人でしょう」とかみさん。前日の電話予約時の対応も感じが良かったみたいで、かみさんはすっかりここの管理人さんが気に入ったみたいである。
 今回は川下りをかねたクラブの例会キャンプなので、フウマは家で留守番させることにした。これでペット禁止のキャンプ場にも堂々と泊まることができるが、「空いている時はペットも泊まらせてもらえますか?」と、こっそりと聞いてみるつもりだった。
 ところが、管理棟入り口や受付カウンターの前に大きくペットはご遠慮くださいと書いてあるものだから、余計なことは聞かないことにする。
 周囲の山は優しい緑色に染まり、まだまだ新緑の爽やかさを感じさせる。場内はエゾハルゼミの鳴き声に包まれていた。
Cサイト先端部 目的のCサイトは、キャンピングガイドで紹介されているとおり川に挟まれた細長い場所に作られていた。新緑の樹木が影を落としなかなか良い雰囲気である。
 そこには六つのサイトがあるが、第一印象はちょっと狭いな〜と言った感じだった。サイト自体は十分な広さがあるけれど、車の出し入れなどまで考えるとちょっと窮屈な気がする。狭い場所に無理やりサイトを作ったので、これはしょうがないところだろう。
 どちらかと言うとファミリーよりもソロキャンパーにちょうど良い大きさだ。
 一番奥のサイトの先で二つの川が合流している。それぞれのサイトに特徴があって何処にするかちょっと迷ったが、奥から2番目のサイトに決定した。
 クラブの宴会は多分フリーサイトのあずまやを使うことになりそうなので、その場所からなら川を渡って簡単に行くことができる。
 電線ドラムが沢山置いてあったので、それもありがたく使わせてもらうことにした。固定された野外卓よりも、自由に置き場所を変えられる廃品利用の電線ドラムの方が我が家にとっては都合が良い。
 我が家のサイトの部分だけ、川との間に低木が植えられていて見通しが悪いのがちょっと気に入らなかった。目隠しとして植えられているのかもしれないが、それよりも川が見えたほうがより快適になると思う。
 設営を始める前に、一応他のオートサイトも見に行ってみる。
 川沿いの樹木に囲まれたAサイト、その隣のBサイト。
 Bサイトの方は木の柵と植えたばかりのようなニオイヒバで仕切られて入るものの、殺風景で我が家がそこを利用することは絶対に無いだろう。
快適そうなAサイト 一方Aサイトは、背の高いニオイヒバで各サイトが囲まれていて、川の方向だけが見渡せるような作りになっている。その中に自然の樹木が所々に残されていて、おまけに広さも十分。中に車を入れて、そのほかにテントとタープを余裕で張ることができそうだ。
 そこには本州ナンバーのキャンパーがテントを張っていた。広い場内に先客はその一組だけである。
 そこの奥のサイトに入ってみてびっくりした。
 広々としたサイトとその中に立つ自然の樹木、目の前を清らかな川が流れ川の対岸には山の斜面が迫ってきている。こぢんまりとした空間が、見事なほど快適に演出されていて、直ぐにでもテントを張りたくなってしまった。
 我が家だけのキャンプなら文句なしにこちらのサイトに決定したところだが、今回は一応カヌークラブのキャンプと言うことになっているので、先ほどのサイトで我慢することにした。
 それにしてもA、B、Cの各サイト、これだけ中身に差がありながら全て同一料金と言うのも不思議な話である。全てのサイトで電源が設置されているし、ロケーションを大事にする人、静かに眠りたい人、とりあえずキャンプできれば何処でも良いと言う人、キャンパーの好みもそれぞれなので、私があれこれ心配することでも無いかもしれない。
 フリーサイトの方はテントの大きさで料金も分かれるが、我が家がフリーサイトを利用したとしたら800円、今回のオートサイトで2000円。より快適にキャンプを楽しむためならば、私はこれくらいの料金の差は全然気にならない。

我が家のサイト 予定通りCサイトに戻ってテントを設営。Aサイトへの未練が少しあったものの、ここのサイトでも全く不満は無い。
 最近はキャンプ装備もシンプルになってきたので、以前のように設営を全て完了した後のビールへの欲望が、以前より小さくなってしまったような気がする。
 あっと言う間に設営は終わってしまって汗一つかかない。
 これでは、「フーッ、やっと終わった、ビールでも飲むとするか。」と言った気分にはなれないのである。
 肌に当たる風はまだひんやりと冷たい。日のあたる場所に椅子をずらして体全体に初夏の陽射しを浴びる。
 汗をかかなくても、そこで飲むビールはやっぱり美味しかった。
 昼食のスパゲティを食べ終えた後、フリーサイトのほうを歩いてみた。
 真っ青な空とキャンプ場を取り囲む山々の新緑、そして緑の芝生とその中で花を咲かせる黄色いタンポポ。
 前回の金山湖キャンプ以来、こんな贅沢な風景ばかり楽しんでいて良いのだろうかと、悲惨なキャンプに慣れた身にとっては何だか気が引けてしまう。
フリーサイト ここのフリーサイトも、他のキャンプ場と比較してもかなり快適な方にランクされるだろう。
 ただやっぱり、道路を走る車が目に入ってしまうし、その音も結構気になる。
 そして駐車場からフリーサイトへ行くためには橋を渡らなければならず、リヤカーはあるものの荷物運びはかなり大変そうだ。
 ちょうど一組のファミリーがリヤカーに荷物を積んで入ってきたが、設営完了後のビールはさぞかし美味しいことだろう。

 明日下る予定の鵡川の様子をちょっとだけ見に行き、後はサイトでゆったりとくつろぐ。
 管理棟からはSTVラジオの日高晤郎ショーの放送が聞こえてくる。 何でわざわ、ざラジオ放送をスピーカーで流す必要があるのだろう。管理棟の中に日高晤郎ショーの大きなパネルが飾ってあったので、この放送だけ特別なのだろうか。
 好きでもないラジオ放送を一方的に聴かされるキャンパーは堪ったものではない。
 幸い、我が家のサイトからは川の水音で消されるのでそれほど気にはならない。
草刈り中の管理人さん でも、川の音程度で消せないのが草刈機の音だった。乗用のロータリーモアで広大なフリーサイトの芝を刈り始めたのである。
 何でわざわざ土曜日に、しかも芝生広場にテントを張っているキャンパーが居る時に芝を刈る必要があるのだろう。
 オートサイトを含めても、数組程度のキャンパーしか居ない。晴天の土曜日でこれなのだから今時期の平日など誰も宿泊客はいないはずだ。芝の管理ならばその間にいくらでもできるはずである。
 と言った疑問があるものの、もしかしたらこれは例の優しい管理人さんの気遣いなのかも知れない。
 自分の大好きなラジオ番組をキャンパーにも聞かせてあげようとか、ようやくキャンパーが来るようになったので芝が伸びていては気の毒だと思い急遽芝刈りを始めたとか。
 多分これが本当のところだろうが、苦情と言うことではなく、それはちょっと違うんですよと管理人さんに教えてあげたかった。

 キャンピングガイドではキャンパー利用度星五つとして紹介されているキャンプ場なので、一体どれだけ混むのだろうと心配していたが、快晴の週末にもかかわらずフリーサイトには3組のキャンパーしかいない。
 これも道内の小学校が運動会シーズンのせいなのだろうか。
 それでも、クラブの宴会を予定しているあずまや周辺にテントを張られないだろうかと心配になってきた。どんちゃん騒ぎをするわけではないけれど、何も知らずに団体キャンパーの近くにテントを張ってしまったら気の毒である。
 そこで、あずまやの周りに薪や焚き火台、ランタン等をセットして、如何にもここで宴会が行なわれますよ的な雰囲気を作っておくことにした。
 感の良いキャンパーならこれで分かってくれるだろう。
 もっとも、我が家のソロ装備用の道具類なので、今一迫力には欠けている。ドラム缶半切りのバーベキューコンロを二つくらい並べれば完璧なのだが。
楽しそうな水遊び サイト前の川では、まだヨチヨチ歩きの小さな子供が水遊びをしている。子供たちの水遊びのためにはちょうど良い大きさの川である。
 若者たちの集団がリヤカーを何台も引っ張って、フリーサイトへ続く橋を渡ってきた。
 「ゲッ、彼らは何処にテントを張るつもりだ!」と心配しながら見ていたら、幸いバンガローの方へ歩いていってくれたのでホッとする。
 そのうちに、若者たちの中の何人かが我が家のサイト前までやってきて、水遊びを始めた。キャーキャーと歓声を上げながら楽しそうに遊ぶ彼らの姿を見ていると、何となくうらやましく思えてしまう。
 川の周りを歩いていると、名も知らぬ野草が可憐な花を咲かせているのが見つかる。そんな花の名前を図鑑で調べるのが、最近の私たち夫婦のちょっとした楽しみである。
 これではまるで老夫婦のキャンプみたいだ。できれば私だって、裸足になって川の中で遊びたいところだが、さすがにもうそうするのが恥ずかしく感じる年になってしまった。

 フリーサイトにはその後新たなキャンパーが来る事もなく、宴会予定地あずまや周辺にテントが張られることは無かった。
 しかし、肝心のクラブのメンバーが誰も来ない。クラブの掲示板でキャンプへの参加表明をしていたのは我が家の他に富良野のYさんだけだったが、これは何時もの話である。
 川下りもキャンプも、実際に何人参加するかはその時になるまで分からないと言うのが、わがクラブの良いところでも悪いところでもあるのだ。
 腹が減ってきたので5時半まで待ってみることにしたが、それを過ぎてもやっぱり誰も来ないので、あずまやまで運んだ焚き火台などを回収することにした。
 回収すると言っても我が家のテントを張った場所からは川を隔てているので、長靴に履き替えて川を渡ってと結構大変なのである。
 夕食準備開始それでもかみさんは、「これで今夜は静かに焚き火を楽しめるわ」と、かえって嬉しそうである。
 ただ、ダッチオーブンにたっぷりと作ったポトフ。それと、2006年版キャンピングガイドのフォト広場入賞景品としてもらったジンギスカンとホルモン。我が家ではジンギスカンを食べないので、今回のキャンプ用に解凍して持ってきていた。
 「こんなに沢山、どうしりゃ良いんだ〜」とぼやきながら、炭火を熾して焚き火に火をつける。
 そうしていたら、やっとYさんが到着した。Yさんはフリーサイトにテントを設営。
 「それじゃあ、このままここでYさんとゆっくり過ごすことにしよう。」そう思って焼肉を食べ始めたところ、カヌーを積んだ車が駐車場にドヤドヤと入ってくるのが見えた。
 「き、来ちゃった・・・。」
 今日、鵡川上流部を下っていた5人のメンバーである。結局、皆フリーサイトにテントを張るというので、最初に予定していたあずまやに集まることにした。
 真っ赤に炭の熾ったバーベキューコンロや炎を上げる焚き火台、ポトフが一杯入ったダッチオーブンなどを持って再び川を渡る。何度もテントとあずまやの間を行き来しているので、そこに踏み分け道ができそうな感じだ。
 これでようやく、落ち着いてビールを飲むことができる。
 カヌー談義に花を咲かせていると、日中の若者たちが何台もリヤカーを引っ張って薪小屋に行くのが見えた。
 ここのキャンプ場には薪小屋があって、そこの薪は自由に使えるみたいだ。我が家もそこから少し薪をもらおうと思ったが、中に入っているのは長さ1m程度の丸太ばかりで焚き火台で燃やすには長すぎる。
 それでも数本もらってきて、焚き火台に斜めに立てかければこのサイズの丸太でも十分に燃やすことができる。
巨大なキャンプファイヤー 若者たちはその丸太をリヤカーで何度も往復して運んでいる。
 「あいつら、何始める気だ!」
 そのうちに、若者たちがいた方角から真っ赤な火の手が上がった。周りの木の高さをも越えて火の粉が舞い上がる。直ぐ近くにいたら相当な迫力だろう。
 その後も、火が小さくなってくる度に何台もリヤカーを連ねて薪小屋にやってくる。
 こちらの焚き火は、台の上でチロチロと小さな炎を上げるだけである。
 「川原でキャンプして、盛大に焚き火でもやりてえよな〜。」
 こちらも嫌いな方ではない。
 「ちょっと近くまで見に行くか!」
 焚き火の周りで楽しそうに騒ぐ若者たちの元に突然現れた厳つい顔のおじさん達。 中でもイグアナ隊(過激なカヌー同好者の集まり)のIさんなど、薄暗い路地裏では絶対に出会いたくないタイプである。
 一瞬静まり返る若者たち。
 そこでこちらは、ニコッと笑顔を浮かべて「楽しそうだね〜。」
 ホッと安心した若者たちは、「毎年来ているんですよー、薪小屋の薪を燃やし尽くすまでやっちゃいます!」と再び元気を取り戻した。
 そのまま朝まで盛り上がっていそうな雰囲気だったが、もしもソロキャンプの時にこんなグループと出会ってしまったらと考えるとゾッとしてしまう。
 こちらは12時前には就寝。川のせせらぎを子守唄にぐっすりと眠ることができた。

 翌朝目覚めたときは、ちょっと寒気を感じるくらい冷え込んでいた。それでも、日が昇ってくるとテントの中も直ぐに暖かくなる。
 最初にテントを張るときに朝日は当たるだろうかと気にしていたが、ちょうど良い場所だった。シュラフも直ぐに干すことができる。
朝の風景 朝の焚き火とコーヒーを楽しむためには、再び川を渡ってあずまやまで行かなければならないのがちょっと面倒だ。
 昨夜の片づけをしてコーヒーを飲んでいると、あずまやの周りに張られたソロ用テントから皆が起きだして来る。
 そのうちに川下りに参加するメンバーも次々にやってきて、今日は楽しい一日になりそうだ。

 今回はフウマを留守番させたのでペット禁止のキャンプ場に泊まることができたが、ペット可ならば何度か泊まりに来たくなるような快適なキャンプ場だった。
 ペット禁止で我が家が泊まることのできないキャンプ場の中でも、ここのような素晴らしいキャンプ場がまだ沢山あるのだろうと考えるとちょっと悔しくなってしまう。
 ただ、土曜日の夜息子から電話があって、学校から帰ってきたらフウマがゲロを吐いていたとのことである。
 これまでもフウマを残して遊びに出たとき、2回連続で部屋の中でゲロを吐いてしまっていた。多分体調が悪かったせいだろうと考えていたが、これで3回連続となるとやっぱり連れて行ってもらえなかったことによるストレスなのだろう。
 その度にゲロの始末をさせられる息子は怒ってしまうし、これはちょっと困った問題である。
 既に老犬の域に入っているフウマに川下りであまり無理はさせられないし、かと言って留守番させると吐いてしまう。川下り中は車の中に乗せておくとしても、これからの時期何時間も車に入れたままでは安心して川も下っていられない。
 ペットと一緒に楽しく遊ぶためには色々と問題も多いのである。

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