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思わぬ出会いの青山キャンプ

青山農場キャンプ場(5月8日〜9日)

 まだ寒さも残る北海道のゴールデンウィーク、それでも多くのキャンパーは少しくらいの寒さなどものともせずにキャンプ場へ出かける。
 確かにこの時期は、道南では桜が咲き誇り、その他の地域でも春の野の花が咲き乱れ、山菜採りも楽しめて、新緑や紅葉の季節と比べてもそん色のない北海道のベストキャンプシーズンかも知れない。
 見聞録の掲示板にも、楽しそうなキャンプの報告が続々と書き込まれていた。
 そんな書込に「楽しくて良かったですねー(^_^)」なんてレスを書くのだが、内心は「ちくしょー、人がキャンプへ行けないでいるのに、こんなに良い想いしやがって」と、かなりむかついているのである。
 こんないじけた感情を持ち続けると人間がダメになってしまうので、とりあえずは何処でも良いからキャンプへ出かけて、心を落ち着かせなくては。
エンゴサクに囲まれた社 それでも今月は、後半の方に結構ハードなキャンプを予定しているので、できれば近間であっさりとしたキャンプにしたいところだ。
 そこで選んだのが青山農場キャンプ場である。
 気軽に出かけて、バーベキューを楽しんで、テントの中で寝て、そして朝食を済ませたらさっさと帰ってくる、そんなキャンプにはちょうど良い場所だった。
 それにもしかしたら、この時期に一番光度を増すと言われているニート彗星の姿を楽しめるかも知れない。
 土曜日の午前中は家でのんびりと庭仕事をして過ごし、午後2時過ぎにキャンプへ出発した。

 キャンプ場へ向かう途中、エゾエンゴサクの青い色に囲まれた小さな神社を見つけ思わず車を停めた。
 雑草のように何気ない場所で群落を作るエゾエンゴサク、私の大好きな春の風景である。
 花の中で写真を撮っていると、甘い香りに包まれた。愛犬フウマも、気持ちよさそうに花の中を歩いている。
 写真を撮り終えて車に戻ったが、フウマがなかなか戻ってこない。早く来い!と怒鳴りつけると、突然神社の前で腰をかがめてウンチをしてしまった。
 なんて罰当たりな犬だ。神様に謝りながらウンチを拾って、再びキャンプ場へ向けて出発。

素晴らしい眺め 去年は8月の13日に泊まっても、他に1組のキャンパーが居ただけのキャンプ場、まして今時期ならば他のキャンパーが居るわけがない。
 ひっそりとしたキャンプ場へ到着すると、まだ真っ白な雪に覆われた遠くの山並みが目に飛び込んできた。
 今時期しか見ることのできない美しい景色だ。
 隣の農場では放牧された牛たちがのんびりと草を食んでいる。相変わらずのどかなキャンプ場である。
 かみさんが、念のため水道とトイレが使えるか確認しに行った。そうして、両手で丸を作って合図を送ってきたのを見て、車から荷物を降ろす。
 今回のサイトは、真っ白な山が一番よく見える場所を選んだ。
 テントを張り終えて一息ついていると、おじさんカメラマンがやって来て一生懸命その山の写真を取り始めた。
 確かに絵になる光景である。

一番川オートキャンプ場 夕食までまだ時間があるので、久しぶりに一番川のオートキャンプ場を見に行くことにした。
 雪解け水で増水した一番川はかなり濁っている。
 雪解けによる増水ならばそれほど川の水は濁らないはずだが、今年の春は何処の川もを見ても茶色に濁っているみたいだ。
 私の気のせいなのだろうか。
 所々にまだ雪が残り、この付近の山深さを感じさせられる。崖の上から流れ落ちる沢水の周りはエゾノリュウキンカの群落で鮮やかな黄色に染まっていた。
 キャンプ場入り口付近にはペット禁止の看板が立てられていた。我が家が昔、ここに来た時はこんな看板は無かったような気がする。
 人気キャンプ場の天気の良い週末にもかかわらず、場内は比較的空いていて皆ゆったりとキャンプを楽しんでいる雰囲気だ。
 こちらは犬連れなので、場内に入るわけにもいかず、道路から様子を眺めるしかできない。
 緑の芝生が目に優しく、所々に咲いているエンゴサクの花が青いカーペットのように見える。
 もしかしたら犬連れキャンパーが居るかも知れないと場内を見渡したが、やっぱりそんなキャンパーは一組も居ないようである。
 こんなに素晴らしいキャンプ場に泊まることができないなんて、本当に口惜しい。
 青山農場の方がもっと景色が良いんだぞーと、負け惜しみを言いながら自分たちのキャンプ場へ戻ることにした。

正しい子供達の遊び方 キャンプ場へ戻ると、驚いたことにテントが増えている。
 キャンプ場を独り占めして優雅に過ごそうと考えていたのに、「な、何で〜」と言った感じだ。
 でも、こんなキャンプ場に今時期にやって来るなんて、もしかしたら知っている人物では・・・。
 案の定、私たちが車から降りて間もなく、テントを設営中だった一人がこちらに近づいてきた。
 「もしかしたら、ヒデさんじゃないですか?」
 その人物は、見聞録の掲示板で何時も超マイナーなキャンプ場の情報を書き込んでくれるPさんだった。
 今年新しくオープン予定の吉野公園に泊まるはずが、そこがまだオープンしていなかったのでここまでやって来たとのことである。
 去年初めてここに泊まったのも、Pさんのこのキャンプ場についての書込がきっかけだった。
 Pさんの掲示板への書込を見ていると、きっと筋金入りの強者キャンパーというイメージを抱いていたが、二人の可愛いお子さんを連れたごくごく普通のファミリーキャンパーだったのにはちょっとビックリしてしまった。
 水場とトイレ以外に何もない、子供にとっては退屈に感じるようなキャンプ場で、楽しそうにボール遊びをしているPさんの子供達に、正しいキャンパーの姿を見せられたような気がした。

焚き火の夜 今回のキャンプには、GWに実家に帰った時に仕入れてきた薪を、大きな段ボール箱一杯に持ってきていたので、直ぐに焚き火を始める。
 実家から薪をもらわなくても、既に物置や家の周りは焚き火用の薪で一杯になっており、その置き場所にも困るような状態なのだ。そのために、今回持ってきた薪は、何とかここで燃やし尽くさなくてはならない。
 キャンプの時の薪はどうやって調達するのですか?なんて聞かれることもあるが、そんな人達からは「なんて贅沢な」なんて怒られそうである。
 今年初めてのお外でのバーベキューもとても美味しい。
 あたりが暗くなってくると、空の様子が気になり、一生懸命にニート彗星の姿を探す。
 星空年鑑によると、ちょうど今時期、南西の空に30度の尾を引く素晴らしい姿を見られると書いてあったが・・・。
 ちょうどその方向は、街の灯りで少し明るくなっているせいもあるのか、その姿は確認することができなかった。
 金星だけは西の空で素晴らしい輝きを放っている。
 夜が更けるにしたがって、次第に気温が下がってきた。
 雪中キャンプをするようになってから、今時期のキャンプではどうしても油断してしまい、寒さ対策を忘れてしまう。
 今回もタイツを忘れてきてしまい、足元からスースーしてくる。しょうがないので寝間着代わりのスウェットをGパンの下にはくことにする。
 最近は少し体重も減り気味なので、モコモコのスウェットを下にはいても、Gパンのボタンを留めることができる。ちょっとだけ嬉しくなった。
 明日は、厚田漁港の朝市や、戸田記念墓地公園の桜を見に行くために早めに出発する予定なので、9時には就寝した。

 朝は野鳥の声で目が覚めた。
 ここのキャンプ場は牧草畑の中に作られているのに、結構周りの林などから鳥の声が聞こえてくる。
 テントから出てみると、霜が降りているのに驚かされた。5月とはいえ、冷え込みはまだまだ強いようだ。それでも雪中キャンプのことを思うと、全然寒くは感じない。
 久しぶりに冷たい水で顔を洗うと、身も心もキリッと引き締まったような気がする。
 直ぐに焚き火に火を付けたが、結局半分近い薪を余して、また持って帰ることになりそうだ。
 テントの結露も酷かった。
 早めの撤収を予定している時に、一番困らせられるのがこの結露である。一生懸命雑巾でその結露を拭き取って、少しでも早く乾くようにする。
桜のトンネル 生乾きのテントをたたんで車に積み終えたのが7時半、ちょうどPさんが起き出してきたようなので挨拶をして、そのままキャンプ場を後にした。
 8時には厚田に到着、有名な妹尾豆腐店には既に売り切れの看板がかかっていた。一体何時に来たらここの豆腐を買えるんだろう。
 漁港の朝市はカレイ類ばかりが目立つ。シャコもまだ上がっていないようで、冷凍ものしか売られていない。
 せっかくなのでカレイを少し買って、次の戸田記念墓地公園に向かった。
 ここが桜の名所だと言うことを知ったのは、つい最近のことである。札幌の桜は既に満開になっていたが、残念ながらここの桜はまだ蕾のままである。
 開花は札幌よりも1週間ほど遅れるとのことである。
 満開になれば素晴らしい桜のトンネルになりそうな様子に魅せられて、1週間後に再び訪れることにして、そのまま自宅へ戻ることにした。

注)桜の写真は1週間後に撮したものです。


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