クランクの瀬から下流は苔むした岩が両岸に続き、なかなか美しい渓相だ。 しかしその先には、シーソラプチ川最大の難所の落ち込みが待ち構えている。 落差は1.5mほどだろうか。落ち込みギリギリに近づくまでその先の様子が全く見えないので、弥が上にも恐怖感がつのってくる。 誰が名付けたのか、トラウマの瀬。 確かにここに初チャレンジするパドラーは、それぞれがトラウマとなるような思い出を作ることになるのである。 |
13.美しい渓相の中を快適に下る |
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落ち込みの下は前方の岩にぶつかって流れが右に変わっているので、この落ち込みに入る時は斜め右に向かって角度を付けた方が良い。 水量が多いときは激しい流れになっているし、逆に水量が少ない時はドスンと真下に落ちる感じがするので、どちらの時でも嫌らしい。 |
14.トラウマの瀬、落ち込みは斜めに進入 |
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ここを無事に下りれたからと言って油断はできない。落ちたと思ったら直ぐその先で上流からの別の流れを真横から受けることになり、沈する人のほとんどはこの流れにやられるようである。 たとえここで沈しても、ホールに巻かれる事も無く下流の瀞場まで素直に流されていくので心配することは無い。もっとも、岩にぶつかって怪我をすることも有るので、ヘルメット等の装備は必須である。 |
15.落ちた後に横からの流れにバランスを崩される |
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16.水が少ないほど落差が大きく感じる |
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右岸側にチキンルートもあるけれど、岩に引っ掛かりやすいので楽には下れない。 どうせ沈するのなら、素直に落ち込みにチャレンジして沈した方がスッキリすると言うものだ。 |
17.トラウマの瀬を下流側から見た様子 |
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瀬を過ぎた後の瀞場は両岸に岩壁が迫り函のような地形になっている。 4m程の高さから川の中に飛び込める場所も有って、ラフトのお客さんも時々ここで遊んでいるようだ。 |
18.トラウマの瀬を過ぎればこんな楽しみも |
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