初めて泊まったキャンプ場は今年だけで8ヶ所になり、これでとうとう実際に利用したキャンプ場の数も100ヶ所を突破した。
道内には300ヶ所以上のキャンプ場があるし、まだまだ新しいキャンプ場の開拓の余地はありそうに思えるが、実際にはめぼしいキャンプ場はほとんど利用してしまったので、これ以上数を増やすのは難しそうだ。
是非泊まってみたいというキャンプ場もまだ幾つかは残っているけれど、ペット禁止の場所ばかりなのでしばらくは泊まれそうにない。未開の地である道南方面まで足を伸ばせばその数も増やせそうだが、長期の休みがとれるとどうしても道東、道北方面に行きたくなってしまう。
こうなると、あまり名前の知られていない穴場キャンプ場を見つけるしかない。
我が家の場合、あまり計画を立てずにキャンプへ出かけるものだから予定が狂って泊まる場所が見つからなく、キャンプ難民になってしまうことがたまにある。
暗くなるまでに何処か泊まれる場所を探さなければならない。
こんな時は内心かなり焦るのだけれど、新しいキャンプ場を開拓するチャンスでもある。
今年も、晩成キャンプ場に振られて、ナウマン公園キャンプ場が気に入らず、暗くなる頃にやっと歴舟川のカムイコタンにたどり着いたと言うことがあった。
それともう1回、多和平キャンプ場に泊まる予定が、ちょっとしたトラブルで北見まで行く羽目になり、結局北見の近くの富里湖キャンプ場に泊まったと言うこともあった。
この富里湖が思いもよらず快適なキャンプ場だったのである。
無計画なキャンプの方が、何が起こるか分からないスリリングさがある。
快適なキャンプよりも思い出に残るキャンプがしたい。トラブルもまた楽しいものなのである。
今年オープンしたばかりのオロウエン大滝と言う民営のキャンプ場にも泊まった。
民営のキャンプ場には、星に手のとどく丘のようにしっかりしたキャンプ場の経営を目指してオープンしたところもあるが、ここは趣味の延長でキャンプ場を作ったと言った感じの場所である。
そんなキャンプ場は当たりはずれが大きいけれど、ここは当たりの部類に入るところだろう。
他にもそんなキャンプ場で2ヶ所ほど目を付けている場所があるが、当然ガイドブックには載っていないし、利用した人からの情報もほとんど無いので、どんなところかは行ってみないと分からない。
来年あたりにはチャレンジしてみたいところである。
またここは、私の中では今年の新緑キャンプの場所として位置づけていた。ちょうど良い時期を狙ったつもりが、場内のシラカバ林は爽やかな薄緑色に染まっていたものの、周囲の山の木々は期待に反して寂しい冬の姿のままだった。
この後の賀老高原でのソロキャンプも、時期的には遅いけれど標高も高い場所なのでもしかしたらまだ新緑を楽しめるかもと淡い期待を抱いていたが、私としては既に緑が濃くなり過ぎている気がした。
木々が一斉に芽吹き始めた時の赤みがかったような新緑の風景が大好きなのだけれど、そのタイミングに合わせてキャンプをするというのはなかなか難しいものである。
タイミングの難しさでは紅葉キャンプも同じである。特に今年は秋に入ってから暖かな日が続いた影響で、各地の紅葉もかなり遅れがちになっていた。
ところがこれが我が家にとっては幸いだったようである。
紅葉の美しい時期にキャンプへ行けないと嘆いていて、本来なら紅葉が終わりかけている10月中旬にやっと3泊のキャンプの予定を組んだら、それがちょうど紅葉の最盛期と重なってくれたのだ。
我が家のこれまでのキャンプの中で最高の紅葉キャンプを挙げるとしたら、9年前の丸瀬布森林公園になるだろう。
今回も旅の途中にこのキャンプ場に立ち寄ったところ、その時の紅葉と全く同じ色付き具合になっていた。そのままそこに泊まれば9年前の最高のキャンプの再現となるところだったが、それが分かっていても同じキャンプを2度する気にはなれないのが私の性格である。
そのまま当初の予定通り、コムケ国際キャンプ場に泊まった。海岸沿いのキャンプ場で内陸部より気温が高いこともあって紅葉は楽しめなかったが、昔親子3人で泊まった時のことが思い出されて、感慨深いキャンプとなった。
その後は歌登へ向かう予定だったのが例によってトラブルに見舞われ、予定外のふうれん望湖台キャンプ場へ泊まることになる。
歌登を断念した後は日向森林公園に向かい、そこが気に入らなかったものだから今度は逆戻りして日が沈む頃にやっと望湖台へ到着するという相変わらずのドタバタぶりである。
ところが、そんなキャンプが今シーズンのベストキャンプになってしまうのだから、本当に何が幸いするか分からない。
そしてついに、紅葉キャンプと言えば丸瀬布と言うくらいに、我が家の伝説になりかけていたキャンプを上回るような紅葉キャンプが楽しめたのである。
11月に入ってシーズン最後のキャンプは北檜山自然休養村、我が家のキャンプの中では一番遅いテント泊となった。
それでも暖かな秋がその時まで続いていて、とても11月とは思えないような快適なキャンプを楽しむことができた。
その時は、11月まで営業しているようなキャンプ場がもっとあっても良いのにと思っていたが、キャンプから帰って間もなく平年並みの寒さが戻ってくると、やっぱり普通の11月はキャンプをするような月では無いことを再認識させられた。
今年一年は本当に天気に恵まれないキャンプばかりだったが、このラストキャンプでやっと雲一つ無い青空の下でテントを張れた気がする。
今年のキャンプは25泊21ヶ所、その内容も団体キャンプからソロキャンプ、雪中キャンプから河原キャンプに橋の下キャンプ、本当にバラエティーに富んだキャンプを体験できた。
それでも心残りは、海キャンプができなかったこと、歌登に泊まれなかったこと、晩成に3回連続で振られたこと。その他にも実現できなかったことが沢山残っている。
そんなことを考えていると、早くも来年のキャンプに思いを馳せてしまうのだ。
果たして来年は、行く先々でどんな出来事が待ち受けているのだろう。 |